剣尾山・横尾山・桟敷ヶ岳

桟敷ヶ岳
桟敷ヶ岳

【日 時】2004年 2月14日(土)
【天 候】晴のち雨
【山 名】剣尾山(784m)・横尾山(785m)・桟敷ヶ岳(896m)
【山 域】大阪・京都
【ルート】 (7:55)かんぽの宿==(8:20)登山口--(9:20)剣尾山--
(9:55)横尾山--(10:15)岩場--(10:55)登山口==
(13:05)祖父峠登山口--(14:15)ナベクロ峠--(14:50)桟敷ガ岳--
(16:00)祖父峠登山口
【所要時間】2時間35分・2時間55分
【メンバー 】単独


本日は午前は穏やかに晴れ、午後は春一番が吹いた後、寒波襲来との予報であった。早めの行動を目指し、篠山口を7:00に出る。R372からR173に入り、県境のトンネルを越える。信号を左折しかんぽの宿「能郷の里」の駐車場に車を停める。フィールドアスレチック施設の周辺を歩いて見るが、横尾山への明瞭な標識はない。以前、剣尾山に登ったことがあり、そちらに廻ることにする。

登山口のトイレ近くの脇に路駐する。辺りに車はなく私が一番乗りのようだ。お馴染みのルートであるが、以前は降雪直後で印象は随分異なる。岩場の行者山に出ると眼下に展望が開ける。気温が高いのか、南に展がる摂州の山には霞が棚引いている。ここからが意外と長かったなぁと過去を振り返りながら、緩やかな道を登っていく。ニホンジカの説明などを見ながら、雪のない落ち葉の道をタンタン進む。松の木の林を登ると六地蔵のある月峯寺跡に出る。青少年管理舎からの道が東側から上っている。広い岩場が点在し、「○○ △KM」と書かれた山頂標識が特徴的だ。赤土の出た道は凍っていたが、気温が上れば泥濘状態になりそうだった。眼下に池が望まれ、対面に瑠璃渓谷が見える。
六地蔵付近 霞の摂州の山
六地蔵付近
霞の摂州の山
小憩後、横尾山に向かう。やや急坂を下ると第二キャンプ場との分岐となる。笹薮の混じる道を緩やかに下り最低鞍部となる。桧の幼木が白い筒のようなもので保護されている。一気の急坂となり喘登となる。強い風が吹き揚る。稜線に達し、直ぐ横に反射板がある。緩やかな稜線に沿って西に進む。2つ程ピーク越えると、横尾山となる。三角点と山頂標識がある。木立で眺望はない。そそくさと山頂を後にする。
横尾山 横尾山山頂
横尾山
横尾山山頂
緩やかに稜線を下ると、黒い防護網が現われる。網の中は笹原が広がっていた。防護網沿いに急坂を暫く下り、対面の剣尾山への稜線を眺めながら、ユックリと降りる。送電鉄塔の立つ岩場への登りとなる。岩場からは行者山〜剣尾山〜横尾山が一望できる。送電線が走り、眼下には林道が伸びている。暫し、休憩タイムとなる。

鉄塔下を抜け、暫く下ると、自然歩道の終点の広場に着く。本日初の登山者と行き交う。整備された道となり、下の方から子供の歓声が聞こえる。自然歩道は幾つかのコースがあるようで、水辺の広場に進む。ダム湖の上に達し、横断すると林道に出会う。剣尾山の登山口には10台程の車が停まっていた。
剣尾山 横尾山
剣尾山
横尾山
瑠璃渓谷/薗部/京北と通り、R167を南下。杉坂口から県道に入り、真弓川を遡行し、持越峠を越え、祖父谷の林道に入り、北上する。雪が現れ、十数人グループと凍ったところで行き交う。登山口の明瞭な標識がなく、狭いダートの登りになる。可也奥に入ってしまったようで、地図を確かめ、少し戻る。路脇から登山者の踏み跡があり、祖父谷峠あたりと検討を付け、車を停める。

気温が高いとみてアイゼンは携行せず。雪の砂防ダムを左に見て植林帯を進む。下は凍って滑りやすい。伐採後の開けた所に出る。予想通り、祖父谷峠に達する。植林帯とは打って変わって、気温が高く雪は緩んで深いので、足が抜ける。急坂を登り、送電鉄塔下を抜ける。送電路沿いに高度を揚げながら進み、次の鉄塔下を潜る。トレースを追いながら、ピークを2つほど越える。疲れを感じたので、落ち葉の出たところに腰を降ろし一本立てる。

対面に見える方向に桟敷ヶ岳あると思い込み、トレースを追うが、踏み跡は伸びていない。何を勘違いしたのか、トレースの方向に進むと、テープに飯盛山と書かれていた。元来た道を戻り、ヤッとここがナベクロ峠の手前の分岐であることを認識する。思わぬ時間を費やし、焦りを感じる。

植林帯を巻くように進み、少し登ると鉄塔に出る。ここがナベクロ峠だった。祖父谷と桟敷ヶ岳の標識があり、祖父谷の方向に降りかかると、人声が揚ってきた。4人のグループで桟敷ヶ岳への時間を確認する。
送電路 桟敷ヶ岳
送電路
桟敷ヶ岳
良く踏まれた道となり、一安心となる。木の間から桟敷ヶ岳が望まれる。左に捲くように若干のアップダウンを繰返す。取付きからはやや急な坂となる。潅木帯を抜けると自然林の中の山頂に達する。標石が大きく出た三角点と山頂標識があった。眺望は東に開けていた。天候が怪しくなりつつあったので早々に山頂を後にする。

来た道を急ぎ足で辿る。ナベクロ峠付近で休憩を考えていたが、空が暗くなり出した。小雨も混じり出し、南側を見ると暗い雲が覆い被さってくるように見えた。鉄塔からは樹林帯はなく、駆けるように下って行った。祖父峠の植林帯に入りホッする。車のところに戻る。

車を少し走らせると待っていたかのように大粒の雨がフロントと叩く。雪道を慎重に走らせ、雪が消えたところで、ユックリ着替えを済ませる。

京都市街に出て、賀茂川沿いに暫く進む。適当に橋を渡り、東進し、突き当たりを右折。県道32で比叡山系を越え、大津側に出る。市街に入ると渋滞に嵌る。下の道を走り、南草津からR1に出る。亀山から東名阪に乗り帰宅となる。

京都の北にある桟敷ヶ岳は私の住むところからは交通面で仲々遠くに感じる山である。雪の深い冬場にいきなりこの山域に入ってしまい、京都北山も一般道から離れると、鈴鹿と同様なイメージを持った。また、今回、横尾山と一緒に登ったが、北摂の山、途中通過した薗部・京北周辺の山にも行ってみたいと思った。


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