滝波山

滝波山
滝波山

【日 時】2004年 4月17日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】滝波山(1413m)
【山 域】岐阜
【ルート】 (10:55)登山口--(11:40)高捲き--(12:05)二股--
(12:50)三又--(14:05)イヌツゲ前--(14:40)滝波山山頂--
(15:50)三又--(17:15)登山口
【所要時間】6時間20分
【メンバー 】単独


家内は相変らず風邪が収束しない。やや遅い出発になったが、長年、温めていた美濃の滝波山を目指す。

天候は良く、温かくなるとの予報だった。何時ものように長良川の堤防を走らせ、岐阜羽島から高速に乗る。名神から東海自動車道を繋ぎ、岐阜大和で降りる。コンビニで食料を仕入れ、県道を走らせる。サクラ・コブシなど道路脇の家屋の花は満開である。トンネルを抜けると、板取方面の道路に通行止めのガードがあったが地元の車が通って行ったので後を追う。板取峠付近は工事で通過できないとの案内もあるが、ショベル重機が道路脇にあるのみで特段問題はなかった。峠を越え、門原に着く。スイス村の川沿いの桜は満開で大勢の人が集まっていた。滝波川沿いに遡行する。橋を渡り、林道に入るとダート道になる。砂防ダムを右に見て荒れた道を暫く走らせる。突き当たりに滝波山→の標識がある。左に上がる道もあるが、道の真中に円錐の通行止めがあったので、ここに車を停める。

身支度を整え出発する。フキノトウ、タチツボスミレ、ショウジョウバカマが咲いている。植林を抜けると、崩壊地になる。一旦左岸に渡り、右岸に渡り返す。踏み跡は概ね、右岸に続いているが、薄めである。崩壊地が次々と現れ、テープを確かめながら進む。右岸の山腹の道となるが、ここも崩壊している。小滝あるの水源涵養保安林標識からハッキリした高捲きの道となり谷から離れ、一憩する。

遥か下に谷底を見ながらのトラバース道となる。上部の川原に出て、ホッする。二股になり、対岸には滝が落ちている。ここに滝波山→の標識がある。左俣に進むが、谷は荒れ模様の様相を呈する。河床から左岸に移りテープを追うが、笹が密集し、ツタが足に絡まる。ツタを敬遠し、河床を選んで進むが、水量があり、浮石も多い。徒渉を繰返し、顕著な三又に達し、休憩する。
二股の標識 イヌツゲ
二股の標識
イヌツゲ
真中の谷にテープがあるが、右俣と中俣の緩やかな尾根に取り付く。案の定、テープが走っている。尾根を辿ると、直ぐに、背の丈を越える笹が現れる。既に雪はなく笹は立っており、前方を遮るが、幸いにもそれ程稠密でない。薄めの所を選んで進むと切り株があり先人の足跡を知る。笹薮が薄くなると、急坂になる。登る程、踏み跡はハッキリしてくる。左方に伸びる尾根は雪が付き高く見える。1時間ほど登ったところで一憩する。

少し登ると、ヤブっぽくなり、イヌツゲが現れる。周りのは冬枯れだがこの木は緑の葉を付けている。低木だが足に纏わりつき手強く感じる。暫く、急坂とヤブとイヌツゲとの格闘になる。傾斜が緩むと、ヤブもイヌツゲも収まり、ブナの疎林の雪原に出る。尾根は、何時の間にか、目線より低いところにある。平坦なブナの雪原を進むと、前方に雪壁が走っている。左の尾根を選び、雪の稜線に出ると山頂は直ぐそこにあった。

指呼の間に西に走る雪の山稜が続いている。南には蕪山や高賀三山が霞みの中に望まれた。北側は高木で霞みで視界は得られなかった。木の切株の下の雪の下に割れた山頂標識があった。雪の上に雨具を敷いて、暫し休憩となる。
ブナの雪原 山頂
ブナの雪原
山頂
帰路も踏み跡が薄く、テープを確かめながらの下山となる。笹薮帯でやや方向を間違え、軌道修正する。三又からは河床を選んで進む。二股に出てからも河床を進む。テープが無くなり、道を外したことを認識するが、そのうち合流すると考えさらに下る。滑床などを見ながら渡渉を繰返し、小さな滝を左に見ると、大きな滝の上に出る。右岸を登り、高捲きの道に出て、事無きを得る。トラバース道、崩壊ポイントを慎重に通過する。植林帯に入り、車のところに戻る。濡れた衣服を着替え、ホッと一息付く。

車で来た道と同じ道を辿り、岐阜大和に出る。道の駅の温泉に浸って寛ぐ。



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