比婆山連峰

比婆山
比婆山

【日 時】2004年 5月23日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】烏帽子山(1225m)・比婆山(1265m)・池の段(1279m)・立烏帽子(1299m)
【山 域】広島
【ルート】 (7:10)キャンプ場--(8:15)出雲峠--(8:55)烏帽子山--
(9:20)比婆山--(10:10)池の段--(10:30)立烏帽子--
(11:30)展望所--(11:50)キャンプ場
【所要時間】4時間40分
【メンバー 】単独


朝方冷え込み、川音を聞きながら目を覚ます。東城の宿を出てR314を北上し、落合、西条と進む。広島県民の森キャンプ場の案内に従い、R314を左折する。川沿いに進むが、朝早いにも拘わらず、車が多い。キャンプ場にも大勢の人が入っているようだった。車を停め、管理舎の中に入ると、SEKISUI比婆山スカイラン大会の受付をしていた。山の案内のパンフレットを手に入れる。

人が多くなることを予想し、身支度を整え出発する。立烏帽子からの下山口を左に見て、道なりに進むとスキー場に出てしまった。御稜(比婆山)と書かれた標識がある。展望所から、第三キャンプ場に廻る小道の記述があるが、それらしきものはなかった。大会はスキー場がスタート地点の様子で次々に人が集まっていた。少し戻り、芝生を横切り、橋を渡って比婆山荘を右に見て、閑散とした第三キャンプ場に着く。思わぬ時間を費やしてしまったが、やっとスタート台に立った感じである。

手入れの行き届いた広い道となる。脇道には比婆山スカイラン大会Aコースと書かれたロープが張られている。朝早く、人の通過がないせいか、毛虫が中空に垂れている。平坦な道を辿り、トイレと避難小屋を右に見て、曲岳からのルートと出会い、出雲峠に達する。

左に折れ、自然林の中の道を、ジグザグに進む。朝の光に新緑が映えている。頂に近づくと、低木帯となり、足元にはイワカガミが現れる。烏帽子山は給水ポイントのテーブルが設置されていた。若い男性の6人グループがテントを撤収し、寛いでいた。条溝石の案内があり、東側の視界が展がり、比婆山が指呼の間に見える。先に進むと山頂の標識があり、吾妻山が望まれる。以前、吾妻山に登った時は霧で、国民宿舎手前で迷ったことを思い出す。
比婆山スカイラン大会 条溝石
比婆山スカイラン大会
条溝石
一気に下って、徐々に登り返す。鬱蒼とした自然林となり、ブナの参道となる。頂には七本のイチイの木で囲まれた伊邪那美命の陵墓とされる巨石があり、周りにはロープが張られていた。比婆山御稜について、古事記の説明書きがあった。小憩し、食料を補給する。

門栂(もんとが)を見て、ブナ純林帯を緩やかに下り、越原越に達する。立烏帽子駐車場への分岐を左に見ると、やや急なジグザグの登りとなる。喘登を続けると上方から「今、スタートした」と声が聞こえる。開けたところに出ると、カメラと音声のスタッフが鶯を撮っていた。池の段山頂は十数人の大会関係者の人で占められ、ザックからトランシーバ音が聞こえていた。馬蹄形に連なる比婆の連山・吾妻山・立烏帽子・竜王の素晴らしい眺望が展がる。西に伸びる稜線に行ってみる。山頂まで戻る。
ブナ純林 比婆山
ブナ純林
比婆山
立烏帽子との鞍部まで降りる。クロカンはここから駐車場に降りるコースになっていた。立烏帽子への登りに掛かる。途中、山の絵を書いている人がいた。木の階段を登り、比婆連峰最高峰の山頂に達するが、眺望はなく、標識があるのみだった。木陰のところで休憩を取り、オニギリをほうばる。

ジグザグの急な坂道を下り、駐車場に達する。比婆山ブナ純林の案内がある。車が一杯で大会の関係者らしい人が屯していた。キャンプ場まで3.2Kの標識を左に見る。広い緩やかな下り道となる。ハイキングコース参加の大会のゼッケンを付けた20人ほどの団体と行き交う。要所には大会関係者が配され、「後ろから、走って降りてくるから、気を付けて下さい」と言われる。緩やかな登り返しになり、建物のあるところで、後方から足音が聞こえ、アッと言う間に軽快な足取りでトップの選手が消えていった。トップはブッチギリで、展望所に達するところで、後続が続いて行った。

展望所はハイキングコース参加の人で溢れていた。対面に伊良谷山が大きく見える。私が4時間近く掛けたコースを、1時間弱で続々とアスリート達が駆けて行く。女性のランナーが追い越して行ったが、「女性のトップは韓国の人らしい」というアナウンスが下から聞こえた。女性のトップも後続を引き離していたようだった。ランナーに声援を送り、スキー場の分岐を左に見て、キャンプ場管理舎横の下山口に降り立つ。駐車場は車で溢れ、道路の片側も駐車場と化していた。車のところに戻る。

人が多いので風呂は諦める。船通山も考えていたが、山を充分満喫したので帰ることにする。R314を辿り、東城から高速に乗る。中国道・名神と繋ぎ、栗東からR1に降りる。鈴鹿山脈に掛かると霧が掛かり、路面が濡れていた。今回の地域の選択が正解だったと思った。近くの温泉に浸り、ユックリする。


神庭の滝

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