銚子ヶ峰

銚子ヶ峰
銚子ヶ峰

【日 時】2004年 6月26日(日)
【天 候】曇り時々雨
【山 名】銚子ヶ峰(1810m)
【山 域】岐阜
【ルート】 (11:00)石徹白登山口--(12:20)2K地点--(13:05)神嶋避難小屋--
(13:55)銚子ヶ峰--(15:20)神嶋避難小屋--(16:50)石徹白登山口
【所要時間】5時間50分
【メンバー 】単独


梅雨の空模様で行き先を決めるのに戸惑う。前日まで日曜は北の方が天気が良いとの予報で、白山周辺の山を考えていた。しかし、当日になって飛騨・美濃地方など北の方が降水確率が高くなった。すこし、戸惑ったが、あまりアクセス時間を要しない銚子ヶ峰に行くことにする。

岐阜羽島から高速に乗り東海自動車道を北上、白鳥で降りる。桧峠を越え石徹白の集落に入る。白山中居神社に突き当たり左折する。石徹白川に沿った舗装道を遡る。舗装が途切れるところに登山口があった。白山登山道、石徹白大杉の案内板や、駐車場、東屋、公衆トイレが完備している。水場は雨後で水が迸っている。

身支度を整え出発する。苔むした石の階段を登る。道端にササユリが一輪咲いている。階段を登り切ったところに石徹白の大杉があった。樹齢1800年の案内がある。胴回りは太く、幾つかの幹が上に伸びている。この方向から見ると葉が殆どついていないが、反対側から見ると立派に見える。

少しトラバース道になったところで雨が落ち始めたので雨具を着込む。雨は直ぐ止み、蒸し暑さを感じる。二組の下山者と行き交うが雨具は付けていない。尾根に乗り平坦な長い道が続く。周りの山の頂きには雲が掛かっている。登山口から2Kのところで一本入れる。

道端にはコケモモ・ゴゼンタチバナ・マイズルソウが咲いている。ツバメオモトはもう実をつけていた。オタケリ坂の標識が現れ、一気の急坂になる。途中、雨宿りの岩屋、カムロ杉の案内があったがカムロ杉は見当らなかった。振り返ると石徹白のスキー場や和田山牧場が望まれる。登りきるとまた平坦な道となる。左手に雪渓を抱いた山が望まれる。山頂付近は相変わらず雲が掛かっている。若干のアップダウンを繰り返し、神嶋避難小屋に着く。木造りの真新しい登山小屋でトイレ・シュラフ・灯油などが置かれていた。掲示板があり三の峰の雪渓通過にはアイゼン必要とある。小屋見学を兼ね、小憩する。
石徹白大杉 神嶋避難小屋
石徹白大杉
神嶋避難小屋
ゴロゴロの石の混じる平坦な道を辿り、稜線に乗る。丸山への稜線は良く判らなかった。登りの取り付き付近で2組のグループと行き交う。皆、雨具は付けていない。緑の森林の中に避難小屋がハッキリ見える。低木帯となるが、母御石辺りからガスが掛かる。視界は失われ、黙々と登る。足元には、ハクサンチドリ、イワカガミ、コバイケイソウなどが現れる。下から見えていたピークを左に見ると、平坦な笹原帯となる。西からの風に雨が混じる。ニッコウキスゲが道端に一輪咲いている。

笹原帯からひと登りした小高いピークが山頂だった。コンクリートの展望図、三等三角点・古い山頂標識があった。山頂の風下で少憩し、昼食とする。雲が流れ、展望はなかった。一の峰・二の峰は諦める。
母御石 銚子ヶ峰山頂
母御石
銚子ヶ峰山頂
ミツバオウレン・ツマトリソウなどをカメラに収めながら、来た道を辿る。山頂付近は雨だったが、下に降りると急速に晴れ渡り、三の峰らしい山も望まれた。避難小屋では、丸山も見え出した。オタケリ坂からは野伏・小白・薙刀なども顔を出し始めた。来た道を辿り、車の所に戻る。

水場で靴や雨具を洗い、着替えを済ませる。中居神社まで戻り、朝日添橋(わさびばし)を確認する。

この季節に当地域に入るのは初めてであった。視界にはイマイチ恵まれなかったが、凡の状況は把握でき、残雪期の楽しみが増えた。また、白山への石徹白道は古道の風格を有した道との認識を持った。


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