鳥甲山

鳥甲山

鳥甲山

【日　時】	2004年 7月 4日（日)
【天　候】	晴れ
【山　名】	鳥甲山(2038m)
【山　域】	長野
【ルート】	(6:15)狢平--(7:05)稜線--(8:30)万仏岩--(9:05)白嵓の頭-- (9:55)剃刀歯のコル上--(10:30)屋敷分岐--(10:45)鳥甲山山頂(11:00)-- (12:25)白嵓の頭--(13:20)万仏岩--(14:05)稜線上--(14:50)狢平
【所要時間】	8時間35分
【ﾒﾝﾊﾞｰ】	二人

朝、起きると、鳥甲山の山稜に暁光が当たり、赤らんでいた。民宿を出て切明温泉を通り、狢平に着く。車が２台停まっていた。身支度を整え、出発する。朝露が滴る道を進む。右手に此れから目指す白嵓と赤嵓が好対照な岩肌を覗かせている。杉の植林を抜ける辺りからジグザグの急坂になる。稜線て右折する。レンゲツツジが迎えてくれる。

一気の急坂となり、森林帯を抜け、低木帯となる。視界が一気に拡がり、東の対岸に秋山郷、その上に苗場山・大岩山が見える。南には佐武流山、西には烏帽子岳の大きな山塊が望まれる。ガレ場が現れ、下が固定されていないアブミのような頼りなさそうな梯子が掛かっている。足場を揺らさないように慎重に登る。続く岩場も鎖が張られていた。眼下に林道が望まれる。


苗場山	烏帽子岳

岩の混じる一気の急坂が続く。浮いた岩もあり気を遣う。万仏岩に達し、白嵓が姿を現す。遮るものがなく、日光が直接当たる。先行する夫婦連れを追い越すが、女性の方が可也体力を消耗していた。取り付き付近の木陰で小憩する。

急坂を登り、頂部に達すると傾斜が緩み、笹が現れる。白嵓の頭の木陰で一憩する。ここからは針葉樹林帯となり、日陰も多くなる。徐々に下る。足元にはゴゼンタチバナ、マイズルソウが咲いている。前方に、鳥甲山が現れ、その前にスッパリ切れた岩壁が見える。


白嵓の頭	剃刀の岩場

一旦下ってピークに登り返す。剃刀の岩場は、細い道に鎖が張られ右側はスッパリと切れ落ちている。キバナシャクネゲの咲く岩場を捲いた後、急激な下りとなる。鞍部に達すると、登り返しとなり、左に捲くように進む。木陰にヨツバシオガマが咲いている。平坦な道となるが、左右が切れた細い道を通過する。

笹原帯を抜けると草原となり、また直射日光の当たる急坂となる。ハクサンチドリ・グンナイフウロ・ノアザミが咲いている。遥か下に雪渓が望まれ、赤嵓の上に草原が広がっている。喘登となり、屋敷からのルートと出会う。


赤嵓	屋敷へのルート

傾斜が緩み、ニッコウキスゲが現れる。ひと登りで山頂に達する。視界は無く、二等三角点と木柱の山頂標識があった。少し戻った日陰で昼食タイムとする。視界は素晴らしく、苗場や志賀高原の山々が連なっていた。

花をカメラに収めながら来た道を辿る。屋敷分岐から直ぐ下で、往路で追い越した夫婦の旦那さんと行き交う。奥さんの体調が悪く下に置いてきたという。笹の木陰で奥さんは休んでいた。長野県東御市から来た人で暫く話をする。


秋山郷、苗場山・大岩山	鳥甲山山頂

剃刀岩・白嵓への登り返しは厳しく感じた。帰りも風のない直射日光の注ぐ昼下がり熱気が漂っていた。一気の下りとなり体力を消耗する。万仏岩手前で編み笠、伽半姿の人が登ってきた。「暑い、この時間に登って来るとは」と怪訝に感じる。家内も可也体力を遣い、梯子は慎重に通過する。

樹林帯に入りホッとする。編み笠の人が「水を渡してきた」「２～３Ｍ先にクマが現れた」などと言って追い越して行った。樹林帯に入っても長く感じられた。車のところに戻り、水分を補給する。

民宿の温泉に入って汗を流す。津南に抜け、Ｒ１１７を東進し、信州豊田から高速に乗る。

快晴の晴天に恵まれたが、陽射しが強く、厳しい登山となった。

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