雨乞岳・清水の頭

雨乞岳・清水の頭
雨乞岳・清水の頭

【日 時】2004年 7月11日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】雨乞岳(1238m)・清水の頭(1095m)
【山 域】三重
【ルート】 (11:45)武平峠--(12:45)コクイ谷出会い--(13:45)七人山鞍部--(14:40)雨乞岳--
(15:30)清水の頭--(16:40)東雨乞岳--(17:55)コクイ谷出会い--(19:10)武平峠
【所要時間】7時間25分
【メンバー 】二人


7/11の選挙は早目に期日前投票を済ませていたが、土曜日は全国的に天候が不安定の予報で遠征は取り止めにする。日曜も北陸や美濃・信州方面は降水確率が高かった。三重は湿度の少ない快晴になり、久しぶりに鈴鹿の山に出掛けることにする。鈴鹿では未踏の雨乞と綿向の間にある「清水の頭」を目指す。

星川で買い物を済ませ、その足で武平峠に向かう。鈴鹿スカイラインに入ると滋賀側には通り抜けできないとの案内がある。裏道・表道の登山口近くは路駐も多く車で溢れていた。武平トンネルを抜けると、道路にガードレールが設置され、そこから先は通行止めになっていた。ガードマンが引き返すよう指示していた。横の駐車場も満車状態で、引き返し、トンネルから少し下の駐車場に車を停める。

車を降りると、涼しさを憶える。身支度を整え、出発する。トンネルを抜け、雨乞岳登山口に着く。この季節にこのルートに入るのは初めてで、草が覆い被さるように生い茂っている。アップダウンのある比較的平坦なトラバース気味の道を進む。所々、谷の崩れがある。峠付近で単独行・夫婦連れと行き交う。下りとなり、コクイ谷出会いで休憩する。沢谷峠へのルートが上がっている。子供用の麦藁帽子をテストしたが、編む密度が狭いせいか蒸れ、快適でないのでここに置いておく。

山越えは取り付きの谷が荒れ気味であったが、下りの崩壊部はステップが切られていた。クラ谷は雨後であったが水量は少なかった。昨年の豪雨の影響か、谷は荒れ気味の様相で迂回路が幾つかあった。ギボウシを見掛ける。ヒルを気にする必要が無くなった、七人山の鞍部の下で一憩する。
鎌ヶ岳 イブネ
鎌ヶ岳
イブネ
鞍部からは笹が道を塞ぐ。急坂のうえ、道が抉れ、背丈を越す笹が現れる。笹のトンネルの中を、背を丸めながら登るので、首が痛く、まるでお爺さんお婆さん状態になる。笹の背丈が低くなり、トンネルを抜けると山頂は近い。視界が展がり、七人山・御在所・釈迦ヶ岳・イブネが現れる。心地良い風が吹き揚がり、笹原の向こうに雨乞山が望まれ、東雨乞山頂に達する。山頂には、南側から郡界尾根が伸びていた。夫婦連れが寛ぎ、鎌ヶ岳から鈴鹿南部が望まれた。

少し下り鞍部に達すると、稲ヶ谷からのルートと出会う。笹を掻き分け、足元の岩に注意しながら進む。雨乞岳では単独行が寛いでいた。彼の話ではつい先ほどまで視界は無かったとのこと。三角点や山頂標識などをカメラに収める。
雨乞 東雨乞
雨乞
東雨乞
一憩後、南に見えるピークに向かう。暫くは笹原は綺麗に刈り込まれている。稜線の上に立つと、下方に草原状の清水の頭が望まれた。鞍部からはまた笹が覆い被さるようになる。家内は可也体力を消耗したようだ。ピークに達すると南雨乞の標識があった。南雨乞は南に見えるピークのなのだろうか?

一気の下りになると予想していたが、山腹を横切るように徐々に下っていく。潅木帯を抜けると、花崗岩の大岩の上に出る。逆光の中に一面草原状になった緑の海原が清水の頭へと広がっている。鞍部に降り付く。膝程度の背の低い笹の中のアザミが咲き、蝶が止まっている。ハッキリした踏み跡はピークの左を捲くように伸びている。そのまま辿るとピークを通り過ぎてしまった。稜線まで上がり、少し戻ったところに清水の頭があった。
南雨乞から 大岩から
南雨乞から
大岩から
草の上に腰を降ろし、綿向・雨乞や鎌が岳から伸びる鈴鹿南部の景観を楽しむ。鈴鹿にまだこのような場所があったことに驚く。暫く憩い、帰途に就く。
鞍部から 清水の頭
鞍部から
清水の頭
雨乞までの登り返しがキツイと考えていたが、家内も元気を回復したようだ。ピークまで登り返す。雨乞で池をカメラに収め、東雨乞で休憩する。

家内はブツブツ言いながら笹薮帯に入る。クラ谷は暗くなりつつあった。山越えをなんとかこなしコクイ谷出会いに達し、麦藁帽子を持ち帰る。一憩後、谷沿いに登り返し、スカイライン側に出る。こちら側に出ると残光が当たりホッとする。アップダウンのトラバース気味の山道をこなし登山口まで戻る。

通行止めの二人のガートマンから「お疲れさま」と声を掛けられる。トンネルを抜け、車のところに戻る。



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