中ノ岳

中ノ岳
中ノ岳

【日 時】2004年 7月31日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】中ノ岳(2085m)
【山 域】新潟
【ルート】 (5:10)十字峡登山口--(5:50)1合目--(6:20)2合目(千本松原)--(7:15)3合目--
(7:45)5合目(日向山)--(8:35)6合目--(9:30)7合目--(10:10)ピーク--
(10:50)9合目(池の段)--(11:05)中ノ岳山頂--(12:40)7合目--
(13:25)5合目(日向山)--(14:20)3合目--(14:35)2合目--(15:45)十字峡登山口
【所要時間】10時間35分
【メンバー 】単独


西進する台風の襲来で三重や四国は雨の予報になったが、新潟は晴れマークだった。名山巡りで残っている中ノ岳と朝日岳を目指すことにする。中ノ岳は越後三山の一つで山脈の中央に位置し三山の中では標高も一番高い。何れもタフなコースで長時間の歩行を要する。

仕事終え、風呂に入って夕食を済ませて出掛ける。岐阜羽島から高速に乗り、中央道・長野道を走り、信州豊田で降り、R117を走らせる。十日町からR253に入る。六日町の24時間営業のジャスコで食料を仕入れる。三国川ダムに向かい、ダム湖右岸の道を走らせる。対岸に渡ったところで通行止めになっていたので、少し戻る。暗闇で要領を得なかったが登山者らしい車が停まっていた。2時を過ぎていたので、車を停め仮眠に入る。

車が停まりドアを開閉する音に目覚める。隣の車の人は山の支度をしていた。空も明らみ、辺りの様子を確認する。売店の四角い建物の前に中の岳の登山口があった。トイレは建物に埋め込むような形であった。周りの車の人も起き出し準備を始める。眠気を感じながら、朝食を掻き込み、身支度を整える。

コンクリの階段を登り、黒又沢入口を左に見て林の中に入る。直ぐに一気の急坂になる。最初はジグザグに刻まれている。滑りやすいところにはロープも張られている。1時間弱喘登を続け一合目と書かれた標石が現れる。「やっと一合目」という感じでこれから先が思いやられる。少憩する。
五龍岳 丹後山方面
五龍岳
丹後山方面
坂の斜度は増すばかりで鎖場も現れる。晴れてはいるが、台風の影響か、対岸の稜線にはガスが掛かり、雲の動きも早い。三国川に直角に南北から沢が伸び、十字峡の様子が俯瞰できる。水場まで50Mの案内を右に見ると、ひと登りで96XMの表記のある二合目の千本松原に着く。五龍岳が青空に映え、阿寺山に稜線が伸び、谷には雪渓が見える。ここで2合目、この先を考えると気が引き締まる。

傾斜が緩み、顕著な尾根歩きになる。上方に山頂に建造物のある日向山が現れる。日向山から切れ落ちるスラブは迫力がある。四合目付近までは緩やかな登りだが、ここからまた一気の急坂になる。喘登をこなし五合目の日向山に到着。待望の中の岳が眼前に現れる。山頂付近は雲が早く流れている。建造物のピークは帰りに立ち寄ることにする。

緩やかに下り、生姜畑と言われる湿地帯となり、地塘が現れる。地塘を幾つか越え、登り返しとなる。右に捲くようにピークの上に出る。急傾斜となるが一面花畑となる。風が吹き揚がり少憩とする。
日向山 荒沢岳方面
日向山
荒沢岳方面
足の速い下山者と行き交う。ガレ場では強風が吹き抜け、足場を確保する。笹原の急坂をこなすと稜線の池之段に到着する。東側の景観が展がる。眼下の谷には雪渓が残っている。荒沢岳の山頂には雲が掛かっていた。稜線の岩場歩きとなるが、風が強い。ルート上にはニッコウキスゲなどが咲いている。

山頂はひと時、五龍岳が望まれたが、雲が速いスピードでやってきて、満足な視界は得られない。直ぐ先の避難小屋まで行ってみる。越後駒ケ岳が見える。小屋に入るが人はない。昼食を済ませる。外に出てみると辺りがガスに包まれ、視界はなかった。
避難小屋と越後駒ケ岳 中ノ岳山頂
避難小屋と越後駒ケ岳
中ノ岳山頂
下山に掛かる。池之段までは雨滴も混じった。降り始めると雲も取れてきた。北には五竜岳から八海山の岩峰がハッキリ望まれ、南には兎岳に伸びる大きな尾根も姿を現す。予想通り、下りも厳しいものとなった。朝とは打って変わって、陽射しの強い行軍となった。

日向山の建造物に立ち寄る。測候所なのだろうか。階段に上がると眼下に地塘、対面に中の岳が望まれる。晴れになったが、雲の流れは速い。

強い陽射しになり、千本松原では木陰で大きなザックの二人が休んでいた。急坂を何とかこなし、車のところに戻る。

三国川ダム下の露天風呂に入り一息付く。六日町のスーパーで食料を仕入れ、清水の民宿で投宿となる。



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