ペテガリ岳

ペテガリ岳
ペテガリ岳

【日 時】2004年 8月10日〜11日(火〜水)
【天 候】曇りのち晴れ時々雨
【山 名】ペテガリ岳(1736m)
【山 域】北海道
【ルート】 8月10日
(5:00)神威山荘--(6:00)滝--(6:40)林道--(8:10)橋--(8:30)ペテガリ山荘--
(9:45)1050P--(11:45)1293P--(12:55)1301P--(14:40)ペテガリ岳--
(15:50)1301P--(17:05)1293P--(17:50)1050P--(18:45)ペテガリ山荘
8月11日
(6:35)ペテガリ山荘--(7:55)取り付き--(8:45)稜線--(9:15)滝--(9:55)神威山荘
【所要時間】13時間45分/3時間20分
【メンバー 】単独


前日、三石から三石ダムまで行ってみたがゲートは開いていた。しかし、関係者の都合で閉めるので、一般の人は入らないようにという案内板があった。ペテガリ山荘まで車で乗り入れるのは諦め、神威山荘を目指す。夕暮れになりヘッドライトに照らされ鹿が走り出す。山荘で同宿した群馬の人は今回はペテガリは諦め神威岳にしたと言っていた。シュラフカバーで寝ていたが夜間寒さを感じ、車からシュラフを取り出し、グッスリ睡眠できた。

夜間、驟雨があった。起床し、山荘から少し戻り、最初の分岐林道を進み、川に降りる手前の広場に車を停める。身支度を整え出発する。

ニシュオマナイ川を渡渉し広い林道跡を進む。林道終点付近から叢が覆い、夜来の雨の雫が纏い付く。谷に入りピンクのテープを追う。谷は暗く細めであるが、よく利用されているのか、道のようになっている。小一時間で滝に突き当たり、右岸を木や竹を掴みながら登り、少憩とする。

同じように渡渉を続ける。二股になるところは入口にテープがあり迷うことはない。水が涸れ、一気の急坂を登ると山稜に達する。右に折れ、十数M竹笹を掻き分けると降り口のテープがある。一気に坂を下ると沢型になる。帰路のことも考えるが二股の入口にはテープが吊るされていた。谷から離れ、平坦な道となり、ペッピリガイ沢の河原に出る。

川を渡ると、ペテガリ林道になる。林道を歩いていると、2台ほど車が通過する。平坦な道をタンタンと進むが、以外に時間を感じる。743Pをぐるっと捲き、ペテガリ川沢に掛かる橋で少憩し、ペテガリ山荘に向かう。山荘の周りは広場になって、水道施設があり、建物は瀟洒な三角形の二階建てだった。先客が居るようで傍らに荷物が置いてある。私もシュラフ・マット・食料を反対側の片隅に置いて出発する。

対岸に水道施設を見て、谷沿いに進む。谷から離れ、緩やかな坂道となる。竹笹が背丈を越える辺りからジクを切りながら緩やかに登っていく。数回ジグを切った後、尾根に乗る。右手上方にピークが望まれ、視界が展がる。笹の丈が低くなり一気の急坂になる。直射日光が当たりムンムンする暑さになる。加うるに、虫が口中に飛び込んだり、耳の廻りに纏わりつく。喘登を続け、標高1000Mの標識を見、1050Pに達する。

一旦下り登り返しとなる。日差しが強く水分が欲しくなる。と、空が急に暗くなり、風が吹き、土砂降りの雨となる。慌てて雨具を着込み、ザックを持ち揚げると溜まった水が流れていった。雨は直ぐに収まる。

見えていたピークを越えると平坦な道となり1259Pとなる。少し下り登り返し1293Pとなる。一時、ガスが晴れ、前方にペテガリ岳が現れ、山頂へのルートを認識する。
ペテガリ山荘 中ノ岳・ペッピリガイ岳
ペテガリ山荘
中ノ岳・ペッピリガイ岳
右に折れるように曲り大きく下り出す。降り着く手前で夫婦連れと行き交い「ペテガリ山荘泊まりですか」と聞かれる。草地から登り返すと平坦な林の道となり、快適に歩を運ぶ。1191Pから急坂となり、1301Pの取り付き付近で単独行と行き交い、「これからですか?」と怪訝そうな声を掛けられる。急坂をこなし、1301Pに達する。ペテガリの三角形が眼前に迫る。

小さなアップダウンをこなすと鞍部に一気に下る。覚悟していた大登りとなり息を整えながら一歩一歩を進める。曲りくねった岳樺を抜け、低木帯となる。足元に赤い実を付けた低木を見掛ける。食べてみると薄い甘酸っぱい味がする。毒素はないようだが、沢山食べる気にならない。ニセピークとはよく言ったもので、あれがピークだと思いそこに辿り着くと、遥か上にピークが現れる。そんなことを何度か繰り返す。とうとう山頂標識が目に入る。

14時40分ペテガリ山頂着。残念ながら東・南・北側はガスで視界はない。垣間見る、北に伸びる国境稜線や往路の長い尾根などをカメラに収める。ペテガリ山荘まで9KMの黄色い標識があり、往路で見た標識を思い出す。
1839峰 ペテガリ山頂
1839峰
ペテガリ山頂
登り返しを確認し、来た道を辿る。1301P、1293Pへの登り返しを何とかこなす。時が経つほど晴れ渡り、登って来たペテガリ岳、南側に中ノ岳・ペッピリガイ岳、北側に1839峰などが望まれる。考えていた時間より遅めとなり、歩くことに集中する。1050Pへ登り返し、遥か下に見える尾根に一気に下る。林に入り暗闇が心配されたがジグ道も残光があり、谷に降り着く。谷で道を失うが、右岸に道跡を見つけ事なきを得る。なんとか残光があるうちに山荘に到着する。

山荘には人は居らず、往路で出会った単独行が広場でテントを張っていた。一人で貸切の山荘泊まりとなり、小樽からきた単独行と談笑し寛ぐ。

翌日は移動日としユックリ起床する。手首に痛みを感じ見てみると2mmほどの赤いダニが食もうとしていた。引っ張ると離れモゾモゾと動き出す。前日に濡れた衣服を乾かすため暖炉で暖める。

6時30分山荘を出るが、単独行はテントから起き出す様子はなかった。林道を辿り、テープのあるところから山越えの道に入る。滝の下で小憩をはさみ、勝手知ったる道を辿り、車のところに戻る。ニシュオマナイ川で衣服を洗いがてら、水浴びをしているとアブがやってきた。早々に退散する。

R235にでて浦川からR236に入る。帯広側に出て、ナウマンゾウ温泉に入る。中札内道の駅前のスーパーで食料を調達する。中札内から直線的な道道を走らせ札内ダムのトンネルを抜けたゲート前で車内泊となる。


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