オプタテシケ山

オプタテシケ山
オプタテシケ山

【日 時】2004年 8月14日(土)
【天 候】曇りのち晴れ
【山 名】オプタテシケ山(2013m)
【山 域】北海道
【ルート】 (5:35)駐車場--(6:20)入口--(7:55)天然庭園上--(9:00)美瑛富士避難小屋--
(11:15)コル--(11:45)オプタテシケ山--(13:20)ベベツ岳--
(14:10)美瑛富士避難小屋--(14:55)天然庭園下--(16:45)駐車場
【所要時間】11時間10分
【メンバー 】単独


オプタテシケ山が北海道の名山巡りの最後の山になった。前日、営林署に問い合わせ涸沢林道の鍵の番号を教えてもらう。昼頃に白金温泉キャンプ場にテントを張る。午後から雨となり町営の白樺荘の温泉に浸る。

朝4時頃起床する。本日の予報は晴れだが相変わらず雨模様である。気が乗らないが、美瑛避難小屋まで行ってみることにする。涸沢林道ゲート前には車が一台停まっていた。鍵を開け、林道を走らせ、登山口の駐車場に車を停める。車が一台停まっている。身支度を整えていると、ゲート前に停まっていた車がやってきて身支度を始める。上下の雨具を着装して出発する。

ダート道を暫く進むと、美瑛避難小屋入口の標識があり、ここから山道となる。緩い傾斜の道をタンタンと進む。先の人が大きなザックで急いでやってくる。聞くと日帰りでオプタテシケまで行くという。美瑛避難小屋まで4K、入口まで1.9Kの標識を右に見る。雨具がずぶ濡れになった下山者と行き交う。泥濘の道を暫く進むと、ひと時晴れ間が見え、美瑛富士が姿を現す。石の散在する天然庭園辺りから低木帯となる。大岩のゴロつく山麓で少憩する。

縦走装備の二人を追い越し、美瑛避難小屋まで1K付近からは草地となる。天気は回復傾向で青空も顔を出し、美瑛避難小屋では石垣山・美瑛富士も望まれた。綺麗に手入れされた小さな小屋で中にはパトロールの赤いジャンパーがあった。
天然庭園 美瑛避難小屋
天然庭園
美瑛避難小屋
美瑛岳からのルートと出会い、稜線に乗り、石まじりの道となる。石垣山を右に捲き、ベベツ岳にかかると道端にコマクサが咲いている。ケルンを見てコルへの一気の下りになるが、ガス掛かり強い西風が吹く。ルートに不安を覚え、地図を確認する。鞍部に達すると5人の若い男女のグループと行き交う。少し登り返したところで、4人の男女のグループと出会う。「このピークが山頂ですか」と聞くと「上に登ってその先のピークがオプタテシケ山」だと応えてくれた。

ガスで視界の無い中を黙々と登る。上に出ると平坦になり右に巻くようにルートが伸びている。少し下り、最後の登りとなる。西からガスが流れるが東側の雲の底は晴れ、大きな森林帯が展がる。開拓地らしき建物も見える。岩の稜線を辿れば、ひと登りで山頂に達する。

期待していた北側の眺望は残念ながらガスに覆われていた。東に流れる雲が消滅し始め暫く待ったがガスは晴れる様子はなかった。山頂を後にする。
美瑛富士 十勝連峰
美瑛富士
十勝連峰
コルへの下りに掛かると、掛かっていたガスは全て消え360度の大展望になった。南には美瑛・十勝・富良野・ホロカメットクへと連なる嶺、東には大森林帯を挟んで石狩・ニペ・ウペペサンケ・糠平の東大雪の山々、西には富良野街との平原が望まれた。ベベツ岳に登り返すと、今登ってきた、オプタテシケ山が望まれ、旅の最後に得られた展望に満足する。

登山者が次々に現れ、この山域の人気の高さを認識する。避難小屋の前にはテントが2張りあった。来た道を辿り、車のところに戻る。

キャンプ場に戻り、テントを回収する。白樺荘の温泉に浸り汗を流す。お盆の最終日で富良野市街で若干渋滞する。R38から道道103でR452に抜け南下。桂沢湖から岩見沢方面に行き掛る。ガラガラのR452を只管南下。夕張紅葉山から高速に乗り追分で高速を降りR234を南下。厚真に22:00頃到着。23:00にフェリーに乗り込み寝床に着く。

竜飛岬の灯台の灯りを見ながら日の出を待つが、夕立で見えず。佐渡付近では快晴ですこし白波が立つ程度の心地よい風が吹き、海の青色が際立っていた。石川沖では波は治まり、ベタ凪ぎになった。敦賀に定刻に着岸。猛暑と聞いていたが涼しい。関が原で高速を降り、無事帰宅となる。


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