杉峠の頭

雨乞岳を望む
雨乞岳を望む

【日 時】2004年10月11日(月)
【天 候】晴れ時々曇り
【山 名】杉峠の頭(1121m)
【山 域】滋賀
【ルート】 (12:00)フジキリ林道--(13:20)窯跡--(14:05)杉峠--(14:25)杉峠の頭--
(15:15)杉峠の頭--(16:20)蓮如墓標--(17:10)フジキリ林道
【所要時間】5時間10分
【メンバー 】単独


朝、早めに起きたが、グズグズしていると遅い出発になった。この遅い時間からユックリ歩けるとコースいうことでフジキリ谷を目指すことにする。鞍掛峠・石グレ峠は通行止めで、武平峠から滋賀側に入る。三重側では晴天だったが、甲津畑に入ると雲が立ち込めていた。フジキリ谷林道入口の路脇には2台の大型バスが停まっていた。雨後で路脇を心配しながら狭い林道を走らせ最初の転回場に車を停める。昨年在った、作業小屋は無く、上に伸びていた道は土石で埋まり、砂防処理がなされていた。

身支度を整え出発する。台風の後で、川の水量は多い。かくれ岩の案内を左に見て、平坦な林道をタンタンと進む。落車した軽トラ、脱輪したジープは変わらず。車の新しい轍がある。太い植林杉の中に桜地蔵が奉られている。鉄橋を渡ったところに、軽トラが停まっていた。トラバース道の谷部で崖が崩れロープが張られていた。大峠への分岐を右に見る。丸太の橋は直角に補強木が施されていた。ナラの大木の傍に蓮如の墓標を左に見る。折れた丸太の橋にも補強木が施されていた。石のゴロゴロする道となりナラの大木や墨焼きのカマド跡が現れる。小憩する。
窯跡 ナラの大木
窯跡
ナラの大木
2つ団体、単独行、夫婦連れと行き交う。大きな古木にキノコが群をなしている。下草の生える疎林帯となり、ザレ場を抜け、トラバース気味に進むと杉峠に達する。涸れた杉の古木の向こうに、御在所・国見岳が、その背後に伊勢湾・濃尾平野も望まれる。コクイ谷の標識もあり、根の平峠は随分低く見える。木々に色付きはないが、吹きぬける風はヒンヤリと秋を感じる。
キノコ 地杉峠
キノコ
杉峠
小憩後、杉峠の頭に向かう。ひと登りで潅木帯を抜け、草付きの風衝帯に出る。振り返ると雨乞岳の北面が大きく迫る。疎らな雑木の平坦な道を進むと杉峠の頭に出る。荷物をデポしてタイジョウに向かう。先に進むと佐目峠の案内板があり、黒マジックで小さく「タイジョウ→」と書かれている。テープを追いながら広い尾根を西に辿る。突然の鹿の声に驚く。右に周り込むように尾根を辿りシャクナゲに覆われたピークに達する。ここがタイジョウかとも思ったが、テープがあり黒マジックで小さく「タイジョウ→」と書かれていた。少し下ったところから先に顕著なピークが現れた。行程を見ると大きく下っており、往復1時間は掛かると見て、本日はここまでとする。
風衝帯 杉峠の頭
風衝帯
杉峠の頭
杉峠の頭まで戻り、小憩する。杉峠には時々雲が流れていたが、御在所・国見・鎌の鈴鹿主脈は日中スッキリと晴れていた。タンタンと来た道を辿る。林道の終点近く、夫婦連れの男性が足を痛めているように歩いていた。車のところに戻り、着替えを済ませる。

武平峠を抜けると、本日の天気を象徴するように、街の灯が映えていた。


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