雲取山

雲取山
雲取山

【日 時】2004年11月 6日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】雲取山(2017m)
【山 域】東京・山梨
【ルート】 (6:30)林道終点--(7:00)三条の湯--(8:05)尾根(切開き)--
(9:20)三条ダルミ--(10:00)雲取山--(11:05)三条ダルミ--
(12:15)尾根(切開き)--(12:55)三条の湯--(13:35)林道終点
【所要時間】7時間 5分
【メンバー 】二人


今回の目標の山、雲取山は別のコースを考えていたが、家内の要望で三条の湯からのコースとなった。前夜、塩山で食料を仕入れ、柳沢峠を越え丹波山村に入った。お祭りのバス停を見逃し、多摩湖畔まで行ってしまう。お祭りまで戻り、林道に入る。長いダート道で家内は心配そうだった。林道終点の彼方此方の路脇に車が停まっていた。終点の回転場から100M程のところに路駐し車内泊となる。

夜間2〜3台の車が行き来していた。冬用の下着を着込んでいたが、朝方の冷え込みはなかった。家内は、エコノミー症候群のことを頻りにのたまわっていた。着替えを済ませ、身支度を整え出発する。他の車の人も2〜3組出発していく。

橋を渡り、整備された道が伸びるが、深い渓谷の山腹に刻まれ、高度感を覚える。急な斜面に落葉が敷き詰め、広葉樹の高大木が次々に現れる。20〜30Mをゆうに越えるものもある。紅葉も赤・橙・銅・黄・金・薄緑と色彩に富み、清冽な水流と青空に映える。ワサビ畑が現れると三条の湯は近い。やまめ橋を渡り、坂を登ると飛龍山・サオラ峠の分岐がある。小屋の煙突から煙が出ている。一本入れる。週末で登山者が続々と上がってくる。
渓谷の道 ワサビ畑のテン場
渓谷の道
ワサビ畑のテン場
少し下った谷で顔を洗う。急坂を登ると、小屋を対岸から見おろすかたちになる。急坂を更に南に行きながら、左に旋回するように登り、北東に向かう様になる。この当りから紅葉の下に笹が現れる。1時間ほどで南北に開けたところに出る。以前にはこのようなところの記憶はない。東にはヨモギ尾根、西には飛龍山への稜線が望まれる。一本入れる。

急斜面の山腹に刻まれた、岩場の混じるアップダウンの捲き道となる。水場が現れ、ステンレスのコップがある。低い笹が現れる辺りからは、紅葉は終わり、唐松の黄葉も終焉を迎えている。山稜で一夜を過ごした下山者と行き交う。木の間から頂部にカヤトを抱く雲取山が望まれる。前後に登山者が入り、歩調が乱れ気味になるが、斜度のない平坦な道が伸びていた。見覚えのある開けた三条ダルミに着く。食料を摂りながら、一本入れる。家内が霞の中に冠雪した富士山を見つける。

尾根に乗り、一気の急坂となる。振り返ると飛龍山が大きく望まれる。空が抜け、やや左に曲がりながらツガ系の針葉樹林の中を黙々と登る。
三条ダルミ 小雲取山方面
三条ダルミ
小雲取山方面
開けた山頂の一角に出る。多くの人が寛いでいる。サックを避難小屋に置いて、奥の「原三角点」のある山頂に行く。展望は良く、西には飛龍・和名倉が指呼の間に、背後に甲武信・三宝・八ツが、南には大菩薩嶺・雁ヶ腹摺山が望まれ、雪を抱いた富士が雲から頭を出し、中空に浮いている。背後に富士を配した山頂標識には写真を撮る人が絶えない。北に伸びるルートを確認してザックのある東側で寛ぐ。東に伸びる尾根からも沢山の人が登ってくる。マウンティンバイクを担いだ若いグループに外人さんも混じっている。山岳同定は難しいが、北側にも累々とした山々が鎮座していた。飛龍山に回ることも考えていたが家内の体調を考え中止とする。

来た時と同じ道を辿り、同じポイントで休憩を取る。日が当り、汗が吹き出る。流石に東京都の最高峰で登山者が絶えない。紅葉をカメラに収めながらユックリと足を運ぶ。車のところに戻ると、路駐の車が長蛇をなしていた。人目が途切れた時を見計い、着替えを済ませる。
飛龍山方面 雲取山山頂
飛龍山方面
雲取山山頂
R411に出て、柳沢峠で休憩。此処も沢山の登山者で賑わっていた。R20に出て、韮崎で宿を取る。翌日は金峰山・瑞ガキ山を計画していたが、家内の父の様子が悪いとの連絡が入り、帰宅する。晴天で車窓からは裾野に紅葉を配した甲斐駒・八ヶ岳がスッキリと見えていた。



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