栗ヶ谷・金糞岳

金糞岳
金糞岳

【日 時】2004年12月10日(金)
【天 候】晴れ
【山 名】栗ヶ谷(1074m)・金糞岳(1317m)
【山 域】岐阜
【ルート】 (12:20)涵養林鉄柱--(13:15)栗ヶ谷--(13:55)林道==
(14:10)登山口--(15:00)金糞岳--(15:30)三角点峰--
(16:10)金糞岳--(16:50)登山口
【所要時間】1時間35分・2時間40分
【メンバー 】単独


土曜は忘年会、日曜は庭の剪定作業があり、山行はおあずけ。金曜は久しぶりにヤブ山を歩くことにする。時間的にも手頃な栗ヶ谷を目指す。この山は金糞岳の東、奥伊吹スキー場の西に位置する。

本年の豪雨の影響か、長良川の漕艇用河川敷には流木が積み上げられていた。小春日和となり、長良川右岸から揖斐川右岸の堤防の道を快適に走る。コンビニで食料を仕入れ、横山ダム・坂内村を通過。夜叉ヶ池へとL字状に曲がるところから、浅又川沿いの舗装された林道に入る。左岸から右岸へと橋を渡ってL字状に曲がるところに枝沢が流れ、涵養保安林の鉄柱がある。身支度を整え出発する。

古い林道はいきなり崩れており、そこから杉の植林帯に取り付く。森作業らしい薄い踏み跡を追う。左にガレ場があり、足元には林道が見える。マーカーを設定しながら、尾根上の踏み跡に従う。やや急な坂だが、ヤブはそれほど手強くない。ひと登りするとヒョッコリ刈り払われた尾根に出る。

斜度は増すが、ルートファインディングから開放され、境界杭やテープもあり、快適な歩行となる。植林帯を抜け、ブナの大木の混じる、自然林帯に入る。冬枯れの木の間から対岸に金糞岳が大きく見える。急坂に落ち葉が積もり、滑り易いところもある。イワカガミが群生するところを抜け、ひと登りで南北に明瞭なルートの走る稜線に達する。南にルートを取り、緩くアップダウンする。
栗ヶ谷から金糞岳 栗ヶ谷山頂
栗ヶ谷から金糞岳
栗ヶ谷山頂
三角点はルートから2〜3Mの笹薮の中にあった。傍らにある山頂標識をカメラに収める。木立で眺望は優れず、対岸の金糞岳が木の間から望める程度だった。一本入れる。

帰路は切り開きを忠実に辿ると、草付のノリ面が施工された林道に降りた。車のところから100〜150Mほど下のところだった。可也のヤブを覚悟していたが呆気なく終わり、時間もあるので金糞岳を目指す。

今、登った栗ヶ谷を眺めながらワインディングを繰り返し高度を揚げる。金糞登山道と書かれた木の標識が現れ、5〜6台は停まれる広い駐車場がある。車を停め、出発する。

整備された階段の急坂をひと登りで稜線に乗る。滋賀県立大学のブナ林の水源涵養機能の国土調査の案内がある。林の中にアルミ階段の施設が、木の冠を出る程度の高さまで組まれていた。1075Pを越えると山頂まで20分の標識があり、急坂となる。登るに連れ、伊吹、ブンゲン、貝月、天狗、小津三山と眺望が開ける。傾斜が緩み、明治に寄贈された石柱のある山頂に達する。南北に刈り込みがあり、北側には三周・高丸・烏帽子・トガス・蕎粒麦山・湧谷山と連なる山々が、その背後に雪を纏った白山も望まれる。
伊吹山方面 蕎粒麦山方面
伊吹山方面
蕎粒麦山方面
時間も在るので、さらに三角点峰まで足を伸ばすことにする。笹原の中に緩やかにルートが刻まれて、太陽の光が琵琶湖に反射している。下り切って東俣谷からのルートと出会う。岩場の混じる急な登り返しとなる。振り返ると笹原を前に金糞岳がユッタリと裾野を展げている。ひと登りでピークに達し、緩やかなアップダウンとなる。東俣谷は葉を落とした冬枯れ自然林に覆われ西日が差していた。三角点の回りは笹原で、眺望は良くない。先に進むと南への下りとなり、大きく弧を描きながら北へと稜線が伸びていた。

眺望を楽しみながら、来た道を辿る。琵琶湖の湖面が赤みを増し、落日が迫る。車のところに戻り、着替えを済ませ、帰途に就く。



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