相野谷川付近の太地山・女郎ヶ峰を目指すが、取付きが判らず。紀伊南部に雲が張り付き、北に向かう。R42を走らせ、飛鳥小又から先日敗退した龍門山に向かう。小又の集落から東に走る谷沿いに道路が伸びているが、直ぐにゲートがあった。川沿いに鳥越林道を走らせる。高度を揚げ鳥越峠に達するが工事中で取付きは諦める。R42を北上し尾鷲市からR311に入る。八鬼山トンネルを越え九鬼湾に達する。公民館前に頂山の案内があり、通り掛りの人に道を尋ねる。中学校からのルートは道が荒れており、小学校からのルートを勧められる。但しアップダウンの大回りのルートであることを知らされる。九鬼漁港に車を停める。漁船の乗組員が寛いでいる。身支度を整え出発する。
小学校の東側を徘徊するが道はない。裏手の民家に潮見台の案内があった。標識に従い東に行くが、民家の人から、「潮見台やと大回りになるから、あんたならそこの尾根から直接登った方が早いで」と言われる。民家の上の墓から少し登ると植林帯に入り道がある。直ぐに石垣が現れる。地図にあった鹿垣のようだ。これに沿って進むと私有地らしい柵が現れ、引き返す。
取付きが判らず適当に踏み跡を追い上部に向かう。良く見ると植林帯の中にケーブル路線が上部に伸びている。踏み跡はハッキリしないがメンテのため人が入っていると考えこのケーブルを追うことにする。植林帯の中に大岩がゴロついている。急な坂をひと登りすると開けた感じの尾根に出るが、シダが密生し歩き難い。折り重なったところにウッカリ踏み込むと足が抜け、茨も混じり始末が悪い。急斜面になるとシダが被さり一歩も進めなくなる。少し引き返し尾根を外してみる。こちらも上から岩が覆い足場も悪い。難場をなんとかクリアすると傾斜が緩む。上が空け少し進むと稜線に達し、木に巻かれた黄色いテープに「頂山10分」と書かれていた。先に進むとケーブルの中継施設があった。傍らにテレビが3台捨てられ、驚く。平坦な道を辿ると山頂。二等三角点の廻りに山頂を極めた人のプレートが囲む。木立で視界は全くなくガッカリする。
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九鬼 | 頂山山頂 |
周遊コースを目論んでハカリカケの標識に従う。笠松との分岐から笠松方面に下る。ボーアンテナ施設までは問題なかったがここからはシダが行く手を遮る。踏み跡も消え、山頂まで戻る。ケーブル沿いの来た道を辿り、何とか集落に戻る。おばさんから「頂かね。道は無かったやろ」と声を掛けられる。車のところに戻る。軽トラの出前八百屋が吉幾三の演歌を流しながら、駐車場に店を開いていた。
R42を北上し、紀伊長島手前で高塚山展望所に向かう。駐車場に車を停め、手ぶらで出発。広い舗装道を進む。螺旋状の階段を登り展望所に上がる。青い海に十数の島が並び、海上には筏が浮かんでいる。西からは紀伊半島の山が迫っている。展望所から少し東に下ると、潮騒の音が聞こえる。西日が砂浜に当たり、車のところに戻る。
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高塚山展望所 | 紀伊長島の海 |
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