次郎丸岳(太郎丸岳)・倉岳・矢筈岳

次郎丸岳
次郎丸岳

【日 時】2005年 3月13日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】次郎丸岳(太郎丸岳)(397m)・倉岳(682m)・矢筈岳(687m)
【山 域】熊本・鹿児島
【ルート】 (9:50)次郎丸・太郎丸登山口駐車場--(10:45)次郎丸岳--(11:25)太郎丸岳--(13:10)次郎丸・太郎丸登山口駐車場==
(13:20)倉岳==
(16:30)矢筈岳登山口--(17:00)矢筈岳(雄岳)--(17:30)矢筈岳(女岳)--(17:55)矢筈岳登山口
【所要時間】3時間10分・1分・1時間25分
【メンバー 】単独


宮原の宿かた宇土まで戻る。本日は冷え込み雪の予報だったが、雪の無い快晴の朝を迎えた。R57を走らせると対岸に雲仙普賢岳がそそり立つ。火山が爆発し火砕流が発生した時、この辺りの人は対岸の火事と思えただろうか。過疎な地域に向かうにも拘わらず、交通量が多い。天門橋を渡り大矢野島に入る。天草マラソン大会の幟があり公園に沢山の人が集まっていた。11時スタートのようだった。二つの橋を渡り天草上島に入る。八代へのフェリーの時間を確認する。R324を走らせると次郎丸・太郎丸の標識があり、直ぐに駐車場があった。車を停め身支度を整えていると、3組ほどの中高年の団体が続々と到着してきた。

慌しく出発する。標識に従い集落を通過していると、おばあさんが先に行く団体にみかんを渡していた。私がその後に続くと家に引き返して持ってこようとする。遠慮していると団体の人がみかんを溢し私が拾いそれが私のものになった。谷の左岸を進み長寿の涌水を通過。枯れ谷を渡り尾根に取付く。遠見平からは次郎丸が垣間見られる。太郎丸の分岐を右に見る。平坦な道からいなずま返し・次郎落しの岩場の急登となる。乗り越し左に捲くと大きな露岩にロープが掛かっている。この岩の中央をロープを頼りに進む。

頂には三角点・円形四方説明板が標識などがあった。島原湾・橘湾・不知火海の海、天草の島々、倉岳、九州山地と雄大な眺望が展がる。眼下に見える巨石も犬のように見える。眺望を楽しんでいると、二人の男性が戻ってきたので、引き返す。

分岐から太郎丸を目指す。上方の岩の上に立っている人が見える。全体に開けた急坂で日差しが強く汗が吹き出る。振り返ると岩を配した次郎丸が望まれる。左に捲いてアプローチするが、頂は団体で占拠されていた。傍の岩場でリーダの方と歓談する。
大岩から太郎丸 次郎丸
大岩から太郎丸
次郎丸
来た道を辿り車のところに戻る。県道34を走らせ教良木ダムから倉岳町に入る。R266の山側を走らせていると倉岳山頂の標識があった。ワインディングを繰り返し高度を揚げる。倉岳神社とキャンプ場の案内があり駐車場に車を停め歩き出すが、上まで車で行けそうなので戻る。道は山頂直下まで伸びていた。山門には金色で倉岳神社と彫られていた。一等三角点があり眼下に倉岳町の集落・不知火の海と島々が展がっていた。
次郎丸から倉岳 不知火の海
次郎丸から倉岳
不知火の海
倉岳町まで戻り、R266を走らせ竜ヶ岳町に着く。倉岳もそうだが山が特徴的なのか山の名前がそのまま町名になっている。ここからは天草芦北フェリーが出ていた。出発時間が問題だったが、丁度、2時30分の便があった。船を待っていると雪が舞い始めた。乗船した車は4台、前進で乗り、前進で降車する船だった。海は風も無く穏やかな航行となった。船は芦北の三角形の低い山を見て操舵しているようだった。目指す矢筈岳も特徴的な姿を現していた。

芦北からR3を南下、水俣に入る。水俣病のイメージが強いが、海岸には湯の児温泉などもあった。県道に入り湯の鶴温泉を通過。矢筈峠の手前から矢筈登山口の案内に従う。荒れ気味の道を進むと開けた伐採地に出る。少し進むと左に登山口の標識があった。路脇に車を停め出発する。

暗い植林帯の中はやや薄めの踏み跡が伸びていた。天草の山と比較して、寒さを感じた。電光を切りながらひと登りでカヤト状の鞍部に達する。黄色いサンショウの花が咲いていた。雪の混じる一気の急坂となり喘登となる。

頂は巨石の混じる芝の広場で一等三角点が埋め込まれていた。西に進むと祠があり巨木にブランコが吊らされていた。西側に眺望が得られ出水市や不知火の海が展がっていた。出水方向には鬼立岩があるとの案内もあった。
山頂から北西方面 矢筈岳
山頂から北西方面
矢筈岳
鞍部まで戻り、女岳にも立ち寄る。登りは南面となり、雪はなく造作なく山頂に達する。頂は視界はないが絶景の展望所の案内に従う。少し下り、南に進むと矢筈岳が眼前に迫り、出水の海岸線に光芒が差していた。

来た道を辿り車のところに戻る。JR出水駅は場違いと思えるほど立派に見えた。出水で投宿となる。


フェリーから竜ヶ岳・倉岳
フェリーから竜ヶ岳・倉岳
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