薙刀山・野伏ヶ岳

薙刀山
薙刀山

【日 時】2005年 4月15日(金)
【天 候】晴れ
【山 名】薙刀山(1647m)・野伏ヶ岳(1674m)
【山 域】岐阜
【ルート】 (5:55)白山中宮神社--(8:05)和田山牧場--(8:40)尾根取付き--
(9:20)ダイレクト尾根--(10:45)野伏ヶ岳--(11:50)薙刀山--
(13:10)野伏ヶ岳--(14:45)和田山牧場--(16:10)白山中宮神社
【所要時間】8時間45分
【メンバー 】単独


薙刀山は石徹白三山の最後の山となった。2003年 3月29日に椎高谷から挑戦したが、湿雪のため敗退したことがある。今回は踏み跡を期待して野伏ヶ岳からのコースを考えていた。

朝、起きてみると車が一台停まっていた。食事を済ませ、白山中宮神社から石徹白に掛かる橋の手前に車を移動する。橋の修繕を行っている様子で車は通行禁止になっていた。支度をしていると、、先の車の人が出発して行った。

林道に入ると、湿った雪で直ぐにワカンを装着する。先行者は壷足で進んでいるようだ。人気のフィールドでスキー・ワカン・スノーシュー・スノーモービルの踏み跡が錯綜している。大きくジグを切りながら傾斜のない道を淡々と進む。本日は長丁場になると考え、途中一本入れて、ユックリする。「拓牧」と書かれた石碑を左に見て和田山牧場に着く。前方に白い薙刀山・野伏ヶ岳が現れ、前回より雪深く見え、稜線も長く思えた。

雪原の牧場を越えると先行者が居た。池を回り込み尾根への取付きで先行者がワカンを付けて「稜線もこんな雪質ですかね」と声を掛けられる。一気の急坂となり、ステップを切りながらの喘登となる。

ダイレクト尾根に出ると疎林となり、小白山北峰からの山麓が大きく広がる。傾斜が徐々に増し、一歩一歩キックステップを切りながら登る。見えていたピークを越えると木が疎らになる。急坂をこなし笹の出たところの右に出ると山頂への雪原が広がる。

円く広い頂からは360度の展望が待っていた。南には小白山北峰から小白山への厳しそうな稜線が続いていた。やや霞みが掛かっていたが、荒島・経・赤兎・白山・別山・三の峰〜銚子ヶ峰・芦倉・丸山・大日などの山々が鎮座していた。先行者に礼を言って、薙刀山に向かう。
石碑 大日岳と和田山牧場
石碑
大日岳と和田山牧場
野伏ヶ岳の北面は、シュカブラが融け、薄皮の様になって音を発てて風に吹かれていた。右に出た雪屁に注意しながら、一気に坂を下る。薄っすらとトレースが伸び、雪は潜ることもなく快適に進む。緩やかな下りとなり、椎高谷への案内だろうか雪面に→マークが書かれていた。鞍部に達し、緩やかに登っていく。右に広い薙刀平を見ながら尾根を辿る。

細長い山頂からは日岸山が指呼の間に望まれ、白山・別山・三の峰〜銚子ヶ峰・芦倉・丸山が迫力を増して見えた。野伏ヶ岳にいた朝の先行者が、ダイレクト尾根を下山し、何人かが登っているのが見える。

和田山牧場は近くに見えたが椎高谷越えが問題に思えたので、野伏ヶ岳に戻ることにする。鞍部から野伏ヶ岳を望むと山頂のシュカブラが輝いていた。キツイ登り返しをこなすと、7〜8名のスキーのグループがイグルーを造っていた。
日岸山と白山方面 スキーのグループのイグルー
日岸山と白山方面
スキーのグループのイグルー
山頂でユックリ寛ぎ下山に掛かる。午後の陽射しは強く、雪は緩んでいた。牧場の日陰で小憩を取る。植林道はショートカットを試みるが、穴に落ち、正規の道に戻る。雪が途切れたところでワカンを外す。よく見るとワカンの爪が曲がっていた。昨日、石の上を歩いたのが原因か。車のところに戻る。隣に福井ナンバーの車が二台あり、野伏ヶ岳の団体のものと思われた。

R156に出て、昨日と同じ大和温泉に入り、そこで車中泊となる。


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