日照岳

日照岳
日照岳

【日 時】2005年 4月16日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】日照岳(1751m)
【山 域】岐阜
【ルート】 (8:05)東尾根取付き--(8:50)三つ目鉄塔--(10:00)P1137--
(10:15)P1400--(12:10)日照岳--(12:55)P1645--
(13:25)P1400--(14:20)三つ目鉄塔--(14:40)東尾根取付き
【所要時間】6時間35分
【メンバー 】単独


日照岳は荘川村と白川村の境界にあり、別山の東に位置する。東の麓には御母衣湖が南北に伸びている。大和温泉からR156を北上し御母衣湖畔に入る。湖畔は朝霧が発ち込めていた。尾神橋を渡り、二つ目のシェルターを抜け、シェルター上部を探すが取付きらしいものはなかった。一つ目のシェルター前の工事作業小屋の前に作業者に断わって車を停める。身支度を整え出発する。

川沿いに進むが道が消え、仕方なくヤブを漕いで尾根に上がる。薄い踏み跡があり、上方に送電路が走っている。鉄塔下に着くと木の階段の維持路が上方に伸びていた。送電路が三本走って一番上の鉄塔に着く。

霧が晴れ湖が現れる。ここからは踏み跡がなく、取付きを間違えたことを認識する。降りる気にはならずそのまま進むことにする。鉄塔間の維持路があったが、トラバース道に雪が付いていたので、稜線のヤブに突っ込む。枝尾根と出会い、植林帯との端境を進む。一気の雪の急坂となり、木を掴みながらの喘登となる。

P1137を越えると傾斜が緩み、快適な雪の尾根道となる。左に大日岳や鷲が岳などを見ながら歩を運ぶ。P1400に達すると下から踏み跡が揚がり、四人の下山者と行き交い驚く。こちらが正規のルートで尾根を二つ程外したようだった。前方のピークの背後に日照岳が現れ、距離を感じる。
送電路 猿ヶ馬場の山塊
送電路
猿ヶ馬場の山塊
疎林帯となり快適に歩を運ぶ。踏み跡を見ると、皆、壷足のようだ。やがて高木もなくなり広い雪原となる。急坂を登り、笹ヤブを越えたところが、P1645。たおやかなスカイラインを描く日照岳が目の前に迫る。夫婦連れと行き交い、クレバスの注意を伺う。日照岳を眺めながら少憩する。

ピーク直下の雪原は隠れた雪屁になっていた(このことは復路で判ったことだが、往路、下降する時の視点では考えられない形状に抉れていた)。雪を拾いながら、細目のヤブの尾根を忠実に辿る。つり尾根を抜けると広い雪原に出る。右目にルートを取り、雪面から出た岩を左に見て山頂の一角に出る。左に折れ、北側から山頂に達する。

始めて見る別山東尾根が眼前に展がる。その背後には別山から白山の御前峰・剣が峰へと伸びる白い尾根が横たわっていた。北には三方崩山や奥三方岳が厳しそうな姿を表していた。御母衣湖を挟んで猿ヶ馬場の山塊が白く佇んでいた。弁当を広げてユックリ景観を楽しむ。
三方崩山、奥三方岳 日照岳山頂
三方崩山、奥三方岳
日照岳山頂
P1645まで戻り、正規ルートで下山する。このルートは開けた感じで常に日照岳が見えた。湖近くになると北からの風が吹き抜ける。鉄塔からはハッキリした維持路となる。R156を走る車を見ながら鉄塔を通り、右に川音を聞き、川を渡って国道に出る。大きな駐車場がある。朝、10M先に進めばこの登山口が判ったかもしれない、と、悔やみながら、車回収に向かう。シェルター内は狭く歩行には注意を要する。車のところに戻る。

平瀬温泉に浸り汗を流す。白川郷に向かう時、小ザックを背負った日本横断マラソンらしい人が三人走っていた。林道はまだ通れず予定していた御前岳はまたの機会とし、家路に就く。


別山から白山方面
別山から白山方面

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