野伏ヶ岳

野伏ヶ岳
野伏ヶ岳

【日 時】2005年 4月29日(金)
【天 候】
【山 名】野伏ヶ岳(1674m)
【山 域】岐阜
【ルート】 (8:35)白山中宮神社--(10:15)和田山牧場--(11:30)ダイレクト尾根--
(13:00)野伏ヶ岳--(14:30)和田山牧場--(15:50)白山中宮神社
【所要時間】7時間15分
【メンバー 】二人


南紀の山でお世話になった友人のUS氏がGWに雪山に行きたいとのメールを貰っていた。予報は晴れで御岳か迷ったが、勝手が判っている、石徹白の野伏ヶ岳に行くことにした。4時30分に久居ICで待ち合わせ、車をデポし一台にして出発。GWの始まりの日だが渋滞にも遇わず、東名阪、長良川堤防、東海北陸とつなぎ白鳥ICで降りる。ガソリンを補給し、コンビニで軽食を摂る。桧峠から左折、白鳥高原スキー場からこれから登る山を見る。曇天の中に石徹白三山が浮かんでいた。石徹白の集落を抜け、白山中宮神社を右に見て、石徹白川を渡ったところに車を停める。広島・群馬・三河ナンバーの車が停まっている。

スパッツを装着し、アイゼン・ワカンを持って出発する。二週間で雪の解けが進みフキノトウが顔を出し、地道が伸びていた。まさかと思ったが雨が落ち始め雨具を装着する。雨具を上にするか、スパッツを上にするか、の話題が山と渓谷にあったことを思い出す。雪が現れるが、先行者もツボ足のようだ。休憩がてら、水場で水を補給する。緩いジグを切りながらタンタンと進む。

「拓牧」と書かれた石標は礎石まで出て、和田山牧場も凹みが進んでいた。雨が降り続き、四囲の眺望は無く、地表にガスが流れ、前方に見えるはずの野伏ヶ岳も中腹から雲が掛かっていた。牧場を越えるところで夫婦連れの下山者と行き交う。上方はガスだがトレースはあるとの情報を聞く。雪解けで畔状に顔を出した疎林の湿地帯を右に見ながら大黒山山腹の林道を進む。木が立ち、地道の出たところを抜け、尾根への取付きになる。雨で雪は締まり、キックステップを切りながら進む。トレースと赤布を確かめながら、急坂を登る。アイゼンを履いた下山者が足早に降りていった。上部は急坂になり木を掴みながら登る。ひと登りでダイレクト尾根に乗り、少憩する。

尾根も雪解けが進み木が立ち始めていた。トレースはヤブを避けるようにう右左と曲がりながら伸びていた。背後に見えていた池も消えガスの中に入る。風が出始めるが、雨でトレースが消える心配は無く、視界は50Mといったところ。斜度は増していくようだが、視界がないせいかキツサは余り感じない。1時間強登ったところで笹が現れ、右からの風が強くなる。笹に沿って急坂を登り切ると左に曲がる。山頂の一角に乗ったと思いこのまま進むことにする。やや遅れているUS氏を待っていると、ピッケルの単独行が速い足取りでやって来た。「尾根から高度差460M(?)でまだ半分くらいでは」との言葉を聞く。傍らで風除けをしながら一本入れる。

出発し5分も雪原を登るとガスの中に先の人が立っていた。千葉の人で朝3時に出発してきたとのこと。野伏ヶ岳は二度目だが、前回も視界はなく、これから福井の大長山に登るとのことだった。先に進むと下りになっていた。気温は低くはないが、風が吹き抜け視界はない。そそくさと山頂を後にする。

往路のトレースを追いユックリ下る。雨が降り続き往路より視界は落ちていった。ガスから抜け、ダイレクト尾根の下降ポイントで一本入れ昼食タイムとする。和田山牧場でアイゼンを外す。雪道は少しショートカットし、地道に出てタンタンと林道を下る。車のところに戻り、白山中宮神社で濡れた着衣を着替える。大和温泉に浸り、往路と同じルートで帰路に就く。

家内にメールを入れると本日は夏のように暑い日だったとの返事が返ってきた。今回は晴天を疑わなかったが、新潟方面は雨の予報になっていたらしい。直前の予報調査の甘さを痛感する山行となった。


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