晴天の5月5日、何処に行くのか迷った末、定番の御在所に決まる。三重中部から、鈴鹿へのアクセス時間がどの程度になるのかも調査する。久居ICから高速に乗り、四日市ICで降り、道の駅に立ち寄る。鈴鹿スカイラインは2箇所工事で片側通行になっていた。裏道の路脇は車で溢れていたが、旧料金所には目論見通り格好のスペースがあった。車を停め身支度を整え出発する。
潅木帯の中にザレた滑り易い道が伸びる。傍らにはイワカガミが咲いている。裏道へのバイパスを右に見送り、何組かの下山者と行き交う。ロープウェーの下を通り再び潅木帯へ。梯子の混じる道をひと登りで、負バレ岩に出る。近くで行き交うゴンドラを見ながら少憩する。
開けたところに出ると御在所とロープウェーが一望できる。山頂近くはピンク色が点在している。岩場を登ると地蔵岩となる。キレットは10人程の団体が通過中だった。私達が下降した時、数人の下山者が待っていた。一気の急坂となる。アカヤシオが現れ始め、上部に行くほど見頃感が増す。途中、開けたところで少憩する。
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地蔵岩 | キレット |
大きなザックの夫婦連れと単独行が大きな声で談笑しながら登っている。立岩に出るところに大きなアカヤシオがある。鎖場のトラバース道を通り岩のテラスで少憩する。立岩の白い岩峰にアカヤシオが映え、広濶な眺望が展がる。眼下に赤い屋根の藤内小屋が望まれ、花崗岩の大きな岩場が競りあがっている。対面には国見岳に揚がる稜線、背後にハライド・釈迦と鈴鹿の山が伸びている。伊勢湾と名古屋・桑名・四日市へ続く湾岸都市。濃尾平野・養老山地と枚挙に暇がない。
アカヤシオの咲く急坂となる。路端にはショウジョバカマが咲いている。山頂の端からは湯の山の街、鎌ヶ岳・雲母・入道・野登・高円など鈴鹿南部の山が望まれる。山上公園に出ると観光客が多くなる。展望所からは国見・銚子ヶ口・イブネなどが見える。水芭蕉を見て東屋で少憩する。
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アカヤシオ | 鎌ヶ岳 |
下山は一気の急坂一の谷新道。タテヤマリンドウなどをカメラに収めながらユックリ足を運ぶ。下から車の音が聞こえても中々着かない。車のところに戻る。鈴鹿ICから高速に乗り、家路に就く。
山頂のアカヤシオが見頃で今シーズンの終わりを告げていた。鈴鹿へのアクセスは1時間程度で以前と大差ないことが判った。
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