テリストック

テリストック
テリストック

【日 時】2005年 7月 2日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】テリストック(2xxxm)
【山 域】バリス(スイス)
【ルート】 (12:55)フルカ峠--(14:20)テリストック--(13:40)フルカ峠
【所要時間】1時間55分
【メンバー 】単独


起きてみると窓から残雪の山が見えた。やっと熟睡できた感じ。若い学生の団体と同じ時間に朝食を摂る。団体バスの出発を見送りユックリ荷物を車に運んでいると雨が降り出した。テレビの実況天気を見るとスイス南部は晴れていた。ピラトウス・リギは諦め、南に向かうことにする。

高速に乗り、大きなルツェルン湖に沿って走る。最初にピラトウスを見た時、驚いたが同じような岩山は多い。トンネル前から天候の良いイタリアに向かう車で渋滞が始まる。渋滞を横にゲシェネンで高速を降りアンデルマットに向かう。狭く深い渓谷に沿いながら進む。コンクリートのシェルターが階段上に設置され、大きくカーブを切りながら高度を揚げる。辺りは荒々しい岩山の光景になる。峠のようなところに駐車すると風が強く凍えそうな寒さを感じる。ふと上を見ると鉄道が走り、乗客が歓声を上げ、列車は岩山に吸い込まれていった。アンデルマットの駅からのトレッキングの紹介があったが、一つは今来たコースで悪魔の橋の紹介もあった。インフォメーションで地図を購入していると、奇声を上げ馬車が通っていった。オーバーアルプ峠の方に向かうが、高度を揚げるとガスが掛かってしまった。ここは諦め、フルカ峠からバリスに向かう事にする。
岩山に吸い込まれる列車 ゴタード峠越えの馬車
岩山に吸い込まれる列車
ゴタード峠越えの馬車
アンデルマットまで戻り西進するが、霧が掛かり標識を見落としたようで、峠を越える時、ミラノの標識が見えた。ゴタード峠まで来てしまった。交通量が多くアンデルマットで見た馬車も峠越えを目指しているようだった。峠は湖水が多く、霧が掛かっているにも拘わらず人もトレッカーも多かった。イタリア側は晴れていた。

分岐まで戻る。行先を示す標示板にはブリークと書かれていた。ダートの混じる道を進む。カーブを切りながら狭い斜度のある道を進む。交通量がありオートバイや観光バスも通る。平坦な道となり小屋が右に現われる。車を停めると、登山ルートの標識がある。車に戻り先に進むと直ぐにフルカ峠となる。 ここから東側は晴れていた。道もハッキリ見え、先行者も出発して行ったので、1時間の案内のあるテリストックに出掛ける。
フルカ峠 グロスムッターホルン
フルカ峠
グロスムッターホルン
身支度を整え出発する。道は広く平坦である。道端には色々な花が咲いてる。遥か下には鉄道の軌道が見える。対岸には氷河が後退した特徴ある岩場に滝が勢い良く落ちている。左上方に見えるグロスムッターホルンの氷河から流れる小川には板が掛かっていた。フルカ峠の上にはフルカホルンが望まれる。

水平道から別れ、登りが始まる。ひと登りすると2〜3箇所雪が現われる。上方には小屋があり4〜5人の登山者が見える。1時間で何とか鞍部に達する。3人の女性グループは下山していった。2人の男性はピークを目指して行った。持って来た食料を腹に収め私も続く。3000m程から上の高度には雲が掛かっていたが、眺望は素晴らしかった。対面の滝の上には氷河が伸び、山上湖の横をグリムセル峠への道が揚がっていた。目を西に転ずればバリスの雄大な谷が展がっていた。槍を想わせるグロスムッターホルンは脆い岩屑の険しい山に思えた。名の無いこの山がアルプスの最初に登った山になったことに幸福を感じた。
バリスの谷 フルカホルンと氷河
バリスの谷
フルカホルンと氷河
因みにこの辺りはxxムッターホルン、xxストックという名の山が多い。花や景色をカメラに収めながら車のところに戻る。

氷河見物はパス。ブリークで投宿となる。


フルカ峠の草花
囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる