目覚めて窓を空けると岩山に暁光が当たっていた。天気予報を確認し食事を済ませチェックアウトする。ブリークから車を走らせフィーシュのゴンドラ乗場に向かう。駐車料金は2時間:2SF、6時間:3SF、12時間:4SFとなっていた。自分の希望の時間分の料金を機械に入れ出てきたカードを車のフロントに置いておく仕組みになっていた。
半額割引で片道切符を買ってゴンドラに乗り込む。やや多目の人に大きなザックを担いだグループが真ん中に陣取っていた。アッという間に森林限界を越えフィッシャーアルプで降りる。エッギスホルン行きのやや小さ目のゴンドラに乗り換える。大きなザックの人達はここで降りていったにも拘わらず満員となった。下から少しガスが上昇して心配するが、終点駅から降りると西側は完全に晴れていた。
朝テレビで見たアレッチ氷河・ドライエックホルン・メンヒ・アイガーが見え、対面にはアレッチホルンが望まれる。まづはエッギスホルンに向かうが、下車した人達は直ぐには出発せず山荘辺りで景色を楽しんでいた。岩の道だが、よく整備されている。一旦下り、ジグザグに急坂を登っていく。山頂には十字架が設置されていた。
|
|
ゴンドラ終点 | エッギスホルン山頂 |
北を見ると眼下に湖が有りその背後にバネンヒルンが望まれた。山頂から西の岩を乗越すとアレッチ氷河の全景が現われ、ユングフラオの稜線も見える。食事を摂りながら風景を楽しむ。ユックリしていると後方から人声が聞こえ賑やかになった。
|
|
湖 | バネンヒルン |
山頂駅まで戻り、歩いて下山に掛かる。ガスが吹き上がり、眺望は諦め掛かった。下山に苦労している老夫婦を見かける。花は開期を向かえ、種類も数も多い。登らないで下りのみだと、距離を感じる。下ると徐々にガスが取れはじめ。ロッテン谷を挟んでヘルセンホルンやオッフェンホルンの雪を抱いた3000M級の山々が連なる。谷から吹き上がる風に乗って数十機のハングライダーが舞っている。朝の大きなザックの意味が判った。初めて見るアルペンローゼは木に1CM程の濃いピンク色を咲かせていた。正午近くは陽射しが強くなってきた。ハングライダー、マウンテンバイクなども現われた。
フィッシャーアルプからベットメァアルプに向かう。概ね平坦な道が伸びる。強い陽射の下で日光浴を楽しむ人や昼食を摂っている人がいる。前方にマッターホルンを垣間見るがその西方にある山が立派に見える。ベットメァホルンを右に見て水場で顔を洗う。ロープやリフトの始発駅の上に池がある。ガルニやホテルの建ち並ぶ道を進むとロープ駅のベットメァアルプに着く。
|
|
ベットメァホルン | ベットメァアルプ |
ロープで下まで降り鉄道に乗り込む。アナウンスを聞き違え行き過ぎたと思い込み、途中の駅で降りてしまう。本を確かめると中間の駅で暑い車道を歩くことになる。なんとか車のところに戻る。ホーザースには行かず。ザースフェーで投宿となる。
|