クールのホテルを何時もより早く出る。天気予報の衛星画像を自分なりに分析し、今夜は雨の予報だが、前線の通過は早まることも考えた。高速から降りて一般道に入る時、反対車線に入ってしまった。ティフェンキャッスルに出て南下する。この辺りにも雪を抱いた山がある。ユリア峠には岩山が両側にあった。峠を越え、シルバプラナー湖に出る。
ロープウェイ乗場の駐車場に車を停め、冬山装備に身支度を整える。チケットを買ってロープウェイに乗り込む。ユッタリした感じでスタートする。高度を揚げるに連れ、湖と山の調和の取れた風景が見えてくる。中間駅でロープウェイを乗り換える。終点のゴルバッチ駅は高度3303m。戸外に出ると、ピッツベルニナとピッツロゼックが飛び込んでくる。ゴルバッチの前衛のムルテルが直ぐ傍に見えているがトレースがないので諦める。
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ゴルバッチ駅 | ムルテル |
対岸に連なる山々も皆3200m以上である。「OT]と書く山の名の発音を老人から教わりながら中間駅まで降る。折角トレッキングの準備をしてきたのでアルプスーレイ峠まで歩く。先の老人夫妻も元気な足取りで団体を追い越していった。峠には大きな石で囲まれた池があり写真を撮ったり、食事をしたりして、皆、寛いでいた。人気のコースで沢山の人と行き交う。
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アルプスーレイ峠 | アルプスーレイ峠から |
ロープウェイで降り車のところに戻る。サンモリッツの街を抜けディアボレッサに向かう。途中、雪の山が見えた。車を停め、チケットを買いロープウェイに乗り込む。ゴルバッチで一緒だった夫妻も乗り込んできた。
山頂駅にはフリークライミングの壁があった。戸外に出ると青空に映えるピッツパリュが飛びこんできた。ピッツベルニナは既に雲に隠れていた。それにしても万年雪を抱いた山は斯くも優美なものか、という思いになる。東にあるモンペルスを目指す。岩の間にウォーキングルートが伸びている。稜線沿いに進み、山を右に見ながら奥に回りこみ、急坂を登る。山頂からはモルテラティシュとペルスの二つ氷河が合流しているのが判る。パリュにも雲が掛かり出した。下山中クライミングの練習をしている人達を見る。
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モンペルス山頂から北 | モルテラティシュ氷河 |
ロープウェイで降り車のところに戻る。ベルリナ峠を見て、本日来た道をクールまで戻る。北上してリヒテンシュタインで投宿となる。
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