谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳

一ノ倉岳
一ノ倉岳

【日 時】2005年 8月 8日(月)
【天 候】晴れ
【山 名】谷川岳(1977m)・一ノ倉岳(1974m)・茂倉岳(1977m)
【山 域】群馬・新潟
【ルート】 (6:40)マチガ沢登山口--(7:30)第一見晴--(8:40)ラクダのコル--
(9:40)ザンゲの岩--(10:10)トマの耳--(10:25)オキの耳--
(11:15)一ノ倉岳--(11:45)茂倉岳--(13:10)トマの耳--
(14:20)ラクダのコル--(16:05)マチガ沢登山口
【所要時間】9時間25分
【メンバー 】単独


前夜、雨は一時的であったが、激しい音を伴った落雷があり宿は一時停電した。本日は昨日より局所的になるとの予報で朝起きてみると晴れていた。宿を出てロープの始発が8時であることを確かめる。急な坂を登った後は狭い水平な舗装道が伸びる。マチガ沢登山口の駐車場には7〜8台ほどの車が停まり、2〜3台ほどスペースがあった。身支度を整え出発する。

上空には薄い雲が掛かっていたが谷川岳や白毛門の山稜はハッキリ望まれた。沢沿いの巌剛新道を進む。昨日の雨対策か単独行が先にスパッツを付けて行ったが、道幅は広くその心配はない。蓑虫の蛹の様な実を沢山付けた木があった。谷から離れ緩やかに登って左に曲がったところが第一見晴で雪渓を抱いたマチガ沢の全貌が望まれる。上方にはジャンダルムを想起させるオキの耳が鋭鋒を成している。流水の音を聞きながら一本入れる。

一気の急な坂になり喘登となる。マチガ沢の雪渓と同じ高度になる。少し開けたところからはクサリ場や梯子が現れる。樹林帯に入り、右にトラバース気味に進み、ガレた谷を横切る。西黒尾根が見えると直ぐにラクダのコルに飛び出る。対岸には天神平のロープ施設が望まれる。レリーフの前に2組のグループが休息を取っていたので少し上の岩場で一本入れる。
第一見晴 ラクダのコル
第一見晴
ラクダのコル
樹林はなくなり、草と岩稜帯となり日光が直射する。石や岩に書かれたペンキマークを追いながら急坂を一歩一歩こなす。最初のピークを乗り越すとさらに高い岩壁が現れる。緩い傾斜の後、鎖場を越え、磨かれたスラブを通過する。対岸の朝日岳には雲が掛かり始めた。斜度は更に増し汗が吹き出る。ザンゲ岩付近の岩場で、吹く揚げる風を浴び、眼下にマチガ沢の駐車場を見ながら小憩する。

ひと登りで山頂の一角に出るがガスが掛かっている。ケルンの上に方向指示板がある。肩の小屋からの道と合うと直ぐにトマの耳に達する。ガスが掛かり眺望はなく、山頂標識の前には人が絶えなかったので先に進む。少し下り、登り返し縦走道から外れたところにオキの耳はあった。山頂はガスが掛かっていたが、壁の底は晴れていた。ここも登山者が多く、小憩後、先に進む。
天神平を望む ザンゲ岩から朝日岳
天神平を望む
ザンゲ岩から朝日岳
少し下ると奥社の白い鳥居が現れた。ガスの中の岩場の稜線歩きとなる。徐々に下っていくが濡れた岩場は滑り易い。半袖の元気の良い夫婦が追い越していった。マチガ沢から一ノ倉沢に移る。ノゾキの右は壁がスッパリと一ノ倉沢に切れ落ちていた。最低鞍部からは一気の急坂となり、雨も交じりキツイ登りとなった。山頂では先の夫婦が寛いでいた。赤いトタンの小さな避難シェルターがあったが、三角点は見つけられなかった。午前中まで往路行動の予定だったので茂倉岳まで行ってみる。西に進むと辺りは草原状になる。少し下ると細い稜線になる。辺りはハクサンフーロ・バイケイソウなど花畑の様相を呈している。緩やかに登り返したところが茂倉岳だった。ガスで視界はないが茂倉新道と蓬峠へのルートを確認する。軽食を摂り、来た道を引き返す。
ケルンの上に方向指示板 茂倉岳
ケルンの上に方向指示板
茂倉岳
最低鞍部で単独行と行き交う。オキの耳の手前で雨が降り出し、雨具を装着する。トマの耳には寄らず、ケルンを確認して西黒尾根の降り口を注意する。ザンゲ岩付近で雨は治まり、スラブの上で雨具を脱ぎ風に当りながらユックリ休息を取る。

高齢の単独行がユックリ岩場でカメラを構えていた。帰路の下りは長く感じられた。ラクダのコル、第一見晴で休憩を取る。車のところに戻り、着換えを済ませる。

舗装道を進み一ノ倉沢を見物する。20人ほど観光客がいたが、そこから先は通行止めになっていた。沼田に戻り、片品・日光・鬼怒川を通り田島で投宿となる。


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