前穂高岳

前穂高岳から奥穂高岳を望む
前穂高岳から奥穂高岳を望む

【日 時】2005年 8月11日(木)
【天 候】晴れ
【山 名】前穂高岳(3090m)
【山 域】長野
【ルート】 (6:00)上高地--(8:15)岳沢ヒュッテ--(9:20)カモシカ立場--(10:45)紀美子平--
(11:10)前穂高岳--(12:15)紀美子--(14:05)岳沢ヒュッテ--(16:20)上高地
【所要時間】10時間20分
【メンバー 】単独


前日は桧枝岐から三つ岩に登る予定だったが、雨になった。この日は移動日とし平湯のオートキャンプ場でテントを張った。キャンプ場は車道が近く、人声も五月蝿かった。朝方冷え込んだ。5時30分平湯発で上高地に6時前に着いた。終バスの時間が18:00であることを確かめ出発する。

河童橋から見る穂高の稜線は晴れていた。梓川右岸の遊歩道に入ると人通りは疎らになる。穂高〜岳沢登山道の標識から登山道になる。樹林帯の中を歩き易いように並べられた石の階段を緩やかに登って行く。番号の付いた青と白の標識に岳沢ヒュッテまでの時間が書かれている。一時間ほどで天然クーラーの風穴に着く。左に開け、穂高の南部の稜線が望まれる。上部には雪が残り、草付きから涸れた沢の間は低木が茂っている。天狗岩方面は大きく落ち込んでいる。涸れ沢を横切り、ひと登りで岳沢ヒュッテに着く。小屋番の人が屋根に登って下から登って来る人を眺めていた。石のテーブルで一本入れる。
河童橋から 天狗岩方面
河童橋から
天狗岩方面
涸れ沢を横切ったところがキャンプ場でテントが2張りあった。前穂ー奥穂方面のぼり口の標識から一気の急坂となる。お花畑の中をジグザグに高度を揚げる。長い梯子があり、木の梯子、クサリ場が続く。下りで迷うそうな踏み跡があり、登り詰めたところがカモシカの立場だった。雪渓を抱いた岩壁に迫力を感じる。一本入れて居ると、上方で石を退ける音が聞こえた。
岳沢ヒュッテ カモシカの立場
岳沢ヒュッテ
カモシカの立場
小屋の主が道の維持作業をしていた。「ご苦労様です」と声を掛けたが応答はなかった。右に巻く様に進むと2つ梯子が続く。樹林帯を抜け岩稜帯となり、明神岳方面の鋸歯状のピナクルが顔を出す。雷鳥広場辺りからガスが流れ始める。スラブ状の岩場の鎖場となる。岩にステップが彫られているが雨が降れば滑りそうだ。ここを抜けたところが紀美子平だった。
雷鳥広場辺り 明神岳方面
雷鳥広場辺り
明神岳方面
ザックを置きデジカメと飲料を持って前穂を目指す。左に奥穂を見ながら岩に印されたペンキマークを追う。一気の急坂で落石の注意を払いながらユックリ進む。

一等三角点のある山頂は石が均され広場になっていた。北尾根方面に進むと眼下に涸沢が望まれ穂高が全容を現わした。ガスっぽいが槍ヶ岳も望まれた。北尾根方面・屏風岩の背後には常念岳も確認できる。南に回ると明神岳の背後に霞沢岳・乗鞍岳が、上高地を挟んで焼岳が望まれた。
紀美子平から 霞沢岳・乗鞍岳
紀美子平から
霞沢岳・乗鞍岳
涸沢 前穂高岳
涸沢
前穂高岳
風景や花をカメラに収めながら下る。紀美子平で雨が落ち始めたので雨具を装着する。雷鳥広場付近では雨も治まったので食事を摂る。大阪の若い男性と70歳を越えた男性と歓談しながら帰途に付く。話しながら歩くと時間の経つのが早く感じられた。彼らとは河童橋で別れる。

待ち時間10分程でバスに乗り込む。平湯のテントを撤収し温泉に浸り汗を流す。翌日は北陸は雨の予報で毛勝山は諦め、今回の山旅はここまでとする。高山は驟雨だったが南下すると雨は上がっていった。


囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる