毛勝山

毛勝山
毛勝山

【日 時】2005年 8月28日(土)
【天 候】曇り
【山 名】毛勝山(2414m)
【山 域】富山
【ルート】 (5:15)憎ヶ岳東又谷登山口--(6:20)1060p--(8:05)1479p三角点--
(9:00)草原入口--(10:05)モモアセ山--(12:05)毛勝山--
(13:50)モモアセ山--(15:10)1479p三角点--(17:20)憎ヶ岳東又谷登山口
【所要時間】12時間05分
【メンバー 】単独


毛勝山山系には学生時代、猫又谷から稜線に出て、釜谷山から毛勝山に登った記憶があるが、あまり定かではない。この山には残雪期、毛勝谷を詰めて登るのが一般的で雪渓上部の急斜面は有名なところである。月刊誌「山と渓谷」の2003年8月号に西北尾根に2001年9月に夏道が拓かれたとの記事があり、新各県別登山ガイドにも紹介されるようになった。

前夜、魚津で高速を降り片貝川を辿った。登山届のボックスの在る施設を右にみて、ダート道に入る。川の中に明りの点いた建物を片貝山荘を考え、23時頃、憎ヶ岳東又谷登山口と書かれたレリーフの近く車を停める。路脇には車が4〜5台停まっていた。朝、隣の狭いスペースに車を停めようとする声で起こされた。起き出して車を寄せ、身支度を整える。出発するまで数組の登山者が通って行った。1000m付近から上は雲が掛かっている。

東又谷に掛かる橋を渡ったところにゲートがある。左に束ねたような太い木がありその奥は広場になっていた。広いダート道を阿部木谷沿いに進み、左に曲がったところが取り付きだが標識はない。自然林の中を登って行くとロープが現れ一気の急坂となる。少し左に振れるが杉や檜の古木に沿って相変わらずの急坂が伸びる。吹き出る汗を拭いながらの喘登となる。下方に東又谷の河原が望まれ尾根の末端から取り付いていることを認識する。ピークに出て右に曲がり傾斜が緩む。
片貝山荘 毛勝谷
片貝山荘
毛勝谷
自然林の尾根歩きになるが木立で視界はない。細い稜線になるところには杉か檜の古木がある。少し雨がパラツキ出す。人が多く利用するようになったのか、道は笹の切り株が剥き出しになっているが、ハッキリして問題はない。三角点標石の掘り返された1479pで休憩する。

広めの鞍部から登り返し、岩場に出る辺りから木の背丈が低くなる。対岸の駒ヶ岳・憎ヶ岳の頂部は雲が掛かっていた。草原の入口からもルンゼや滑りやすい草の急坂が続く。ロープを頼りに喘登となる。池が現れ、草露対策のため休憩がてらスパッツを装着する。ガスが掛かっているが花崗岩と池が草原に点在し快適な気分となる。

大きな池を左下方に見て先に進み鞍部から左に曲がる。原生林の中を進み、檜の古木が絡みついた岩の間を抜ける。モモアセ山が何処だが判らない。草地の急登をこなし、赤布の付いたケルンのある平地で一本入れる。
草原 原生林
草原
原生林
小丘を越えると一時雲が晴れ、遥か上部に頂部が現れた。左上方に向い、大岩の間を抜けると草付の一気のルンゼの急登となる。振り返ると草原に石を配したモモアセ山が望まれる。息を整えながら急坂をこなすと平たい岩に置かれたケルンが出迎えてくれた。

山頂は先行の一組のグループで賑わっていた。一時雲が取れ、剣・後立山の連峰が顔を出した。毛勝三山の釜谷・猫又は望めなかった。学生時代この厳しそうな稜線を如何に辿ってきたのか記憶は甦らなかった。対面の毛勝谷から突上げる稜線の山が立派に見えた。
ケルン 毛勝三山稜線
ケルン
毛勝三山稜線
帰路も時間を要するので、早々に下山に掛かった。雨後の草地は滑り易く何度か尻餅を付いた。往路は勝手が判っており、1時間程で休憩を入れながら下った。時間が経過するほど雲が取れ、駒ヶ岳・憎ヶ岳、大明神岳も全体の山容を現わした。毛勝谷にはまだ雪渓が残っていた。後半は先行者への落石を気遣いながらの下山となった。車のところに戻る。

着換えをして、片貝山荘に立ち寄る。山頂のグループが昨日利用したそうだが無料で連絡が必要とのことだった。xx寮の看板もあり、ダムメンテの電力会社の施設のようだった。魚津で投宿となる。

久々に歩行時間が12時間を越える充実した山行となった。標識は全く無く、厳しい道程だったが、刈り払いが行き届いて居り、迷うようなところはなかった。下山から汗と湿気でデジカメのパネル入力が出来なくなった。一晩乾燥すると治ったが、防水にすべきかどうか悩ましい。


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