鎌ヶ峰

鎌ヶ峰
鎌ヶ峰

【日 時】2005年 9月18日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】鎌ヶ峰(2121m)
【山 域】岐阜・長野
【ルート】 (7:40)野麦峠--(8:25)R30鉄塔--(9:25)塩蔵(点名)--(11:35)鞍部--
(12:10)鎌ヶ峰--(13:50)2つ目のピーク--(14:55)塩蔵(点名)--
(15:35)R30鉄塔--(16:20)野麦峠
【所要時間】11時間30分
【メンバー 】単独


鎌ヶ峰は野麦峠から南に伸びる尾根にあるヤブ山である。前夜、R361から野麦の集落を通り峠の駐車場で車中泊した。ユックリ起床すると既に乗鞍岳に朝日が当っていた。身支度を整え出発する。

送電塔は東西に2路走っており、お助け小屋から見えている送電塔はL30で、目指すは南側のR30の送電塔である。広い巡視路は西に進み尾根を大きく迂回する。R30の黄色い中電の案内板が道端に現れる。切り開かれた平坦な山道が鉄塔下まで導いてくれる。ヤブ対策のため、デジカメなどはザックの中に仕舞い込む。
お助け小屋 中電の案内板
お助け小屋
中電の案内板
先に見えるピークが塩蔵(点名)のようで近くに感じられる。稜線に切り開きが続いていたが、直ぐに下りとなるので、ここから笹ヤブに突入する。赤布を追うと赤白のポールがヤブの中にあった。背丈を越える笹ヤブをになる。疎林状になり傾斜が増し、陽射しが照付け、汗が吹き出る。足元の踏み分けを感じながら笹を掻き分け進む。傾斜が緩み、森林帯に入るが笹ヤブは続く。帰路のため、下降ポイントにマーカを設定する。ピークの狭い切り開きには三角点があった。一本入れる。

靴の留め金にまで笹が食い込んでいたので、スパッツを装着する。ヤブはやや緩むがヤブの中に倒木があったりで、気の抜けない歩行が続く。ヤブが無くなっても踏み跡は薄く、苔の生えた急坂になったり、赤布を確かめながら進む。2つ目のピークを越えた辺りに地面が出ているところがあり休憩する。
乗鞍岳方面 笹ヤブ
乗鞍岳方面
笹ヤブ
木の間から東側が展望でき、鉢盛山や野麦スキー場が望まれる。鉄塔から見えていた4つ目のピークを越えると一気の下りとなる。鞍部への下降ポイントにマーカーを設定し下降する。鞍部も背丈を越える大ヤブで倒木も多くなる。稜線は皆が通り、踏み跡もハッキリしているが、平地になると踏み跡が散らばる上に笹の繁茂も著しい。手拭は何時の間にか無くなり、樅の木を潜る時は、汗の掻いた襟元に落葉が入り込む。登り返しも笹の密度は濃い。頭上にあるマーカーを確かめながらの喘登となる。

1m四方の切り開きの中に三角点があった。木立で見通しは利かない。山頂から先には踏み跡は全くなかった。ユックリ寛ぎたかったが風が遮られ蝿が纏わり付いてきたので、そうそうに山頂を後にする。
鉢盛山方面 鎌ヶ峰山頂
鉢盛山方面
鎌ヶ峰山頂
帰路も鞍部からの登り返しがキツイ。設定したマーカーを確認しピークに達する。汗の為か、帰路にもは蝿が纏わりついていた。風の吹きあがるところでは纏わりが弱まるので往路で休んだところで一本入れる。

塩蔵(点名)でも小憩を入れる。マーカを確認して下り始めたが、マーカーが見えなくなってしまった。東に逸れて降り掛けているようで、ヤブに乗りながら西側に起動修正し、往路のマーカーを発見する。巡視路に出て鉄塔下に達しホッとする。風が吹き揚がり、蝿の纏わりも治まっていった。ポケットに手を突っ込むとモミと笹の涸れ葉が沢山出てきた。服の釦の止め糸も解れているものがあった。持って来た食料を平らげユックリする。林道を辿り車のところに戻る。

高根村の七峰館の湯に浸る。デジカメの液晶が壊れ、車のシガーの部品も抜けてしまったので、今回の山旅はここまでとする。高山に出て、快晴の夜に青白く光る仲秋の名月を眺めながら帰宅となる。


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