犬ヶ丈山

林道より矢筈岳・冷清山を望む
林道より矢筈岳・冷清山を望む

【日 時】2005年11月13日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】犬ヶ丈山(521m)
【山 域】和歌山
【ルート】 (7:45)長子神社--(9:30)林道下(展望)--(11:00)犬ヶ丈山--
(12:55)長子神社
【所要時間】5時間10分
【メンバー 】二人


今年も干支の山に登る季節がやってきた。私の知る近畿・東海地方の犬の山は和歌山にある犬ヶ丈山が唯一の山である。地図を見ると蟷螂峠から実線になっており車で行けそうだったが、南側の神社からのアプローチが破線で、山行には向いていると考えた。

土曜の午後6時に家を出て西名阪・阪南と高速を繋ぐ。サービスエリアのコンビニで食料を仕入れ、広川南で高速を降りる。無人の料金所に戸惑う。県道21から県道26に出て、道の駅で車中泊となる。

意外に車の往来が多く、夜間冷え込んだ。朝霧の発ち込める日高川沿いに車を走らせる。黄櫨(はぜ)随道を通るつもりだったが気がつくと道成寺ゴルフ場の案内があった。そのまま道なりに進み、田尻で橋を渡り長子に到着する。長子神社の入口を確認して、路脇に車を止め、身支度を整え出発する。帽子をSAに置き忘れたことに気付く。

犬ヶ丈山には霧が掛かっていたが、頂のアンテナが確認できた。車道から上がると、門があり参道が伸びていた。長子神社の境内には陽が当り、周辺の木々の間から光芒が射していた。寺の裏から真っ直ぐに延びる山道があるはずだが、取付きが判らない。ダート道を少し進むと、草が覆う道が続いていた。余り利用されていない様子で、蜜柑畑は草が覆い、蜘蛛の巣が絡み付く。植林帯になり、右に谷音を聞く辺りからは倒木や茨が混じり、踏み跡も薄くなる。傍らには赤い実を付けたナンテンがあった。鬱蒼とした暗い植林帯の中の倒木を跨ぎながらの進行となる。谷に出て一服する。

東斜面に進むが崩壊地となり踏み跡も消えていた。戻り、谷を少し上がると石が積まれた植床があった。上方の開けた明い所を目指すと踏み跡が在り、右に巻く地図の記載と照合していた。植林帯を抜け開けたところに出ると、田尻の集落や日高川が望まれた。踏み跡は薄い個所もあったが、ひと登りで単相の送電線の走る開けた稜線に出た。眼下の小釜本のゴルフ場の背後にはピョコンと出た三角形の矢筈岳が特徴的だ。振り返ると是から目指す犬ヶ丈山が指呼の間に望まれる。山腹には林道が走り、頂にはアンテナがあった。暫し休憩する。

兎に角見えている林道を目指す。送電路沿いに登ると古いダート道に出た。路壁を登るが、期待していた踏み跡はなかった。乱雑に放置された伐木の間を縫いながら送電線沿いに進む。何とか林道に出て地図を確認するが、右側は下っており、長くても舗装された林道を歩くことにする。落石が多くこの林道も余り使用されていない様子だった。南側から北側に平坦な舗装道をタンタンと廻り、蟷螂峠からのルートと出会う。来た道には通行止めの標識が掛かっていた。徐々に高度を揚げながら南に進む。北には白馬山が東には冷清山が端正な姿を現す。

山頂には先客が居た。夫婦連れの登山者がストーブを焚きながら寛いでいた。この山を選択した訳は、私達と同様、来年の干支の山に登るためとのこと。アンテナ施設は林立していたが、期待していた眺望は無かった。三角点・山頂標識・アンテナ施設などをカメラに収め、昼食タイムとなる。
長子神社 犬ヶ丈山山頂
長子神社
犬ヶ丈山山頂
帰路は舗装道に出た木の赤ペンキから下山する。一気の急坂となり、足元を確かめながら進む。林道の崖の上に出るが幸いにも下降ルートがあった。車道に降り、タンタンとゴルフ場に下る。登り返して長子の車のところに戻る。

渋滞にも遭わず無事帰宅となったが、西名阪の反対側車線で事故があり渋滞していた。山行については藪漕ぎに時間を要し、蟷螂峠からのアプローチが無難に思えた。



日置川と田尻の集落を望む

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