三峰山〜平倉峰〜涸谷山〜黒岩山〜修験業山

三峰山〜平倉峰〜涸谷山〜黒岩山〜修験業山
三峰山〜平倉峰〜涸谷山〜黒岩山〜修験業山

【日 時】2005年11月27日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】三峰山(1235m)・平倉峰(1222m)・涸谷山(1148m)・黒岩山(1101m)・修験業山(1093m)
【山 域】三重
【ルート】 (10:40)登尾コース小屋--(11:30)不動滝コース出会い--(12:00)三峰山--
(13:05)涸谷山--(14:15)修験業山--(15:15)黒岩山--(16:40)三峰山--
(17:30)登尾コース小屋
【所要時間】6時間50分
【メンバー 】単独


2005年 6月10日は雨で平倉峰で引き返したが、三峰山から修験業山までの稜線は、近くに住む者にとっては辿っておきたいコースのひとつであった。

神末からR369を左折し神末川沿いに奥宇陀青少年旅行村に向かう。新道と別れるとワインディング道となり高度を揚げる。登尾コース取付きの小屋の前には車が2台停まっていた。その後に車を停め冬用に身支度を整え出発する。

対面の自然林斜面は紅葉の終期の装いで緑の造林帯と明瞭な境を示している。植林帯の中に整備された木の階段道が続いている。植林帯から開けたところに出ると、上村の集落や大洞・曽爾の山々が望まれる。この辺りから自然林が現れ明るい道が延びる。五本杉の避難小屋で不動滝コースと出会う。小屋の中には夫婦連れがタバコを吹かしていた。小憩する。

再び造林帯となるが緩やかな坂道をタンタンと登って行く。三人グループの下山者と行き交い、主脈に達し新道からのルートと合する。落葉樹は全て葉を落とし、冬を待ち構えているように見える。晴れれば御岳が見えるという標識を左に見る。

三峰山には室生の鳥瞰図があり、倶留尊山・古光山・住塚山・学能堂山など北側の眺望をカメラに収める。緩やかに下り、若干のアップダウンとなる。木の葉を落としたルートは踏み跡が浮き上がりテープ類も見易くなる。平倉峰手前は絨毯のような芝生で北の視界が展がり、学能堂山の頂部のカヤトもハッキリ識別できる。
五本杉の避難小屋 平倉峰から学能堂山
五本杉の避難小屋
平倉峰から学能堂山
さてここからが今日の課題である。緩やかに下る。辺りには大きな木も混じり快適な歩行が続く。やや急坂のピークを2つほど越える。涸谷山までは意外に距離を感じる。尾根は南北に軸を振らしながら東に延び、2〜3箇所、南側から造林帯が上がっている。青地に白色で三峰歩道・涸谷歩道と書かれた標識が現れたが、歩道への踏み跡は見つからなかった。涸谷山は明瞭なピークでなく標識が無ければ見落としそうだった。南側に開けたところに出るが雲が掛かり飯南方面が見える程度だった。路幅が広く傾斜の少ない稜線を快適に進む。黒岩山は丸い小さな盛り上がりになっていた。

ここから修験業山までは大ギャップになっていた。14時を目安に時間が掛かるなら引き返すことにして先に進む。こちらから見る修験業山は双子峰に見える。一気の下りとなり踏み跡も極端に薄くなり、マーカー類も少なく、倒木も多くなる。南側には可也上部まで林道が揚がっている。岩場が現れるが北側に踏み跡があった。小鞍部から登り返し平坦な尾根を進む。一気の急坂になり最低鞍部に達する。川俣越歩道の標識はあるが踏み跡はない。今度は一気の急な登りになり、時間を気にしながらの喘登となる。振り返れば黒岩山が高く望まれる。ヤブっぽいピークに達し、南側の見晴らしの利くところに出る。見えていた北のピークは捲きになっており、修験業山は更に奥に控えていた。

頂の木々は葉を落としシロヤシオの季節とは様相を異にしていた。三角点などをカメラに収め早々に山頂を後にする。
道標 修験業山山頂
道標
修験業山山頂
黒岩山までの大ギャップは体力を要した。西側の鞍部には南側にテープが降りていた。黒岩山・平倉峰で小憩する。日没に近づき、風に当ると寒さが増す。新道との分岐辺りで日没となり、ヘッデンを点す。避難小屋からの下降で17時のチャイムが聞こえてきた。造林帯は暗闇となった。車のところに戻る。

黒岩山までは稜線の幅も広く、アップダウンも少ない快適なトレックだった。樹氷の時期はこの辺りまで足を延ばすと大木もあり、味わいも増すかも知れない。また黒岩山〜修験業山はその名の如くタフな稜線であった。やや寒かったが冬晴れの三峰山〜修験業山の山行は印象深いものになった。


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