家内との鈴鹿は随分ご無沙汰となっていた。今年は御在所のアカヤシオの便りはまだ聞いていなかったが、GWに入れば人手が予想されるので直前に出掛けることとした。広域農道を走り亀山に出てR306を北上して菰野に入る。久しぶりでコンビニやスーパーの位置を勘違いして食料を十分仕入れず山に向かう。ウィークディにも拘わらず裏道・旧料金所には十数台の車が停まっていた。身支度を整え出発する。
道路脇にはヤマザクラがまだ咲き残っている一方、フジは開花し始めていた。ツバキの咲くいつものザレた道や岩場の道を抜ける。足元にはショウジョウバカマが咲いている。ロープの下を通り、負バレ岩に出る。アカヤシオ・ミツバツツジはこの辺りから下が開花していた。鎌ヶ岳方面を見ても弥一ヶ岳付近にピンク色が多い。一本入れる。
地蔵岩を見て、キレットに進む。4〜5組の登山者と行き交う。入道・雲母・釈迦、ハライドなど鈴鹿の名峰が姿を現す。キレットをこなすと急坂が待っている。毎年見るアカヤシオは紅の蕾を膨らませていた。ここでも数組の下山者と行き交う。喘登で立岩まで辿り着き、定番のテーブル岩で寛ぐ。花は全くない。足下に裏道の赤い藤内小屋が望まれ、対面に国見岳から派生する尾根に重ね岩が見える。遠くには御池岳、鈴岳、伊吹山も望まれる。
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負バレ岩 | 地蔵岩 |
ひと登りで山頂公園の一角の展望所に出る。やや靄が掛かり名古屋港の湾曲が判別できる程度の視界だったが、眼下に湯ノ山温泉・菰野の市街が望まれ、養老山地や、桑名・長島・四日市の市街地が展がっていた。名古屋駅のツインタワーも靄の中に浮かんでいた。ここでは二つのゴンドラが視野に入った時の鎌ヶ岳方面をカメラに収めることにしている。
人は少ないがリフトも稼動しGW前で嵐の前の静けさを思わせた。山頂公園からは銚子ヶ口・イブネ・クラシ・雨乞方面を望む。下の植物園を覗くと水芭蕉、ザゼンソウ、カタクリが咲いていた。
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立岩 | 湯ノ山温泉 |
一の谷新道を下る。黒岩には行かず。バイカオウレンに似た白い花は何という名だろう。南の陽斜面に咲くタテヤマリンドウはいつもの場所に咲いていた。
ノンビリ廻ったせいか駐車場は私の車のみになっていた。帰路、山麓の茶畑の新芽に西日が当たり、八十八夜が近いことを想起させた。
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