宿の傍を車が走り熟睡できなかった。
朝食を済ませユネスコ世界遺産のアルタ壁画を見学する。アルタの西にある博物館の左右の海岸沿いに壁画はあった。紀元前のもので岩の窪みに赤い塗料が塗られている。海岸沿いにはダイコンソウ・ゴゼンタチバナに似た花が群生していた。ドイツ語で話すグループが居た。
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| 博物館 | 散策路から |
給油して食料を買って出発する。海岸沿いの曲がった道から高度を揚げ峠を越えると草と低木と岩のみの風景に変化した。遠望は利くが、風が強い。道は直線的になり見通しが利き走りやすい。高度を落としスカイデで右折。また峠を越えオルダーフィヨルドに出る。
E69は海岸沿いの道で狭い。西風が強い。トンネルの道も狭い。海底トンネルでマーゲロイ島に着くと料金所がある。186KR。ホニングスヴォードは大きな街だった。横殴りの強風に雨が混じり、車体が揺れる。
今回の旅の目的地ノールカップになんとか到着するが料金所があり370KR徴収される。幸いにも雨は収まった。北緯71度のノールカップは300Mの断崖が北極海に落ち込み、強風が吹き上がっていた。売店には凪いだ風景の絵葉書があったが、通常は今日のように強風が吹いているのだろう。往路、強風の中、自転車や徒歩でノールカップを目指す巡礼者のような人を見掛けた。地球の回転力に乗った風を確かめるかのように。
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| オルダーフィヨルド付近 | ノールカップから |
来た道を戻る。オルダーフィヨルド手前で海上に竜巻が揚がったが直ぐ収まる。E6を南下してサーメの中心地カラショークで投宿となる
。宿帳を見ると今年の1月8日に日本人が「オーロラを見にロバニエで3日待ったが見えず、この地に来て見る事が出来た」との記述があった。
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