夜中にサーメの家の草屋根から騒がしい物音がした。家内が起き出し観察していたが、屋根の上にいる動物に犬が吠えていたという。朝2〜3時頃に窓に強い朝日が差し白夜を感じた。
カラショークで給油してNORを使い切る。R92に入るが逆方向に走り1時間ほどロスする。この辺りはサーメの居住地域になり道路標識は二つの言葉で表記されている。
橋を渡るとフィンランドに入り道も直線的になる。道なりに走りE75と合する。ラジオから坂本九の「上を向いて歩こう」の曲が流れ思わず合唱する。
イナリには立派なサーメの博物館があった。南に下るほど道も天候も良くなった。サーニセレンのカウニシュペー山に車で登る。360度の景観となり仰角10度から水平の方向の間に森林平原が展がる。リフトも揚がっており、冬場は距離競技のゲレンデになるようだ。
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宿泊した家 | サーメの博物館 |
E75に戻り南下を続ける。子連れのトナカイの大群が道路を横切る。フィンランド内ではトナカイを良く見た。南に下るほど立木も大きくなり、気温も上がる。
ロバニエではサンタクロース村に立ち寄る。近くのサンタクロース公園は16:00で閉店していた。ロバニエのガラス館と戦没者の墓の並ぶ教会を訪ねる。
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サンタクロース村 | 戦没者の墓と教会 |
トルニオへのショーカットはR927を見落とす。スウェーデンに入ると、広い道になり国力の差を感じる。カリックスで投宿となる。
キッチンのレンジを確認して、スーパーで冷凍品を買って食事を摂る。キッチンには食器類が揃っており、地元の旅人は食材を持ち込んで料理していた。食事を野外のテーブルで摂ったが、虫が寄ってきて足を蚊に刺された。1時まで掛かって溜まっていた衣類を洗濯する。
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