甑山は鳥海山の東、丁岳山地の東端の位置する山形・秋田県境の山で男甑山・女甑山の顕著な双子峰である。前日大滝から加無山林道に入って西の登山口に向かうつもりだったが、前森山林道に入ってしまい女甑山の大カツラ入口で車中泊となった。案内書には甑峠からも登路が記されており、大カツラのところからも道はあるだろうと考えた。駐車場は大木の林の中に在り近くには湧水の池があった。
グッスリ寝て6時頃目が覚めた。曇ってハッキリしない空模様だった。身支度を整え出発する。ゲートを抜けると大島街道、寺屋敷宿坊跡の案内がある。平坦な道を暫く行くと緑の三角屋根の建物が現れた。辺りは大木の林の広場になっていた。ここが甑峠の分岐で大カツラに向かう。大木の林の中の平坦な道をタンタンと進む。大きな古木が現れ、「森の巨人たち100選」の説明板があり、辺りには同様な古木が見られた。予想通り大カツラから踏み跡があり、男女のコルに向っていた。
山稜と平行に高度を揚げながら南に進む。時折、木の間から女甑山の岩壁が見える。道はハッキリしているがあまり歩かれて無い様子であった。右折するとコルに向う急坂になる。喘登の後、明瞭な稜線道の走る男女のコルに飛び出る。左折しまずは男甑山に向かう。一気の急坂になり、視界が展がる。振り返れば女甑山がニョキッと頭を出している。登り詰めたピークからは名勝沼も望まれた。一旦下り県境峠のルートを右に見る。更に下って登り返したところが山頂だった。
残念ながら西側からガスが湧き、烏帽子岩からも眺望は得られなかった。三角点など山頂風景をカメラに収める。
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大カツラ | 烏帽子岩 |
男女のコルまで戻り、女甑山に向かう。若干のアップダウンの後、一気の急坂になる。なんとか喘登をこなし頂の一角にたっする。ここから見る男甑山も立派に見える。山頂は50mほど先にあった。遠望は利かなかったが、眼下にはブナなどの自然林の大きな展がりがあった。甑峠へのルートは踏み跡が薄く諦める。
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男甑山 | 女甑山から北を望む |
元来た道で下山する。大カツラを撮影している人がいた。車のところに戻る。
R13に乗り湯の原温泉(¥310)に入る。千畑のコインランドリーで、濡れた衣類を洗濯する。乳首温泉の案内を見落とし田沢湖から20K程北上してしまう。戻り、田沢湖高原に向かい乳首温泉手前で左折して鶴の湯で車中泊となる。
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