若丸山(敗退)・能郷白山

姥ヶ岳を望む
姥ヶ岳を望む

【日 時】2006年10月31日(火)
【天 候】晴れ
【山 名】若丸山(1285m)・能郷白山(1617m)
【山 域】奥美濃(福井・岐阜)
【ルート】 (6:55)熊河谷橋--(9:30)ナリガ又谷分岐--(10:20)二股--
(12:00)最高到達点--(15:00)熊河谷橋==
(15:40)温見峠--(17:20)能郷白山--(18:50)温見峠
【所要時間】8時間 5分・3時間10分
【メンバー 】単独


夜は冷え込み星が瞬いていた。快晴の朝を迎えた。川沿いに林道を走らせる。やや荒れ気味で抉られているところもあった。下に広い川原が見て下るところから先は両側から草が覆い被さっていた。林道最奥の熊河谷橋まで車で入ることができ、驚く。橋の上にはペットボトルなどのゴミがあった。橋の脇のスペースに車を停め、身支度を整える。

左岸に踏み跡があり、河床に降りる。草叢を辿ると朝露でズボンが濡れる。取り付きは川幅は狭いが少し進むと広くなる。右岸に間歇的に石段のある林道跡が現れる。やや深い淵に堰堤から水音を発てて落ちている。ゴロゴロした川原を避けて草叢に入ると蔦が絡まる。標識、マーカーは皆無で時間で凡その位置を認識する。大きな俣のアラクラ谷を右に見て東に向きを変える。西日谷を右に見る。草叢の中に放置されたコンクリート管がある。薄い踏み跡は釣り人のものか?やや広めの川原で一本入れる。
入渓地 ナリガ又谷の入口
入渓地
ナリガ又谷の入口
赤黄色のテープがナリガ又谷の入口を示す(これが唯一の標識だった)。狭目の谷となり暫く進むと滝が現れ、右岸を高捲く。案内の下の二股は確認できていない。そのまま谷を辿ると二股に出会う。これが上の二股だとすると右俣に進むことになるが、滝が行く手を阻んでいる。辺りは滑り易いそうな壁で迷った末、ここから少し下ったところから尾根に取り付くことにする。帰路は降り口が問題になりそうなので、細目にテープを括る。紅葉の中では白色のマーカーは見難い。斜度がありヤブも混じり体力を消耗する。喘登となり小尾根のピークに辿り着いたところで、12時になった。この先は笹藪が濃く稜線まではまだ1時間は要しそうだった。マーカーも底をついかので本日はここまでとする。
谷の紅葉 最高到達地
谷の紅葉
最高到達地
昼食を摂って下りに掛かるが、直ぐにテープを見失う。途中一旦発見するがまた見失う。対岸がガレている付近に下りるが幸いにも崖ではなかった。熊河谷に下りるまで顕著な二股を見掛けなかったので取り付いた地点は下の二股だったのだろうか?熊河谷に入っても河床は石がゴロゴロしているので神経を遣う。成るべく脇の平坦な踏み跡を辿る。なんとか車のところに戻る。

若丸山は敗退に終わったがまだ15時なので能郷白山に立ち寄る。着替えもせずにR157に出て南下する。温見峠には15時40分に着いた。車が一台停まっており、4人が下山してきた。峠を越えていく車もあり、大須へは抜けられるかもしれない。

早々に出発する。一般道で迷う不安はないがロープも現れ一気の急坂になる。国道を挟んだ対面には刈安山、越山、姥ヶ岳の稜線が望まれその山裾は赤く紅葉している。ネコヤナギは路脇に咲いている。尾根に乗り急坂をこなすと笹原になる。ピークを越えると傾斜が緩み、山頂まで40分の標識を見る。日没は17時頃だった。残光の中、何とか山頂に立つ。夕ぐれの伸びやかな風景が展がり磯倉、冠山などの特徴的な山容や祠が薄明かりの中に浮かんでいた。

一息入れてヘッデンと携帯を準備する。携帯はボーっとした光だが足元の暗闇には効果がある。泥濘で何度か足を滑らせる。晴天で野晒しでは半月の光も有効である。岐阜側から峠を越えていく車のライトが足元に見える。ロープを掴み足元を確認しながら、慎重に下る。

車のところに戻り、着替えを済ませる。大野に戻り、九頭竜湖畔で仮眠する。翌日も美濃平家を考えていたが、疲れを感じたので今回はここまでとする。白鳥にでてR156を南下して帰途に就く。


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