石地力山・ブナの平・果無峠


石地力山から果無縦走路を望む
石地力山から果無縦走路を望む

【日 時】2007年 1月 1日(月)
【天 候】
【山 名】石地力山(1139m)・ブナの平(1121m)・果無峠(1114m)
【山 域】果無(和歌山)
【ルート】 (7:50)八木尾--(9:35)本宮展望所--(11:00)果無峠--
(11:35)石地力山--(12:20)ブナの平--(13:35)果無峠--(15:45)八木尾
【所要時間】7時間55分
【メンバー 】単独


八木尾十津川の河原で車中泊をしていた。夜間非常に冷え込み、堪らず2・3度車外に出ると、直ぐ近くから鹿の悲鳴が聞こえ驚く。前夜は晴れて半月が煌々と輝いていたが、朝起きて見ると、十津川は朝霧に包まれていた。トイレのある八木尾集会所まで移動して身支度を整える。

世界遺産熊野古道の標識と電話ボックスのある八木尾バス停まで下る。熊野参詣道(小辺路)の案内図がある。果無峠まで4時間の標識を右に見て石段を登り集落の中を進む。集落の端から植林帯に入り山道になる。コンクリの貯水タンクに十数の配水ケーブルが繋がっている。木の階段の坂道を登ると傾斜が緩む。土河屋の分岐からやや急坂になる。平坦な道となり七色の分岐には石柱の案内標識がある。軽い足音が聞こえ、後を振り向くと二匹の紀州犬が付いて居た。七色の集落を見下ろす所から急坂になり木の梯子も現れる。本宮の町並みの展望所を過ぎた日溜りで一本入れる。

坂を登ると平坦な道となる。木の間から対岸の百前森山が大きく望まれる。道はピークを捲き緩やかに登っていく。左から八木尾谷の水音が聞こえる。日の当らない北面の山腹には雪が現れ、足跡が延びている。十六番観音像を見て果無峠に達する。小辺路は蕨尾口へ降りていた。左折して縦走路に入るとトレースは無くなり、道は細く雪も20CMほどになる。辺りは自然林となり褐色のヒメシャラが多い。テープを追いながら小ピークを越える。古い鉄柵を左に見て、緩やかに登って行く。
果無峠十七番観音像 縦走路
果無峠十七番観音像
縦走路
石地力山には青地に白字で書かれた山頂標識と三角点があった。北西に伐採地が開け果無山脈の山稜が延びていた。少し寛いだ後、ブナの平まで足を延ばす。緒端の岩場には雪が付いていた。植林帯を左に見ながら伐採地との端境をアップダウンしながらの稜線を辿る。

ブナの平は南側に開けた日当りの良い展望のピークでここまで足を伸ばし正解だった。富士山形の百前森山を間に萩からの稜線が揚がっている。八木尾谷を挟んで左手に登ってきた小辺路の稜線が望まれる。大きく蛇行した熊野川の背後に見える山嶺の一つは子の泊だろうか?ブナの平から先は自然林になりミョウガタワへと果無の稜線が延びている。南側は木立で昨日の野竹法師は望めない。
石地力山 ブナの平から
石地力山
ブナの平から
手袋を置き忘れたので萩には下らず、来た道を辿り帰途に就く。往路では気付かなかったが、熊野川を挟んで大峰南端の五大尊山が見える。予報通り、午後になると曇り出した。八木尾集会所の車のところに戻る。残念ながら手袋は回収できなかった。

本日も川湯の公衆浴場に浸る。2日に嶽山に登る予定だったがR371は平瀬から通行止めになっていた。黒嶽に切り替え、平瀬で車中泊するが、翌日は雨で今回の山旅はここまでとする。


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