入道ヶ岳・水沢岳


水沢岳より入道ヶ岳を望む
水沢岳より入道ヶ岳を望む

【日 時】2007年 3月18日(日)
【天 候】
【山 名】入道ヶ岳(906m)・水沢岳(1029m)
【山 域】鈴鹿(三重)
【ルート】 (10:30)宮妻峡ヒュッテ--(12:05)入道ヶ岳--(13:50)水沢峠--
(14:30)水沢岳--(16:00)岳峠--(17:35)宮妻峡ヒュッテ
【所要時間】7時間5分
【メンバー 】単独


最近、鈴鹿への足が遠ざかっている。宮妻峡から入道に登り、イワクラ尾根で主脈に乗り水沢岳から鎌尾根を辿る周遊コースを考えてみた。亀山に出てR306に乗り宮妻峡キャンプ場に着く。上の駐車場は既に一杯だったが下の広い駐車場はがら空きだった。身支度を整え出発する。

新道コース入口には椿の花が咲いている。カズラ谷・内部川を渡りケルンの建つ堰堤横に出る。ここから一気の急坂になる。通報ポイントと茶色の番号が書かれた真新しい標識が建っている。日の当たらない冬枯れの潅木の中の坂を坦々と登っていく。明るい陽が射し蕾を付けたアセビの木が現れる。ポイント5から高度を揚げると低い笹原帯となり、水沢・鎌・御在所・雲母が望まれる。急坂の頂点付近には風見がある。傾斜が緩みアセビに沿って登って行く。椿大社からのルートと出会い北の頭に出る。南には鳥居の山頂が見える。数組の登山者と行き交う。
アセビ 風見
アセビ
風見
三等三角点と鳥居の山頂は西風が強く風下に移動する。良く見ると此処彼処のアセビの木の下で筵を展げている。低笹原が一気に落ち濃尾平野、伊勢湾が一望になる。
北の頭から鎌ヶ岳方面 入道ヶ岳山頂から伊勢湾方面
北の頭から鎌ヶ岳方面
入道ヶ岳山頂から伊勢湾方面
さて本日の課題はここからのイワクラ尾根である。低笹原を横切り北の頭からのルートと出会い、砂防壁を右に見て西に進むと祠がある。この辺りルートが判りにくい。尾根の潅木帯を辿ると一気の下りになる。やや細めの尾根となり右(北)が崩れている。最初の岩場も左(南)に捲きロープがあった。ザレめのルートでアップダウンが多い。ポイント5付近には御在所中道の地蔵岩を想起させるような割れた岩があった。この辺りからは水沢岳が大きく見える。重ね岩は特徴のある三角錐の岩だった。ポイント3を通り大岩谷のプレートを見る。枝尾根のザレ場から重ね岩を振り返る。

水沢峠に達し鈴鹿の主脈に乗ると雪が現れる。ザレ場を越え下降していると対面のザレ場から単独行が下山していた。鞍部は宮妻峡・大河原分岐になっていた。ザレ目の一気の急登をこなすと、細いザレ道となり神経を遣う。振り返ると通ってきた入道・イワクラ尾根に加え、野登・高円のアンテナや宮指路、仙ヶ岳の仙岩も望まれる。三等三角点の水沢岳で一本入れる。

水沢岳からもザレた岩場の下降となる。暫く潅木帯のアップダウンが続く。ガレた鎌尾根が現れ左に折れピークに達する。ここからは岩場のアップダウンとなり鎖・ロープが続く。気温が下がり北斜面の残雪は凍結する。ピナクルに出ると鎌ヶ岳の岩肌が真近に迫る。雨乞・イブネ・御在所の景観が展がるが、低温でデジカメが電池切れの様相を呈する。氷の混じる岩場を急下降し岳峠に達する。鎌ヶ岳は諦める。
水沢岳のザレ場 鎌尾根
水沢岳のザレ場
鎌尾根
御在所 雨乞・イブネ
御在所
雨乞・イブネ
凍結した残雪帯に注意しながら雲母峰との分岐まで下り一本入れる。

対面の本日のコースを眺めながら帰途に就く。ヒバリのような鳥が道路沿いの苔裏から苔裏へ飛んでいた。二度程踏み跡を失い道をロストする。カズラ谷に掛かる滝を右に見て林道に出る。駐車場は私の車のみだった。

本コースは眺望に優れ、踏み跡も多く、改めて鈴鹿のメインディッシュという感を抱いた。雲母峰〜鎌、水沢峠〜宮指路のルートにも挑戦してみたい。

R303で津まで出て図書館に立ちより帰宅となる。


重ね岩と入道ヶ岳
重ね岩と雲母峰

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