御在所(本谷)


えびす岩から
えびす岩から

【日 時】2007年 8月19日(日)
【天 候】曇り
【山 名】御在所(本谷)(1212m)
【山 域】鈴鹿(三重)
【ルート】 (10:45)旧料金所--(11:30)不動滝--(12:20)大黒滝--
(13:15)大黒岩稜線(引返し点)--(13:30)本谷--(14:00)大黒岩--
(14:20)山上公園--(14:45)御在所--(15:30)えびす岩--(16:30)旧料金所
【所要時間】5時間45分
【メンバー 】単独


先週の登山後筋肉痛を覚え、日頃の鍛錬の不足を感じ、週一程度のペースは維持していくべきだと実感した。御在所は中・表・裏道・一の谷新道はよく利用しているが、本谷は遡行したことがない。

8時過ぎに家を出て、旧料金所には10時半ころ着いた。意外に駐車量は少ない。スペースに車を停め身支度をしていると、靴にトンボが止まりジッとしていた。猛暑の予報だったが、山には雲が掛かっていた。

中道の登山口を右に見送り、御在所山の家の横を抜ける。堰堤を右に見て三角形の家の横を通る。山の家の導水源を見て谷に入る。連続する滑滝を縫うようにルートが続く。左岸を暫く詰めると大岩の上に出て、少し登ったところに不動滝がある。水量は少ないが大岩が被さり陰気な雰囲気が漂う。左岸の三の沢からも滝が落ちている。水溜りには十数匹のミズスマシが水面を蠢いている。一本入れる。

右岸を木の根を掴みながら高巻き、滝の上部に出る。急な岩状の谷の芯を辿る。水音が消え暫く伏流帯となる。テープを確認しながら左岸を進み大岩を超える。二股の右股は線路点検道の標識があった。左股には大黒滝が掛かっていた。右岸にテープやロープ、ボルトがあり、高巻きルートと確信する。暫く登ってトラバースしたが、谷に移る付近でルートが消えていた。そのまま直登して行くと谷から離れていった。ガスで視界がなく、一本入れていると、上方から人声が聞こえた。

テープが消えたので道を失ったことを認識したが、薄い踏み跡があったのでそのまま尾根を登る。暫く登ると岩稜になり、視界が得られた。対面の岸壁横をロープウェイが走り、下方に支持塔が確認できた。時々ゴンドラから人声が聞える。更に登ると岸壁になった。どうやら大黒岩から東に派生する尾根の下部に出てしまったようだ。発汗で衣服はビショビショ状態で岸壁を攀る気力はなく引返すことにする。岩場の下まで下降すると、谷へ降りれそうな踏み跡があった。木の根を掴みながら慎重にトラバースして、最後は笹を掴んで谷に降りる。上方にはゴンドラが行き交っていた。
滑滝 岩場の下部
滑滝
岩場の下部
急坂を詰めて行くと源頭の様相となり右手上部にゴンドラ終点の白い山頂駅が見えた。右岸の笹の中からロープが延び林の中に入る。尾根に乗り、ザックを置いて大黒岩に向かう。遭難碑のプレートが岩に嵌め込まれている。ガスの流れる鎌ヶ岳や行き交うゴンドラを暫く眺める。
ゴンドラ 大黒岩
ゴンドラ
大黒岩
ザックのところまで戻り、一の谷新道に出て山頂公園で一服する。公園は涼しげな観光客で溢れ、汗でグショグショの衣服は場違いな感じさえする。三角点まで行ってみる。汗だくでジョギングをしている人と行き交う。

西の岩場からは七人山、雨乞山、イブネ・クラシ、国見岳が望まれ、紅葉尾へ流れる神崎川が深い緑の中に刻まれていた。東屋でユックリして、一の谷新道を下山する。ガスも晴れ暑い日差しが戻ってきた。えびす岩から本日辿ったルートを見る。御在所山の家で顔を洗って車のところに戻る。
七人山、雨乞山、イブネ・クラシ 国見岳
七人山、雨乞山、イブネ・クラシ
国見岳
着替えを済ませる。この谷で人には会わなかった。蛭は居なかったが、汗でブヨが纏わりついた。 ザックのバックルを壊したので四日市の登山用具店を訪ねたが当該大のものは在庫を切らせていた。津から雷を伴う夕立となった。


大黒岩から鎌ヶ岳とえびす岩
大黒岩から鎌ヶ岳とえびす岩

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