伊吹北尾根


伊吹北尾根
伊吹北尾根

【日 時】2007年 9月23日(日)
【天 候】曇り一時雨
【山 名】伊吹北尾根、国見岳(1126m)・御座峰(1070m)
【山 域】美濃(岐阜)
【ルート】 (9:10)国見峠--(10:05)国見岳--(10:45)大禿山--(11:30)御座峰--
(13:05)静馬ヶ原--(15:15)御座峰--(15:45)大禿山--(16:40)国見岳--
(17:35)国見峠
【所要時間】8時間25分
【メンバー 】二人


家内の久しぶりの登山ということで伊吹山に行くことにした。連休の中日で上野は人が多く、笹又は距離不足ということで、北尾根からのコースを選択した。

6時に家を出て、国見峠には9時頃着いた。車が4台停まっており、滋賀側は通行止めになっていた。身支度を整えていると更に一台上がって来た。峠には熊出没のプレート、新しい石碑、祠が建っていた。

出発するが後から車で来たグループに付かれ、前日の不眠もあってペースを乱す。植林帯を右に見ながら登っていくと鉈ヶ岩屋の看板が現れ、右に折れる。急坂となり標識のある辺りから右に振れ、カンフェルト帯になる。雨が降った後の石灰岩に泥が付着して非常に歩き難い。斜度はないがトラロープがあるのも頷ける。喘登となり湿気が多く汗が吹き出す。アキチョウジ・イブキトリカブトの紫やフジテンニンソウが目を惹く。頂きの端に出ると、均されたKDDの敷地跡に出る。北側が展けるが、生憎、雲が掛かっていた。平坦な道を少し進むと、国見岳に到着する。東側の切開きから、これから進む大禿山が望まれた。

一気に下り出す。所々にミツバフウロが咲いている。平坦な開けた道に出て、ユッタリとした山容の大禿山が現れる。濡れた石灰岩の道は相変わらず歩き難い。以前来た時見たマユミの実はまだ緑色だった。石灰岩から地道になると歩が進む。下方に砕石場のような岩場が見える程度で遠望は利かない。登り返して大禿山到着。ガスに包まれ視界はない。一本入れていると、頭の周りに虫が纏わりつく。ここのマユミは少し赤らんでいた。
国見峠 大禿山
国見峠
大禿山
グループが先に出発する。大きく下り、単独行と行き交う。帰路の登り返しはキツそうに思える。平坦な道に出てホッとする。緩やかに登り返し三等三角点の御座峰に着く。先行グループはここで引き返す。静馬ヶ原から来たグループと経過時間を確認し合う。少し下るとミツバフウロの群落が現れる。静馬ヶ原からの子供連れの団体など多くの人と行き交う。車の往来するスカイラインが上方に見える稜線で一本入れる。

ブナ・ミズナラの林相に変化する。燕平とはこの辺りだろうか?一気の登りとなり林から笹の混じる低木帯に変わる。傾斜が緩む偽ピークを何度か通過し、スカイラインの走る笹原の静馬ヶ原に達する。家内は可也疲れた様子で帰路も同程度の時間が予想されるため本日はここまでとする。
スカイライン 静馬ヶ原
スカイライン
静馬ヶ原
サラシナショウマ・センブリなどを眺めながら、ユックリ食事を済ませ帰路に就く。晴間が出て石灰岩が乾き歩き易くなった。御座峰への暗部で往路の団体と行き交う。御座峰で小憩。

大禿山への登り返しで雨が降り出した。雨具を着け歩き出すと、家内の靴底が剥離した。医療テープを靴の上からグルグル捲いて応急処置。急坂を登り大禿山到着。遠望が利かず国見までは黙々と登り返す。国見からの下りは泥混じりの歩き難い道となる。植林帯に入りホッする。が、下方から「ボッシュ」と威嚇するような音が聞こえた。家内も気付き急に鼻歌を歌い始め歩を早め、私も喉歌を唄う。峠は私の車だけになっていた。家内は熊では、と言っていたが猪の様に思えた。

春日の薬草湯に浸り、帰途に就く。

靴底の剥離は熱い場所に放置していたのが原因と思われる。発生場所が日帰りの帰路だったのは幸いだった。登山用具管理には注意して行きたい。



囲炉裏村トップページへ      ホームページにどる