前黒法師岳


前黒法師岳
前黒法師岳

【日 時】2007年10月15日(月)
【天 候】晴れ
【山 名】前黒法師岳(1943m)
【山 域】南ア深南(静岡)
【ルート】 (6:10)寸又--(6:55)前黒法師岳登山口--(7:35)湯山集落跡--(8:50)栗木ノ段--
(10:20)白ガレの頭--(11:25)前黒法師岳--(12:35)白ガレの頭--(13:35)栗木ノ段--
(14:30)湯山集落跡--(15:00)前黒法師岳登山口--(15:55)寸又
【所要時間】9時間45分
【メンバー 】単独


前黒法師岳という名の山は黒法師岳を挟んで東西に2つある。今回は東の寸又三山の山を目指す。寸又は標高550mで南に開けている。夜間冷え込みは全く私の住む三重より暖かく感じる。身支度を整え出発する。

集落端の標識には登山口まで2.8kの標識がある。ゲートを抜けると猿が前方を横切る。空にはウロコ雲が早く流れている。昨日渡った猿並橋が下方に見える。厠を右に見る。天子トンネル内で早朝散歩の4人と行き交い、トンネルを出てジョギングの人と出会う。青いダム湖を右下にみて飛龍橋を渡る。左折し地道を暫く進むと、鹿がバネ仕掛けの様に飛んで行った。登山口には登山案内板があった。

取付きには金属梯子が掛かっている。階段には40cmほどの石が乗っており、上部の段は曲がっている。急坂を登った右折の標識には反対方向に「益水口→」とマジックで書かれている。左に谷音を聞きながら桧の林の中を進むと傾斜も徐々に緩む。植林帯の中に石垣が出現し、「湯山集落跡」の標識がある。鹿が鋭い声を上げて立ち去る。住居跡で一本入れている時、落石に続き、岩壁が崩れるような音が響いた。

大きくジグザグを切りながら急坂を登って行く。栗のイガが落ちているが実が残っているのは少ない。喘登となる頃、林道に飛び出る。左の小屋の先に登路がある。右は開けた幼木帯で前日登った朝日岳の全貌が望まれる。成木帯との境界には動物除け電線が延びているが通電していない。ひと登りして森の中に入ったところが栗の木段で三等三角点がある。
ウロコ雲 栗の木段
ウロコ雲
栗の木段
ここからは傾斜が緩み、大木の間にヒメシャラが混じる気持ちの良い疎林帯となる。ヌタ場を過ぎ暫くすると急坂になる。一気登りと見えたが右に捲きながらルートは延びている。登り切って左に曲がる開けたところに「イワカガミ群生地」の標識がある。ツガ系の原生林を進み、尾根に出たところが白ッガレの頭。沢口山方面が望まれる。

甚平は同定できなかった。下笹の混じるアップダウンとなる。ガスが掛かり始め展望所から眺望は得られなかった。大木は少ないが稠密な原生林で倒木が多く、一気の急坂になる。左右やや離れたところに白いガレ場が見える。山頂の一角に達し傾斜が無くなる。ガスの流れる原生林の中を暫く進む。

三等三角点と串刺しダンゴの標識をカメラに収める。南に切り開かれているがガスで視界はない。少し西に下ってみるが、眺望は得られなかった。昼食タイムとなる。
沢口山方面 前黒法師岳山頂
沢口山方面
前黒法師岳山頂
来た道を戻る。白ッガレの頭手前の疎林の広場が甚平かも。往路で見えていた朝日岳はガスが掛かっていた。白ッガレの頭・栗の木段・湯山集落跡で小憩しながら下山する。大間ダム湖に掛かる吊橋に立ち寄る。湖はチンダル現象で青く見える。ウィークディにも拘わらず観光客が多い。

車のところに戻る。露天風呂に浸る。村人が創作行燈を今月中は灯さねばと話していた。同じ駐車場での車中泊は避け沢口山は次の機会とする。R362に出て食料を調達し、翌日の京丸山登山のため春野町石切集落の奥の林道ゲート前で車中泊となる。

夢の吊橋 創作行燈
夢の吊橋
創作行燈

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