沢口山・天水・板取山


天水から前黒法師岳を望む
天水から前黒法師岳を望む

【日 時】2007年11月 3日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】沢口山(1424m)・天水(1521m)・板取山(1512m)
【山 域】南ア深南(静岡)
【ルート】 (7:10)寸又駐車場--(8:00)テレビ中継塔--(9:30)富士見台--(10:00)沢口山--
(11:10)ウツナシ峠--(11:40)天水--(12:15)板取山--(13:05)天水--
(13:35)ウツナシ峠--(14:40)沢口山--(13:30)富士見台--(17:05)寸又駐車場
【所要時間】9時間55分
【メンバー 】単独


沢口山は寸又三山の一つで寸又から直接登れる山である。

山の準備をして接岨大吊橋駐車場から寸又に移動する。祭日からか駐車場入口には普通車500円の看板がある。ザックを降ろし靴を履いていると浜松ナンバーの車が駐車した。温泉街を通り抜け案内板に従う。登山口には朝日・前黒法師でお馴染み概略案内板があった。植林帯に入りジグザグの急坂となる。下方から鈴音が聞こえ浜松ナンバーの人が追い越していった。植林帯を登り切ると尾根に乗り左折する。

少し笹が現れ、バーアンテナのテレビ中継所辺りから背後に朝日岳が大きく感じながら坂道を登る。ヤマイワカガミ群生地を右に見る。展望所からは眼下に寸又の集落、対面に大小屋戸山が望まれる。尾根を左に振れたところが木馬の段。紅・黄・橙に色付いたアカヤシオツツジ見所辺りから急坂になる。

登り切ると猿並コースとの分岐標識があり右折すると、平坦な富士見平に着く。緩く登った後、少し下ったところが鹿のヌタ場でミズナラの大木がある。紅葉した自然林の中の一気の登りが山頂まで続く。上方から「ヤッホー」という女性の声が聞こえる。
鹿のヌタ場 ミズナラの大木
鹿のヌタ場
ミズナラの大木
山頂には三角点、東屋、反射板、木のベンチがあり、静岡から来た単独の女性が寛いでいた。俯瞰図の池口、加々森、信濃又、光、聖、大根沢、朝日、大無間、風イラズ、山伏、八紘、富士山などが一望となる。対面の朝日岳は存在感がある。高曇りで幾重にも折り重なる山々の背後に冠雪した富士を見れたのは幸運だった。

時間にユトリがあるので板取山方面を目指す。整備された木道から地道になる。一気に下った鞍部が横沢の頭。登り返し、木の間から前黒法師岳を見ながら平坦なルートが延びる。左に折れ植林帯に入る。目線の高さに赤いペンキマークが印されている。所々にカラマツ林があり落葉がフカフカする。自然林になり緩やかに登り掛かったところにウツナシ峠がある。坂の中途で全く峠らしくない。急坂を登り切ったところが天水だった。

沢口山の眺望に加え、谷底からの前黒法師岳の全貌が対峙し、黒法師、バラ谷へと稜線が延びていた。空は晴れ渡ったが沢口山の背後の富士山には雲が湧いていた。朝追い越していった浜松の人が板取まで行ってきたとのことで、時間を尋ねると30分程度とのことだった。

大きく下った鞍部で山犬の段からの子供連れと行き交う。登り返しのガレ場は南側を通過する。夫婦連れと行き交う。

板取山には三角点、ベンチがあり夫婦が寛いでいた。南北に切り開かれているが朝日〜前黒法師が見える程度だった。
天水 板取山山頂
天水
板取山山頂
天水まで引き返す。往路の子供連れと行き交い天水に着く。夫婦連れも直ぐに去り、独りになった。ストーブを点け眺望を楽しみながらユックリ食事タイムとする。

来た道を辿る。カラマツ林を過ぎた辺りで、軽装の単独行が来たので「これからですか?」と尋ねると、「山犬の段で泊まっちゃう」という返事が返ってきた。横沢の頭からの登り返しは堪えた。沢口山からは大無間、風イラズに雲が掛かる程度で深南の稜線に残照が映えていた。

富士見台では猿並コースの展望所に立ち寄る。前日登った七ツ峰、天狗石山の稜線が望まれる。尾根端で小憩。夕闇の迫る中、なんとか明るい内に寸又まで下山。

集落は賑い後の様子で駐車場の料金看板は無かった。しかし、露天風呂は子供連れなどで一杯になった。本川根で給油して春野のログペンションシンフォニーの手前で車中泊。


富士山方面
富士山方面
朝日・大無間岳方面
朝日・大無間岳方面

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