大人平山・玉置山


大人平山〜玉置山の稜線から
大人平山〜玉置山の稜線から

【日 時】2008年 2月23日(土)
【天 候】晴れ時々雪雨
【山 名】大人平山(667m)・玉置山(777m)
【山 域】紀和(三重)
【ルート】 (8:15)牧場登山口--(9:05)大人平山--(10:00)P731--(11:10)玉置山--
(12:40)蟾島岩--(13:10)牧場登山口
【所要時間】4時間45分
【メンバー 】単独


玉置山は熊野市の紀和町長尾と御浜町尾呂志の境の稜線に位置する(大峰の玉置山ではない)。2005年1月に赤木から取り付いたが隣の白倉山に登ってしまった。長尾からのルートがあると聞いたが、北側から大人平山のコースも考慮に入れる。

前日、家内の同僚の主人の告別式に参加してから風呂に入って出発する。R42を南下して熊野からR313に入り鮒田で車中泊。夜間雨がパラつく。天候が崩れるのは翌日午後と聞いていたので驚く。久しぶりの車中泊で余り睡眠できず。長尾まで移動し、郵便局辺りで登山口を探すが判らず。峠を越え育生に下り出す辺りで右の林道に入る。農場跡のようなところをコの字上に道路が登っている。施設を左に見て暫く登ると東に開けた広い畑が現れる。上下二つの大きな畑があり、耕運機も入り手入れされていた。突き当たりに「大人平山登山口 紀州わらじ会55」の標識がある。ロープを外して芝生の上に車を停める。

前線が通過したようで強風が吹きドアの開閉に気を遣いながら身支度を整える。大人平山の東山腹の杉の植林帯の中を平坦な道が延びる。黒い導水チューブが時々道の隅に顔を出す。やや傾斜が増し右に曲がると赤布やテープが現れ、谷の左岸を登っていく。踏み跡が薄く、傾斜が緩む植林帯になるとテープ類も疎らになる。峠に出ると「牧場・尾川⇔長尾・平谷」「大人平山⇔玉置山」の標識がクロスして立っていた。右折して西風が吹き抜ける急坂を一気に掛け上がる。

植林帯の中に大人平山の三等三角点はあった。木立で視界は全くない。山頂風景をカメラに収め、峠まで戻る。
登山口 大人平山
登山口
大人平山
小ピークを右に見て、やや東に向きを変え植林帯の中の踏み跡を辿る。尾根越しのところに出ると東側に踏み跡がある。蟾島岩は急峻な大岩で容易く登れそうにない。傍らには「岩場への立入り及び岩登りを禁止する。・・ ○△製紙所」の看板がある。ここから踏み跡は下り目に山腹を左に捲き、谷のようなところを過ぎるとトレースが消えてしまった。稜線まで急な岩場の藪漕ぎで、稜線に出てトレースを見付けホッする。暫くハッキリした道になるがP731付近では石楠花のヤブになる。

稜線沿いに進むが岩場の上に出ると、強風が吹き抜け足元が竦む。眼下に空中から見るような長尾の集落が展開する。対面のツエノ峰は黄砂の影響で霞んで見える。玉置山への幾つかのピナクルや鵯山、鷹ノ巣山も見える。

少し戻ったところに薄い踏み跡があった。下降するとテープが現れる。稜線沿いは西側がスッパリと落ち、靴幅程のところもある。ヤブっぽいがピンク色の布が多くなり一安心する。ひとピーク越えた鞍部には峠状に東西に踏み跡が交叉している。P706付近はワイヤーが散乱していた。一気に下るとキレット状の様相を呈し、西の谷には裸倒木が横たわっている。そのまま登り返すと思っていたが東側にルートが刻まれ、シダの繁茂帯も刈り払われていた。笹が現れ、植林帯に入ると傾斜は緩む。西側からのルートと合し、踏み跡を辿ると玉置山山頂への標識があった。

三角点はなく、標識のみの山頂で木立で視界はない。ストーブを点け昼食タイムとなる。強風が吹き、杉の小枝が舞って食器に入って来る。風上に背を向け早々に食事を済ませる。
蟾島岩 玉置山山頂
蟾島岩
玉置山山頂
帰路に就く。P706を下ったところから捲き道を辿る。巧妙なアップダウンの少ないルートだったが、往路からは入口が難しく思えた。時々雨が混じり、蟾島岩は濡れていた。車のところに戻る。

少し時間もあるので高代山に向かう。強風で道路に木の枝が散乱している。北上してR169からR309に入り五郷から湯の谷に向かう。集落手前から高代山林道に入る。P587を西に捲いた鞍部付近で道路工事を行っていたので、諦める。湯の谷の「かやの木資料館」を訪ねる。

R42を南下して新宮からR168に入り、雲取温泉に浸る。林道終点で翌日の光ヶ峰へ向け車中泊となる。

大人平山からの稜線ルートはP731手前の捲き道の入口が難しい。P731に出てしまえば稜線を辿ることになる。玉置山のみなら長尾から直登ルートらしい明瞭な踏み跡も揚がっていた。尚、黄砂予報が気象庁から出ることになったとかで、コンタクト派には朗報かもしれない。


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