母袋烏帽子山・白尾山


P1420から白尾山を望む
P1420から白尾山を望む

【日 時】2008年 4月 5日(土)
【天 候】
【山 名】母袋烏帽子山(1340m)・白尾山(1612m)
【山 域】白山(岐阜)
【ルート】 (6:50)大洞峠--(8:10)母袋烏帽子山--(9:15)大洞峠--(10:25)P1410--
(11:35)P1430--(13:15)白尾山--(15:40)P1410--(16:30)大洞峠
【所要時間】9時間40分
【メンバー 】単独


石徹白の山を登って周辺の未踏の山を検討し白尾山に行くことにする。この山は鷲が岳からの山稜の南端に位置する山である。

暗くなって県道82に乗る。道の駅から県道312に入ってしまう。しらおスキー場は閉まっており入口に「無断で入場すると不法侵入で訴える」の看板があった。仕方が無いので白尾山は諦め大洞峠から母袋烏帽子山を目指すことに変更する。県道を道なりに進むと広場の行き止まりになった。夜間の移動は諦めここで車中泊とする。夜間冷え込み、フェンダーも凍っていた。朝食を済ませる。少し戻り県道に乗る。西に見える白山の連山に僥倖が当たる。養魚場のようなところからワインディングしながら高度を揚げる。除雪された雪が両側に壁を成すところもある。

除雪は大洞峠までで明宝方面は雪に閉ざされていた。峠には「たずさえの森」と書かれた石碑やアンテナ施設がある。除雪末端は回転場程度の広さで少し戻ったところに車を停め身支度を整え出発する。

赤布のところから植林帯に入る。真直南に進み谷を越え、開けたところに出る。自然林と植林帯の境に沿って赤布が続く。一気の雪の急斜面となり木を掴みながらステップを刻む。振り返ると雪の白尾山が望まれる。喘登となり、乗越したところで枝尾根に乗り右に曲がる。小ピークに立つと南に赤い建造物のようなものが見える。少し下って緩やかに登り返す。

殆ど藪もなく呆気なく山頂に出てしまう。二等三角点の山頂は小広場で東西南北の標識などがある。東西に眺望が展け、東には御岳、西には白山の連山や白鳥のループ橋が望まれる。結婚式へのメールを送信。
母袋烏帽子山山頂 P1410から母袋烏帽子山
母袋烏帽子山山頂
P1410から母袋烏帽子山
来た道を辿り車のところに戻る。

時間もあるので本に紹介のあるスケルトン風の案内図と母袋烏帽子山の下山中に見た山容を頼りにここから白尾山を目指すことにする。此方は南面になり雪は少ない。植林帯と自然林の境を辿るが、藪も立ち始めている。下部は植林帯側を辿り、P1284を越えると猛烈な藪になり、一時左に斜面に避け尾根に戻る。笹が現れ雪を拾いながら進む。笹が逆目に倒れているので難渋する。登るに連れ雪も多くなり傾斜も緩む。P1410に出ると視界が展がる。振り返ると先程登った母袋烏帽子山が望まれる。白尾山も現れるがまだ遥か遠くに感じられる。

北が潅木、南が笹の稜線に付いた雪道を進む。雪屁が崩れ台形状になって安定化している。釣り尾根のような稜線を辿りP1420に出る。ここからは一気の下りとなるが北斜面になり雪がシッカリ付いている。帰路のことを考え小刻みにステップを切りながら下る。登り返しは南斜面の逆目の笹薮で雪を拾いながら進む。一時南に捲ながらアニマルトレックを追うと東から揚がる尾根に笹の刈り跡を見る。このピークがP1430か?細目の尾根を越えると雪も多くなってきた。西の植林帯から赤布が上がっていた。藪は消え快適なブナの疎林も現れる。若干のアップダウンはあるが緩やかに登って行く。高度1500Mの末端に出ると、谷を挟んで白尾山が対面に現れる。稜線ルートは馬蹄形になっているのが判りどれ位時間を要するのか検討がつかない。成るべく高度差のないルートを考えながら進むが、谷の末端の通過に少し高度を揚げる必要があった。午後になり気温も上がり、潜り始めたので回りこんだところで休憩序にワカンを装着する。

緩やかに下り広い雪原の斜面の登りとなるが考えていたほど急ではなかった。息を整えながらユックリ一定のペースで登っていく。スキー場からの尾根と出会い右に曲がると数分で最高点に達する。狭い尾根で山頂標識のようなものはなかった。本日は登れば登るほど眺望が展けここでは360度の大展望となった。乗鞍・御岳・白山などのジャイアントに加え、石徹白の山・三方崩・奥三方・鷲が岳、烏帽子、オオサンババなど枚挙に暇がない。残念ながら低温で電池能力が低下してデジカメのシャッターが切れなくなった。
大日・白山方面 烏帽子、オオサンババ方面
大日・白山方面
烏帽子、オオサンババ方面
往路と同じルートで帰路に就く。馬蹄ルートを回り込んだところで小憩。復路は勝手も判り笹薮の倒れ方向も順目になる。P1420への登り返しもそれ程体力を消耗せず、P1410で小休する。ここから先、気温の上昇で往路の踏み跡は消えかかっていたが、ほぼ往路をトレースできた。最後の下りは植林帯に入ると雪が残っていた。大洞峠の車のところに戻る。

二日間、雪と藪の山を十分に堪能した。温泉に浸り家路に就く。平地は桜が満開で墨俣一夜城は車で渋滞していた。

家に帰り、ウォッチズで白尾山を検索したところ私の登ったのは北のピークだったようだ。白尾山は尾根に出て南西に下ったところに位置していた。本に紹介のあるスキー場ルートがノーマルルートだったが再挑戦すべきか?


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