旭岳・白馬岳


旭岳
旭岳

【日 時】2008年 8月12日(火)
【天 候】晴れ
【山 名】旭岳(2867m)・白馬岳(2932m)
【山 域】北ア(長野)
【ルート】 (5:40)猿倉--(6:50)白馬尻小屋--(7:30)大雪渓--
(8:40)葱平--(9:30)岩室--(10:10)花畑--(10:50)村営頂上宿舎--
(12:15)旭岳--(14:00)白馬岳--(14:40)村営頂上宿舎--(16:00)葱平--
(17:00)白馬尻小屋--(18:05)猿倉
【所要時間】12時間25分
【メンバー 】単独


前夜、猿倉に着いた時は19時を回っていた。山荘前の駐車場は利用者のみで下の登山者用の広い駐車場に車を停める。30〜40台の車が停まっている。山荘のトイレを確かめて車中泊となる。下とは別世界で朝方冷え込んだ。4時半頃から廻りが騒がしくなった。暫くウトウトしていたが、明るくなって起き出す。駐車場はほぼ満車状態になっている。稜線の岩山に暁光が射す。朝食を摂って身支度を整え出発する。

猿倉山荘の横の道から森林帯を登る。林道に出て暫く進むと鑓温泉登山道を左に見る。開けたところに出ると白馬岳の一角が望まれる。砂防ダムから勢い良く水が落ちている。林道終点には数台の車が停まっている。山道に入ると整備された木の階段が続く。「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」と書かれた岩が現れ、白馬尻小屋に着く。ここからは大雪渓の下部が望まれる。小憩。
猿倉山荘 白馬尻小屋
猿倉山荘
白馬尻小屋
川岸沿いに進むと雪渓の末端に出る。皆、ここでアイゼンを着けているがそのまま雪渓を歩いてみる。雪は固化しており、アイゼンが必要なことを実感する。雪が硬く、アイゼンが良く効くが、トレースは明瞭ではない。薄いトレースを追いながら快適に高度を稼ぐ。岩地が出ているところで小憩。葱平には雪上に赤のマーカーが引かれている。雪渓最上部は大きく抉られスプーンカット状になっている。アイゼンを外し、小憩する。
雪渓を登る 葱平
雪渓を登る
葱平
少し登り、左にトラバースして谷を渡る。ザレ目状の尾根に取り付き急坂をジグザグに登って行く。大岩の周辺は水が流れている。ひと登りして小屋跡を左に見る。日差しが注ぎ汗が吹き出る。水場が幾つかある。緑が多くなりお花畑になる。中部森林管理局の大きな案内板がある。
小屋跡 中部森林管理局案内板
小屋跡
中部森林管理局案内板
村営頂上宿舎で旭岳の位置を確認する。小屋番の人が案内絵図のペンキ塗をしている。稜線に出ると人が多い。旭岳に向かい一旦下ったところで昼食タイムとする。周辺りはハクサンコザクラが多い。北に見えるのは雪倉岳だろうか?
村営頂上宿舎 稜線から白馬山荘を望む
村営頂上宿舎
稜線から白馬山荘を望む
清水尾根コースは人は少なく静かだ。旭岳の山腹を1/4程捲いたところに「旭岳」書かれた石がある。明瞭なトレースが無かったのでもう少し先に進む。完全の廻りこんでも踏み跡がなかったので、適当にガラ場を登り始める。やはり、案内のあった稜線を辿るのが正解だった。稜に出ると薄い踏み跡が走り、戻る様に稜線を辿る。

旭岳は何もない岩だらけの山頂だったが、眺望は素晴らしかった。東には白馬岳が対峙し白馬山荘の水源の谷音が聞こえる。小蓮華方面は雲に隠れていたが、雪田を抱いた白馬三山や裏旭、小旭・清水岳が伸びやかに連なっていた。大雪渓側に比べこちらはユッタリとした風景が広がっている。立山・剣は雲が掛かり識別は難しかった。

立山・剣方面 雪倉岳方面
立山・剣方面
雪倉岳方面
清水尾根 杓子・鑓を望む
清水尾根
杓子・鑓を望む
南に延びる尾根を下り石の標識まで戻る。山腹からの白馬三山の眺めが良い。鞍部にはコマクサが咲いていた。主稜まで戻り、ザックを食料だけにして白馬岳に向かう。人が多く白馬山荘は盛況のようだ。山荘泊まりの人が群生したイワギキョウにカメラを向けている。松沢貞逸像付近でバテ気味になる。アメを舐めながらなんとか白馬岳山頂に到着。

三角点、標柱、円柱石の上に円い俯瞰図がある。生憎ガスが湧き充分な視界は得られ無かった。三国境方面からの次々に登山者がやって来た。1995年以来4度目?の山頂となった。

下山に掛かる。村営頂上宿舎の上にはテントが数張り有った。お花畑でシナノキンバイ・オダマキ・ヨツバシオガマ・オニユリなどをカメラに収める。同様にカメラを構える人が先行する。遅い時間でも登って来る人がいる。雪渓を見渡せるポイントで小屋関係の人が雪渓や登山者の様子を観察していた。この辺りから眺めると雪渓のトレースは明瞭に見える。

葱平でアイゼンを装着。この時間は下降気流になり雪面からガス湧いた。中間の石のところで休憩。雪渓下部でアイゼンを外し、右岸のルートに入るが、まだ雪渓の所があった。樹林帯に入り白馬尻小屋に出る。小屋下には数張りのテントがあった。日帰りらしい夫婦連れの奥さんが足を引き摺っていた。林道に出て川が横切るところで靴を洗う。鑓温泉登山口の標識を右に見て猿倉荘の下の駐車場に戻る。

白馬から大町まで移動。温泉に浸り、食料を調達して、扇沢で車中泊となる。


白馬岳
白馬岳

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