針ノ木岳


針ノ木岳
針ノ木岳

【日 時】2008年 8月13日(水)
【天 候】晴れ
【山 名】針ノ木岳(2867m)
【山 域】北ア(長野)
【ルート】 (6:25)扇沢--(7:30)大沢小屋--(8:40)雪渓下部--
(11:20)針ノ木峠--(12:30)針ノ木岳--(14:25)針ノ木峠--
(15:15)雪渓下部--(15:55)大沢小屋--(17:05)扇沢
【所要時間】10時間40分
【メンバー 】単独


前日は白馬岳で、本日は針ノ木岳で連日の雪渓登りに挑戦する。前日、10時過ぎに扇沢に着いて車中泊。朝起きてみると駐車場は車で一杯になっていた。朝食・トイレを済ませ身支度を整えユックリ出発する。

バス道横の登山口にはテントが張られ登山届を提出する。バス道に沿ってルートが延びている。トラックが勢い良く追い越しトンネル手前の台地に停まる。山道に入る。前日の疲れもあり、ユックリ歩を運ぶ。緩い傾斜の森林帯を黙々と進む。針ノ木沢を見渡せるところから南に方向を変える。沢を二つ渡り湧水のところで小憩する。人気の山で登山者が多い。程なく大沢小屋に着く。以前とは管理者が変わったようだ。裏の水場で水を飲む。

森林帯を抜け、川沿いのアップダウンの道になりロープも現れる。川に出てひと登りした右岸が雪渓の最下部でアイゼンを着装する。取り付き部のトレースは薄いが、少し登ると急坂になりトレースが収束する。喘登になり登り切った左岸から水音が聞こえ、小憩する。水分を補給する。

若干傾斜が緩み、快適に雪渓を登る。上方から水音が聞こえ右岸に夏道が現れる。下山者から上部は雪はないと聞き、アイゼンを脱着する。枝谷を横切るところからジグザグの一気の急坂になる。針の木沢の芯部を横切りるとザレた赤茶化たジグザグの夏道になる。上方から小屋番の人が勢い良く下って行って、登り返して来た。水源のモーターの電源を入れに行ったとのこと。
雪渓を登る 針ノ木峠手前
雪渓を登る
針ノ木峠手前
針ノ木峠の小屋で小憩。南に舟窪〜七倉の稜線が望まれる。小屋番に午後の気象を聞くが降水確率50%とのこと。小屋の裏には7〜8張のテントがあった。
舟窪〜七倉 針ノ木小屋
舟窪〜七倉
針ノ木小屋
ザックを食料のみにして針ノ木岳に向かう。ひと登りして稜線の南東側に出る。ここから東側の山腹を捲いた後、急坂の登りになる。積雪期に来た時はそのまま山稜を辿り、スプーンカットのクレバスに肝を冷やしたことを思い出す。鞍部に出て、最後の登りになる。

白砂の山頂には三等三角点、標識などがある。眼下に黒部湖が展がる。背後の立山連峰は雲が掛かっていた。北にはマヤクボノコルを挟みスバリ岳が望まれ、山頂に立つ人の姿が指呼の間に見える。午後は雨の予報で本日はここまでとする。
黒部湖と立山 針ノ木山頂
黒部湖と立山
針ノ木山頂
チングルマなどカメラに収めながら針ノ木小屋まで戻る。テントが数張り増えている。気になっていた右靴底が剥離状態になった。テープをグルグル巻きにして応急処理。ユックリ下り雪渓からアイゼンを装着。登って来た人が足元をジロジロ見る。「靴ですか?剥離です」と応じると「多いですね。靴底をパカパカした人は手拭を縛ってました」とのこと。少し大粒の雨がぱらつくが直に止む。雪表面からガスが湧き下降気流となる。急斜面はトレースがやや明瞭となる。雪渓終端でアイゼンを脱着して小憩。

大沢小屋には宿泊者が夕食の準備をしていた。沢を横切る時にテープの切れる音がした。湧水のところで小憩を挿む。トンネル出口から舗装道を辿り、車のところに戻る。

大町の温泉に浸る。南下して松川辺りで花火が揚がる。穂高から西に向かいヒエ平の道路脇で車中泊となる。


スバリ岳
スバリ岳

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