横通岳


横通岳
横通岳

【日 時】2008年 8月14日(木)
【天 候】晴のち雨
【山 名】横通岳(2867m)
【山 域】北ア(長野)
【ルート】 (6:25)ヒエ平--(7:50)大滝沢--(9:00)笠原--
(10:05)最後の水場--(10:50)常念乗越--(12:25)横通岳--
(13:25)常念乗越--(14:45)ワサビ沢--(17:00)ヒエ平
【所要時間】10時間35分
【メンバー 】単独


前夜ヒエ平の様子が把握できなかったので、道路脇で車中泊となる。朝方雨が降り、車の往来があり熟睡できなかった。明るくなって、少し下った登山者用の駐車場に車を停める。身支度を整え出発する。

雨後だが稜線は見えている。ヒエ平はタクシーが頻繁に往来している。山小屋には管理人が居り、車を見張っていた。登山の管理もしている様子だったが車に注意が向いている様子だった。前には立派なトイレがある。ここが登山口で標高1260mの標識がある。

500m進むと大木の下に祠のある山の神に着く。古池を過ぎると一の沢沿いの道となり大糠沢に出る。木橋を渡った大滝ベンチには水場がある。烏帽子沢は距離的には中間点になるが、沢の痕跡は見当たらない。笠原からは川沿いの道になる。橋を渡り右岸を進み、更に木の橋を渡り左岸を辿り、ワサビ沢で小憩する。
登山口 ワサビ沢
登山口
ワサビ沢
胸突八丁から木の階段のジグザグの急坂になる。沢から20m程上がったところからトラバース道になる。下山者が上を見上げているが木の上に鳥の巣があった。枝沢に出て少し登って渡ったところが最後の水場となる。日差しが強く木陰で小憩する。この辺りには残雪がある。

針葉樹林帯の中のジグザグの急坂で、息を整えながらの喘登となる。暫く進むと「第三ベンチ 300m」の標識が現れる。傾斜が緩み森林帯を抜けると一気にゴロゴロした石の常念乗越に飛び出る。標識の上には吹流しがある。常念小屋で午後は下り坂との気象予報を聞く。キャンプ場横に荷物をデポして 横通岳に向かう。
一の沢 吹流し
一の沢
吹流し
常念小屋 キャンプ場
常念小屋
キャンプ場
低木帯に入ると雨がパラつき出したので上の雨具を装着。先行する女性も道中で雨具を着ていた。ピークに出て右に曲がる。平坦な道になるが、横通岳への踏み跡がハッキリしない。右に頂を見ながらトラバース道に入る。回り込んだところには大天井からの縦走のグループが居た。案内がないことを知り適当に高所に向かう。砂交じりの緩い傾斜を登って行くと山稜の一角に出る。やはり来過ぎてしまったようだ。戻るように薄い踏み跡を辿り山頂に達する。

ケルンと三等三角点があるのみで標識はない。東側の安曇野の平野は晴れているが、西側は穂高方面から絶えずガスが流れ、視界はなかった。時折のガスの隙間から常念小屋が見えた。大天井方面は雲に覆われ、東大天井は諦める。
安曇野の平野 横通岳山頂
安曇野の平野
横通岳山頂
鞍部に降りる途中にコマクサが咲いていた。下山中、ガスが切れ時々常念岳が顔を出した。常念乗越のキャンプ場には20張程のテントがあった。ガスの流れが強くなったので常念岳は諦め、本日はここまでとする。

下山に掛かると飛騨側から雲が掛かり雨が降り始めた。一旦止み、ワサビ沢で休憩していると再度降り出したので上の雨具を装着。先行するグループも雨具を出していた。安曇野側が明るいので通り雨と見ていたが、笠原でも止む気配がないので下の雨具も着込む。少し雨脚が強くなり、木の下の乾いた所で小憩。谷沿いの道も長くウンザリ感じたところで登山口に出る。途中で会ったグループの一人も同時に着き、頼んでいたタクシーと宿の予約をしていた。雨は上がったがゴロリと雷が鳴った。トイレ前の水道で雨具と靴を洗う。駐車場の車のところに戻る。

車のワイパーにホテルの日帰り温泉の割引のチラシが挿んであったので利用する。翌日以降、不安定な天候が予報されていたので、今回の山旅はここまでとし、帰途に就く。ラジオではオリンピック体操男子個人の銀メダルを報じていた。


常念岳
常念岳

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