イブネ・クラシ・大峠の頭


クラシからイブネを望む
クラシからイブネを望む

【日 時】2008年10月12日(日)
【天 候】
【山 名】イブネ(1160m)・クラシ(1154m)・大峠の頭(1087m)
【山 域】鈴鹿(滋賀)
【ルート】 (9:05)フジキリ谷林道入口--(10:10)蓮如上人遺跡--(11:25)杉峠--
(12:25)イブネ--(13:55)大峠--(15:10)クラシ--
(16:25)杉峠--(18:15)フジキリ谷林道入口
【所要時間】8時間10分
【メンバー 】単独


鈴鹿の西に銚子ヶ口〜イブネ〜雨乞と主脈と平行に南北に走る尾根がある。銚子ヶ口〜クラシは未踏の区間で今年初夏に試みたが、林道でヒルが居たので撤退した。今回は捲土重来、ヒルも存在しない時期で再挑戦とあいなった。

6時過ぎに家を出て、広域農道から関、R1に出て大河原、西明寺、甲津畑と繋いでフジキリ谷林道入口には9時前に着いた。橋の手前に車が2台停まっている。身支度を整え出発する。

杉谷善住坊のかくれ岩の標識を撮っていると軽トラが停まった。「乗っていかないか」との言葉に乗せて貰う。途中、仲間の軽トラと行き交う。林業従事者の朝の移動の時間帯のようだ。桜地蔵を過ぎ、橋を渡ったところまで乗せて貰う。山道も管理している人で簡易な山小屋が出来ていると言っていた。

タイジョウへの取付きの谷を左に見て、トラバース道に入る。以前、崩れていた谷のは新しい橋が掛かっている。大峠・祝ヶ岳分岐には新しい古屋敷跡の案内板がある。釜跡を左に見て橋を渡る。蓮如上人遺跡に着いて驚いた。石碑の周辺りは切り開かれ「蓮如上人一夜泊りの庵」と書かれたトタン屋根の三角庵が中央に建っていた。家の中には木のベンチがあり中央に焚火跡があった。小憩する。

栗のイガが散乱する。大シデを左に見て千種街道を辿る。朽ちた橋の上に新しい吊り橋が掛かっている。シデの並木の案内板があり、丁寧に積まれた石段や釜跡が散見する。谷の降りて右岸から橋を渡る。「一反ぼうそう」を左に見て水場に出る。ここにもトタン屋根の三角庵があり、朝の軽トラの人の言葉に納得する。小憩。
三角庵 大シデ
三角庵
大シデ
白禿の水を見て一投足で杉峠に着く。一本杉の向こうに御在所が見える。左に曲がり佐目峠に向かうと、タイジョウから来た下山と行き交う。見晴らしの利くところに出ると雨乞岳が真近に迫り、祝ヶ岳〜綿向への稜線が延びている。杉峠の頭に出てイブネの尾根が見えるので直ぐ右に曲がってしまう。引き返し西に向かう踏み跡を辿ってから右に曲がる。緩やかに下って林を抜け、開けた岩のところが佐目峠である。同程度の比高を登り返すと広大な平地に出る。以前は低い笹原だったが笹はなく苔のような草が一面を覆っている。歩き易くなったが何か異変を感ずる。直ぐにイブネの標識と出会う。鎌・御在所・国見・釈迦の眺望が展ける。何処からか賑やかな声が聞こえる。北に向かうとイブネ北端で20数人の団体が帰り支度をしている。釈迦〜国見の間から伊勢湾沿いの市街地が望まれる。一旦下り、クラシのピークに出る。足元一面は笹枯れが広がり苔様の草が進入している。北に銚子ヶ口のピークが望まれる。
イブネ イブネから御在所方面
イブネ
イブネから御在所方面
西に緩やかに下り、ピークに出て右に曲がる。岩場の一気の下りになる。対面にガレ場を擁するピークが望まれ、大きな鞍部になることが予想され、道端に不要な荷物をデポする。一旦鞍部に出るがアップダウンの細い稜線が続く。P1022の標識からさらに下る。稜線を忠実に辿るがテープは東に撒いているケースが多い。やっとのことで最低鞍部に達するが、登り返しもキツイ急坂がまっていた。登り詰めて左に曲がる。ガレ場の淵に出て崩壊地を左に見るように進む。小ピークに出て右に曲がりガレから離れる。緩やかに登って分岐に大峠の頭(銚子ヶ口〜の最高点)の標識があった。残念ながら木立で視界は全く無い。左に折れ緩やかに下る。林から出た開けた鞍部が大峠になる。釈迦ヶ岳・日本コバが近くに感じられる。日本コバ山頂には建造物のようなものが見える。南には綿向山が望まれる。14時近くになったので本日はここまでとする。小憩。
ガレを望む 稜線ルート
ガレを望む
稜線ルート
大峠の頭 日本コバ
大峠の頭
日本コバ
来た道を辿り帰路に就く。往路では気を遣ったガレ場やP1022は東側に巻き道があった。ピーク直下で荷物を回収して、クラシのピークでユックリ食事タイムとする。やや霞んでいたが琵琶湖や比良山地や三上山など湖東の山々や伊吹・霊仙が望まれる。

鈴鹿の主脈の景観を楽しみながらイブネを通過。杉峠の頭を下った開けたところで雨乞の姿を眺める。杉峠には単独行が居たので驚く。小さなザックだったが泊まりだと聞く。少し下ると老夫婦が大きなザックを担いで登ってくるのでまた驚く。「泊まりですか」と尋ねる。シデの並木でも単独行がテントを張っていた。杉峠直下に水場があり、イブネなど一夜を過ごす良いキャンプ適地が多いかも等々、考えながら歩を進める。桜地蔵辺りから暗闇になる。懐中電灯を点しながら林道を辿る。車のところに戻る。2台の車が停まっていた。

着替えを済ませ帰途に就く。日野に出てR421からR1、関に出て広域農道に乗る。なんとか温泉の時間に間に合う。


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