八鬼山口〜八鬼山〜三木里〜賀田(熊野古道)


さくらの森広場から
さくらの森広場から

【日 時】2011年 2月23日(水)
【天 候】晴れ
【山 名】八鬼山(627m)
【山 域】尾鷲(三重)
【コース】八鬼山口〜八鬼山〜三木里〜賀田
【ルート】 (8:00)八鬼山登口--(10:35)八鬼山--(12:45)三木里--
(14:05)三木峠--(15:15)羽後峠--(15:55)賀田
【所要時間】7時間55分
【メンバー 】単独


八鬼山登口のトイレ施設でパソコンと携帯を充電して車中泊した。前日ほど寒くなかったが良く眠られなかった。三木里への県道のバイパスになっているのが案外、車が良く通る。本日は午後から天候が崩れるとの予報。ラジオ講座を聞いて8時にu氏にメールして出発する。

駐車場の端の道路の対面が八鬼山道登り口。石畳の道になりx/63の木の距離標識が始まる。緩く登って行き倒れ巡礼碑。伐採地に出て視界が開ける。真砂川の川岸に小屋が見え、石畳道の案内板がある。籠立場と町石があり水場もある。林道と出会うところで後から夫婦が勢い良くやってきた。先に行ってもらうよう言ったがここまでとのこと。ここから七曲の急坂になる。後から息を吐きながら犬が追い越していく。立ち止まると足に絡みつく。扱いに戸惑う。七曲を登り切ると傾斜が緩む。男性が一人休んでいる。犬が近づき何か食料を与える。「あなたのですか」。「いえ、絡まれて困っているんです」。私の足に絡みつく様子を見て、「はぐれ犬ですね。人が恋しいんですね。」とのこと。犬は相変わらず私の前を先行。落ち着いて歩く状態ではない。桜茶屋一里塚から小川を渡り九木峠。ここは以前、眼下に見える車道から来た事が有る。稜線に道になり古い立屋の三宝荒神堂がある。犬は体を土に擦り着ける様にしている。鐘を鳴らす。峠のような「八鬼山627m」の標識がある。左の展望台からの視界は良くない。江戸の道を辿り芝生のさくらの森広場に出る。南の展望所から九鬼の海が展がる。少し休憩するが、犬がいるので水分は取るが食事はしない。

石畳の一気の下りになる。「世界遺産反対」と書かれた植林木が続く。犬の扱いも少し慣れる。ストックを間に置くと近寄らない。意識は無かったが坂道で木を投げると犬に当ってしまった。犬は食べ物と思ったようだった。十五朗茶屋跡を過ぎ明治道と出会う。八鬼山峠道終点に出て橋を渡ると舗装道になる。沓川沿いに下り片面橋手前から名柄一里塚に着く。トイレ施設に入る。用を足して出てくると犬は居なかった。ようやく開放された気分になる。鉄道を潜り国道に出る。三木里の海辺の東屋でユックリ食事タイムとなる。

沓川橋を渡る。工事中の人に道を聞くが土地の人ではない。神社や小学校には行かず、国道沿いに進む。八十川橋を渡りカーブを曲がって横根道に入る。少し登ると水平道になる。左に賀田湾を見ながら進むとまた国道に降りる。植林帯の三木峠道に入る。登ると開けた伐木跡に出て下方から人声が聞こえる。遠くの島には砕石跡がある。植林帯の中をユックリ登っていくと三木峠に着く。案内書によると「絶景の展望所」とあるが、木立でイマイチ。一気に下り農道に出る。さらにジグザグに民家の間を下り海岸の国道に降りる。古江の集落の手前から狭い古道に入る。猪垣の間のアップダウンの狭い道が続き、精神的に疲れを感じる。「こんな道ほんとに古道だったのか?」という気持ちになる。農道を渡り羽後峠への登りになる。

羽後峠は植林帯の中にあった。賀田に入ると広々とした立派な道になり緩やかな下りになる。猪垣もルートから少し距離がありユッタリ眺められる。賀田村の案内板から左折して水路に沿って舗装道に出る。賀田羽根五輪塔から古道の標識を忠実に辿る。古川橋を渡りJR賀田駅に到着。

単線で登り電車は下り電車到着を待つ。保養施設の人達が十数人、新宮行きに乗り込んでいた。ワンマン電車のボタンを押してドアを空けて乗りこむ。16:11発の電車は三木里、九鬼を通過。九鬼の海岸線は東よりの風で波が立っていた。大曽根浦で下車。古道センター前を通った辺りでU氏から電話有り。明日の天気が芳しくないとのこと。前日の予報が変わったようだ。東邦石油備蓄施設の坂を登っていると見覚えのある犬が軽トラに乗っている。「ワンッ」と一声叫ぶ。飼主の男性から「あなたでしたか。三木里に回ると尻尾を振りながら来ました。ご迷惑をお掛けしました。」とペコリと頭を下げられる。八鬼山道登り口で車を回収。スーパーで夕食と翌日の行動食を購入。夕食を済ませ天気予報を見る。翌日は完全な雨の予報で今回の旅はここまでとする。夢古道の湯に浸る。U氏に電話して家路に就く。


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