大雲取越


那智大社から滝を望む
那智大社から滝を望む

【日 時】2011年 3月11日(金)
【天 候】晴れ
【山 名】大雲取越(883m)
【山 域】那智(和歌山)
【ルート】 (7:50)小口--(10:30)越前峠--(11:20)地蔵茶屋--
(12:05)色川辻--(15:25)那智大社
【所要時間】7時間35分
【メンバー 】二人


本日は熊野古道巡りのメインともいえる大雲取越コースである。前日に私の車を那智に停め、今日は小口からスタートする。やや冷えこみ7時前にU氏宅を出発。新宮のコンビニで飲物を補給。R168を北上。この道は対向車が速く感じ、山が迫っているせいか時間が長く感じる。国道と分れ暫く進む。小和瀬のトンネルを潜ると小雲取越に向かうザック姿の女の人が歩いている。小口自然の家に車を停め出発。

道路に出ると「熊野古道 大雲取100M左折」とある。登り口には石標や案内地図がある。石段を登って民家の脇を通る。東川を左に見ながら徐々に高度を揚げる。28番標識が現われ先が長いことを認識する。円座石が有り般文字のようなものが刻まれている。26番標識辺りには東屋があり水道の蛇口もある。楠の久保旅篭跡を過ぎると石の階段が現われる。奇声を発して鹿が前方を横切る。石や木の階段が続き傾斜が増す。2時間近く歩いたので次の番号標識で休憩と決める。胴切坂の傾斜はこの辺りが一番。標識が現われるのが遅く感じられる。21番で一服する。セツブンソウのような白い花が咲いている。

雪が舞い始め風に冷たさを感じる。傾斜が緩み最後の坂を登ると歌石碑が現われる。越前峠は植林帯の中にあった。峠を越えると一気の石の階段の下りになる。南斜面になり光が当たる。下り切って厚い橋を渡る。林道に出てまた山道に入り、登り返しになる。右に林道を見ながらユックリ登って行く。歌石碑のある石倉峠に出る。こちらも峠を越えると急な石畳の道になる。17番から標識が石柱になる。降り切ったところが地蔵茶屋で舗装道が走っている。那智側から来た人が休んでいる。道の様子を尋ねる。14番までは暫く川沿いの舗装道を進む。色川辻の案内が現われ一旦下った後登り返して車道に出る。再度アップダウンして車道に出たところが色川辻でここで昼食タイムとする。那智側から来た夫婦連れもここで昼食を摂る。

急な石段の登りになる。10番標識が現われやっと標識が1桁になるなぁと思う。登り切ると尾根に乗り平坦な道になる。「舟見峠(883M)」の標識がある。低い竹笹帯で僅かな植林の切り分けがある程度。眺望を期待していたがガッカリ。方向が南西でおかしいなと思いながら少し下ると舟見茶屋跡があった。余り期待しないで立ち寄ると東屋があり東側の展望が開けた。妙法山、那智高原、太平洋の海岸線が望まれる。

ここからは距離はあるが緩い傾斜の下りになる。登立茶屋からは坂道になる。前方に動くものがあり、近づくと鹿が網に掛っていた。広い草原の公園風の那智高原に降りる。標識に従い公園を抜けると丁石の建つ石段の坂道になる。那智大社の青岸渡寺は観光客が多い。左の台地は工事中。欄干から滝の写真を撮る。青岸渡寺から階段を下っている時、出店のテレビが地震を報道していた。車道に降りて右に100M。大門坂を下る。こちらは町石。杉の大木の中の石段を下る。途中、「王子」についての解説をガイドがしていた。夫婦杉を通って横道に入り、前日置いた車のところに戻る。

バイパスを通りR168に入る。コンビニで翌日の食料を買う。小口まで戻り、U氏の車を回収。U氏の奥さんから津波の避難指示があったと連絡が入る。小雲取越の入口のトイレで携帯を充電。17時ころ小雲取コースから下山者あり。

川湯温泉に入り、請川で車中泊。夜間非常に冷え込んだ。朝方ラジオを聞いて東北地方の地震の被害が甚大なことを知る。予定の小雲取越中止のメールを送る。帰路、太平洋沿いの国道の交通電子掲示板には津波警報発令中の表示が出ていた。各海岸の堤防には消防・警察関係の見張りが立っていた。


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