大股〜伯母子峠(小辺路)ー伯母子岳・夏虫山

夏虫山からを伯母子岳を望む
夏虫山からを伯母子岳を望む

【日 時】2013年 5月 1日(水)
【天 候】晴れ
【山 名】伯母子岳(1344m)・夏虫山(1348m)
【山 域】和歌山・奈良
【ルート】 (6:15)大股--(8:00)桧峠--(8:30)夏虫山--(9:35)伯母子岳--
(9:50)伯母子峠--(11:00)桧峠--(12:00)大股
【所要時間】5時間45分
【メンバー 】二人


30日〜1日は平家の里で沈澱となった。この期間は当初から雨の予報で沈澱を覚悟していた。夜半遠くから唸るような風音が聞こえ風が吹き抜けて行った。時折車体を揺らすような強風もあった。この地方特有のものなのだろうか。平の集落は数件の民家。その中心にある平家の里はトイレもあり停滞には快適な場所だった。しかし資料館は皆閉まっていた。

朝起きてみると雲の流れが早い。顔を洗う。車中でユックリ持ってきた読書と決め込む。8時過ぎからとうとう雨が降り出した。U氏もユックリ寛いでいる様子。「種の起源」の一章と遺伝の本の数章を読み終える。ゴロゴロしているとメガネを踏みつけてしまう。つるが曲がる。昨年と同じ過失。情けない。昼近くになった。昼食を食べると雨もあがった。U氏も車から出てきたが首の周りが少し痒いという。見ると首の周り全面に吹出物が出ていた。膿も出てひどい状態に見えた。早速私の車で高野山に向かう。薬局の場所はU氏が認識していた。U氏が薬を買っている間、ガソリン給油。コンビニで食料を仕入れる。平家の里に戻る。平維盛メモリアルパークの石碑から伯母子岳山塊の一角が望まれる。道の上の建物にはバスケットボールのネットがある。以前は学校だったのだろうか。17時のチャイムが鳴る。U氏は温泉には行かず。私は三日連続の野迫川温泉。明日の行動は朝U氏の首の状態を見て決める。何れにしても自宅に帰って医者に見てもらうことにする。車中泊。

雨は前日午後一旦あがったが夕方からまた降り出した。日本海の低気圧が通過した後、太平洋側の低気圧が通過したようだ。雨は夜間降り続き明け方にあがった。起きた時は霧が発ち込めていたが上空の隙間には青空も見える。U氏の首の状態は薬で膿は消えて皮が出て少し収まった様子。だが腕は少し赤く腫れている。伯母子峠越えは諦め、伯母子岳はピストンにして下山後病院に行くことにする。顔を洗っていると山の稜線も見え始めた。大股の登山口の駐車場に移動。準備をしていると東京ナンバーの車が来て満車状態になった。どこから来たか聞いてみると徳島との返事。河原には竿を伸ばしている輩。他の車は釣り客の模様。

雨後でスッパツを装着。河原桶川に掛る大股橋を渡り集落の間を通る。コンクリの急坂を進む。ここにも高野槙あり。墓のところから地道になる。植林帯の一気の急坂が続く。道幅は広めで軽トラなら通行可かも。萱小屋跡辺りで徳島の人が追い越して行った。速い。萱小屋跡は広場にログハウスが建っている。ノートを見ると色々な人が利用しているようだ。急坂を登った後は水平道になる。右に夏虫山を見ながらユックリ進む。桧峠に近づくと迂回路がある。元のルートに欠陥はないようだが。尾根を越し桧峠に到着。木の間から伯母子山が望まれる。

広い道を少し進むと夏虫山の標識がある。時間もあるので夏虫山に立ち寄る。辺りは裸木状態で踏み跡が薄い。一気の急坂となる。テープと踏み跡を拾いながら稜線を辿る。喘登が続く。伯母子のビューポイントを期待したが開けたところがない。登り詰めたピークから右に折れ稜線歩きになる。小さな岩っぽいピークを越える。下から見えていた白い潅木帯が右に現れる。山頂には三角点と山頂標識があった。辺りは潅木で視界はない。伯母子のビューポイントを探しながら来た道を辿る。最後のピークはショートカット。標識のところから本ルートに戻る。

夏虫山のトラバースルートでほぼ平坦だが左側はコノ谷に一気に落ち込んでいる。多少のアップダウンがあるが、広めの道で快適に歩が進む。夏虫山からの稜に乗って少し登ると伯母子岳分岐になる。ここから護摩段山まで12K、山小屋まで1Kの標識。六字名号碑を左に見ながら冬枯れの木立の緩い傾斜を登っていく。山頂は360度の大景観が待っていた。一昨日踏破した高野山方面、今登って来た夏虫山、護摩段山方面に連なる山々が一望となる。只、風が強めに吹き、寒々とした景観に感じられた。

早々に山頂を後にする。少し南に進み左に曲がる。緩やな下りだが雨後で滑り易い。伯母子峠に到着。深い三田谷の対面に三浦峠の山塊が見える。山小屋はバイオトイレ完備でシュラフの備えられていて快適に利用できそうだった。11月から冬季期間は閉鎖されているとのこと。少し早いがここで昼食タイムとする。

捲き道で伯母子岳分岐を経由。桧峠に戻る。奈良県の山に案内のあるコノ谷下降点は判別できなかった。時が経つほど天候は良くなっていった。来た道を辿り車のところに戻る。車は私の車のみになっていた。

車を回収してU氏宅を目指す。小辺路の三浦への入り口を確認。本宮の古道センターでパンフレットを貰う。コンビニでゴミ捨て。スーパーでメガネの調節と飲料購入。U氏宅に着いて彼は病院へ。医者によれば虫刺されのよう。薬と処方箋の貰ってきた。明日からまた古道歩きを再会することに。土産で持ってきたコゴミを料理してもらう。初日の映像データを貰い就寝となる。


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