伯母子峠 三浦〜伯母子峠(小辺路)ー伯母子岳・赤谷峰

赤谷峰から伯母子岳を望む
赤谷峰から伯母子岳を望む

【日 時】2013年 5月 4日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】伯母子岳(1344m)・赤谷峰(1336m)
【山 域】奈良
【ルート】 (5:35)三田谷橋--(6:20)待平屋敷跡--(7:25)水ヶ元茶屋跡--(8:25)上西家跡--
(9:25)伯母子峠--(10:05)伯母子岳--(11:05)赤谷峰--(12:00)伯母子峠--
(12:50)上西家跡--(15:10)三田谷橋
【所要時間】9時間35分
【メンバー 】二人


隣のドアの音とU氏の動きで目覚める。起きてみると車が一台増えていた。夜間就寝中に来たようだ。関西ナンバーの人で準備中の様子。歯を磨いて直ぐに出発。三田谷橋横の「熊野参詣道 小辺路(三田谷〜伯母子)登山口」の丸太の標識から登り始める。直ぐに軽自動車が来て広場の奥に慌しく停めていた。急坂の山道が伸びる。傍らに円柱の上に板を被せた養蜂筒がある。植林帯の中の急坂が続く。傍らに時々現れる石の道標で距離を確認。待平屋敷跡は植林帯の中にあり均された広場の形跡がある。休憩タイム。

石畳の急坂となり歩き難い。石畳は意外と長く続く。石畳が途切れるあたりから急坂になる。傾斜が緩み順調に尾根を辿ると思っていたが直進禁止。右に戻るように大きく下って切り返す。帰路の登り返しが心配になる。山腹を捲くトラバース路は緩やかに登っている。左に曲がって坂をこなすと稜線付近の捲き道に乗る。暫く進むと水ヶ元茶屋跡に着く。石垣の上に祠があり傍に説明板がある。丸太のベンチに座って一服。

緩い傾斜の道が伸び快適な歩行となる。植林相が減り自然林が増える。やがて前方に長い急坂が現れる。後から来た軽自動車の人が一気に追い越して行く。やっとの体で登るが同じような傾斜の下りが待っていた。ここも帰りの登り返しが案じられる。降り着いたところが上西家跡。大きな平地で広範囲に石垣が張り巡らせている。ここからは伯母子山塊の東方を垣間見ることができる。明るい自然林の下の丸太のベンチで休憩。

少し進むと右に水場がある。山腹のトラバースルートで緩やかに登っている。所々大きく崩れたところがある。崖崩れで通れない時の迂回路はかなりの難路に思えた。辺りは裸木状態でツツジのピンクが目立つ。大きく山腹を捲くルートが続く。谷のところでは水音が聞こえる。水場では登山者が歯を磨いている。最後はあっけなく先日みた山小屋に到着。追い越して行った人も休んでいる。新宮から来たとのこと。私達もユックリ休憩していると水場にいた人が戻ってきた。新しい靴で来たが足にマメができ、高野山に引き返すとのこと。医療品は全く持っていないとのこと。U氏と私のバンドエードとテープで応急処理してバンドエードを渡す。

伯母子岳を目指す。新宮の人もここが目標だったが、私達が行くなら行くとのこと。足元が乾いて先日より歩き易い。降り返ると見知らぬ山稜が伸びている。ひと登りで山頂の一角に達する。山頂は先日の寒々とした風景とは一転、暖かく、10人程の人で賑わっていた。新宮の人は始めてとのこと。護摩段山のランドマークの塔を教えてもらう。一通り風景をカメラに収め下山に掛る。老齢の男性が勢いよく追い越していく。山小屋ではこの人の奥さんが待っていた。各務ヶ原の人で病みあがりとのこと。百名山は終わったとのこと。ここまで来て二百名山を登らないとはと、けしかけたが固辞していた。GWの真中、沢山の登山者が集まり出した。

さてこれからは見知らぬ山稜に向かう。先の奥さんが道が違うと伝えてくれた。左に広い車道?があり一旦下るとその車道のカーブに出る。ここからテープがあり取付く。ここはU氏に先導してもらう。暫く進むと丸太やワイヤーが散乱している。左に折れ稜を進む。ルートは広く平坦、疎林状態で快適な歩行となる。右に緩やかに曲がって尾根が2手に分岐する辺りは広場になっている。左の尾根を辿る場合はマーカーが必要に思える。真直ぐ進み急坂になり明瞭なピークに達する。はたして何か山頂目印はあるか?山頂には三角点と「赤谷峰1336M」と書かれた表札があった。ここからは夏虫山が大きくみえ伯母子から辿ってきた緩やかな稜線が望まれる。ここで昼食タイムとする。

来た道を辿り山小屋に戻る。誰も居らず先ほどの賑わいがウソのよう。下山に掛る。往路と同じ場所で休憩する。ここからは歩いてきた赤谷峰が見える。上西家跡では9人の高齢者のグループが寛いでいた。案内板を声を出して読んでいる人がいた。登り返しは意外に容易にクリア。先行する団体はユックリ談笑しながら歩んでいる。水ヶ元茶屋跡でも案内板の朗読が始まる。ここからは私達が先行。次ぎの登り返しも意外に簡単に感じる。未知の往路と既知の帰路の違いか。石畳の道でカメラを持った大きなザックの人がいた。これから登りだろうかと心配になる。待平屋敷跡で小休憩して一気に下る。長時間の歩行で可也草臥れた。車のところに戻る。沢組みの車はまだあった。隣の人とは山中では会わなかったが丁度下山したところで、先に出ていった。

U氏とはここで別れる。私は下着がきれてきたので川で洗濯する。カメラの人が降りてきた。車に戻る。宿屋の車が待機して9人の団体を待っていた。国道に出て温泉地温泉に浸る。GWの中日で人が入れ替わり立代り。湯治場横に雑貨店がある。食料仕入に丁度よいと思ったが飯物には値札がなく聞いてみると高い。しかたなくパンを購入。折立から林道に入る。玉置辻は奥駆の人のテントが3張り。少し下った路脇に車を停める。餅とラーメンで夕食。ストーブのガスが切れる。ここで車中泊。


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