葛川〜笠捨山〜地蔵岳〜香精山(奥駆道)

地蔵岳から中八人山を望む
地蔵岳から中八人山を望む

【日 時】2013年 5月 6日(月)
【天 候】晴れ
【山 名】笠捨山(1352m)・地蔵岳(1250m)・東屋岳(1230m)・香精山(1121m)
【山 域】奈良・和歌山
【ルート】 (5:25)上葛川--(7:10)巡視路分岐--(8:25)葛川辻--(8:55)笠捨山--
(9:40)葛川辻--(10:20)地蔵岳--(11:00)東屋岳--(11:45)香精山--(13:50)上葛川
【所要時間】8時間25分
【メンバー 】単独


笠捨山は登ったことはあるがR425のトンネルからのピストンだった。玉置山との間は未踏である。前日夕方迷う込んだ車が来たがすぐに引き返して行った。車中泊した場所は何かの作業場のようで「仕事の前にまず点検」の標識がある。起床し歯を磨き身支度を整え出発。登山口入口の石標には「笠捨山3時間地蔵岳2時間半」と書かれている。葛川の山腹に沿って造られた平坦な道が伸びる。前方をリスが横切る。ここにも筒の上を板で蓋をした養蜂の円柱がある。コウヤマ谷の辺りで日本鹿が声を発して逃げていく。右に大きな滝があるが波又滝か。一時間ほど歩いた植林帯で休憩。谷底から暁光の当たる稜線は高く感じられる。

道なりに進む。不動滝はよく判らない。ガレた岩場の上方からシャガレた声が聞こえる。見上げると猿が動いている。笛を吹いてみるがあまり応答しない。暫く進むと荒れた谷になりルートが消えている。よく見ると赤布が上方に伸びている。谷への進入個所には紐が張られていた。ガラ石の一気の急勾配になる。大きなカモシカが急いで逃げていく。登り詰めたところには29、28と書かれた黄色の巡視路標識がある。右に曲がると「笠捨山1時間半地蔵岳1時間」の石標。青空にアカヤシオの花が咲いている。やや荒れたところもあり木橋が腐って使用できない。1時間ほど経過して植林帯の中で休憩タイム。

笠捨山が見え始めるが植林帯の山腹を捲く単調な道が続き遠くに感じられる。疲れも感じ始めたころ奥駆道の走る葛川辻に到着。通ってきた道に比較するとハッキリした立派な道に思える。笠捨山から降りてきた大きなザックの人からルートがきつかったと尋ねられる。葛川から来たと応える。少し休憩して食料を補給して笠捨山に向かう。

植林を抜けると自然林の中の急坂になる。単独行と行き交う。ほぼ一定の勾配の登りが続く。息を整え山頂に到着。北側の視界が開け大峰主脈が一望となる。三角点と祠があり祭祠の説明がある。東に行くと二枚のマイクロ反射板がある。すぐ下に蛇崩山と茶臼山の分岐標識がある。茶臼山は難路と書かれいる。笠捨山に戻ると軽装の男性がいた。トンネルルートのようだった。

葛川辻まで戻る。傍らには焚き火の跡がある。少し登って直ぐ下りになる。これが槍ヶ岳なのか。黄色い巡視路標識あり。送電塔の建つ開けたところに出る。西側の香精山から来た送電線が東へ伸び大峰山脈を越えている。前方にこれから目指す地蔵岳のピナクルが鋭く突き出ている

。樹林帯に入り暫くするとロープが現れ岩場になる。鎖場が連続し一歩一歩足場を確かめ、木の根を掴みながらの登攀となる。辺りは一気に落ち込み否応なく高度を感じる。景色は素晴らしく以前登った近畿百名山の中八人山が見える。強烈なヤブの印象が残っていたが、主脈から外れた独立峰でここから見ると素晴らしい山に見える。主脈の景観も山深さを感じる。なんとか山頂に到着する。山頂には地蔵岳1250Mと書かれたプレートが木に掛っている。こからも難路でほぼ垂直の鎖場はザック昇降用の鎖があった。岩場を抜けると平坦な道になる。少し登ったところが東屋岳。四阿宿跡は判らず。アカヤシオが咲いている。地蔵岳参道の石標。水場5分?。ここで昼食タイム。

ルートは自然林の中を下る。アカヤシオあり。所々に道標があり距離が確認できる。国道425(シシネ)の標識があるが踏み跡が薄い。檜之宿跡の石標を通過。開けた送電塔に出る。360度の展望となる。振返れば通過してきた笠捨山や地蔵岳が望まれ、ヒョッコリ突き出た槍ヶ岳が何とも印象的。南には長い稜線の向こうに玉置山が頭を出している。西側は同定が難しい。南はこれから登るモッコリした香精山が見える。

登り返しとなり植林帯の中を進む。香精山は眺望はなく山頂プレートと三角点と石標がある。平坦な道。貝吹野の石標。一気の下りになる。大岩の貝吹金剛。急坂を下り切ったところが葛川分岐だが踏み跡が薄い。連続した下りで一気に高度を下げる。間伐された木材が整理されている。最低鞍部に達し右に21世紀の森公園が見え、下る標識がある。古屋の辻には上葛川の標識がある。ハッキリした山道で一定の傾斜を下っていく。里が近くなると枝道があるが下りを選択。墓にあるところに出てバス停に降りる。上葛川の集落では茶摘をしていた。車のところに戻る。

行動中マットをなくした。食料もガスも底をつき体力も充電が必要となり今回の山旅はここまで。カーナビを頼りに帰宅する。ナビ任せの長距離は始めて。GWの最後で通行量が多い。吉野から大淀のルートは始めてだった。そこからは街中を走ることになり、イマイチ感をもった。18時台に到着。風呂には何とか間に合った。


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