富士山

6合目辺りから富士山を望む
6合目辺りから富士山を望む

【日 時】2013年 9月24日(火)
【天 候】雨後晴
【山 名】富士山(3776m)
【山 域】山梨
【ルート】 (6:30)四合目--(8:10)佐藤小屋--(10:05)花小屋--(12:35)天拝宮--
(13:05)御来光館--(16:40)佐藤小屋--(17:55)四合目
【所要時間】11時間25分
【メンバー 】二人


富士登山は今回の関東の山旅のメインのつもりであった。東側の周辺の山を散策して富士吉田から登る計画だった。このコースは今まで登ったことのなく楽しみにしていた。世界遺産になったことで閉山中でも休祭日は人が多いと考え休日を外した。しかし晴天は続かず、台風が北上し好転する気配はないようだった。天候が崩れる前に決行することにした。

前夜、車中泊は私達のみ。寒さ対策で着込むがそれ程寒さは感じない。連日の喧騒とは全く逆の静けさの夜かと思いきや、夜間強い雨音が聞こえた。起きてみると雨が降っている。朝食を摂っていると車が一台やってきた。犬を連れた男性で小さな籠を担いで雨の中を颯爽と出発していった。キノコなど秋の収穫があるのだろうか。私達も雨具を着けて出発。富士山の稜線も見えるが上方は雲が掛っている。

ここから舗装された立派な車道が山腹を横切っている。しかし、スバルラインの間は関係者のみ通行可。平坦な車道をタンタンと進む。夜半の雨は一過性のようで路面はそれほど濡れていない。単調な歩行に家内が嫌気が差したのか肩が痛いと言い出す。傾斜が無い反面、高度を稼ぐのにカーブが多くなる。行けども行けどもなかなか着かない。1時間20分程歩いて馬返しからの吉田ルートに出合う。山道になり上の車道に出る。スバルライン側のゲートがある。

ここからやっと富士山への登路が開始する。佐藤小屋で一服する予定だったが九州からきた男性に話し掛けられる。昨夜馬返しから登り始めたが夜間の雨でここまで撤退してきたとのこと。今日再挑戦するか思案中とのこと。男性外国人も引き返してきたとのこと。途中の小屋は皆閉まっているが山頂小屋は営業しているとのこと。上方を見上げると山小屋の連なりが見え、青空も見え始めた。

結局、休憩は取らずそのまま歩行を続ける。上の星観荘は六合目になっている。右に石像が建っている。低いダケカンバは紅葉している。男性外国人が軽快な足取りで追い越していく。森林限界を抜けるとシェルターがあるスバルラインからのルートと合する。ルートメンテ工事のキャピラーの音が引っ切り無しに聞こえる。坂道だが移動速度が速い。赤い火山岩の混じる本格的な登りが始まる。下から見えていた小屋までなかなか辿りつかない。雨具を着た下山者から昨晩の雨は辛かったが明け方に雲海を見たとのこと。ランナー姿の女性が走りながら追い越して行く。着いたところが最初の小屋が花小屋。ここで小休憩。

これからは小屋が続くが何時まで行っても七合目。小屋と小屋の間が長く感じられる。先行する外国人の男女に追いつく。何処から来たのか訊ねるとイングランドからで、鈴鹿でのレースの帰りとのこと。晴れてきたが風が強くなる。赤い鳥居を通り七合目銀座を抜ける。岩尾根になり、この辺りから歩行が苦しくなる。ロープが張られた間を通る。

大子館あたりはキャタビラーが入り、抜かれたルート標識が集められていた。蓬莱館の建物の風下で休憩。この辺りからさらに長い八合目銀座が始まる。八大龍神の白い石碑は白雲荘辺りだったか。呼吸が激しくなり、左に大きな砂防壁のあるところで堪らず休憩。オニギリを食べるが喉を通っていかない。これは危ないと感じ弁当や果物を押し込む。直ぐ食欲は回復した。歩き出すと足が重い。一歩一歩が重く感じる。九州からの男性も苦しそうだが登って行く。外国人の男女が軽快な足取り。

天拝宮に着く。若い人が軽快に登って来て、後続の人を待っている。先に着いた人はサッサと先に進んでいく。後続の人も元気に登って行く。本八合で須走りコースと出合うはずだが標識がないのでよく判らない。胸突き八丁まで来ているのでもうひと頑張り。少し頑張って登ってみる。建物のある御来光館あたりに着く。今のペースでは日没まで林道に戻るのは時間的にムリと判断し残念ながら今回はここまでとする。家内の体調は良いので申し訳無い。

下りになると体は楽になる。来た道と違う道を少し下る。江戸屋があり、須走コースとの分岐を確認。ブル道を下り白雲荘から来た道になる。直ぐに着くと思っていたが、八合目・七合目銀座は長く感じられた。登ってきた外国人男性と女性ランナーが追い越して行く。若い二人が先を行く。七合目を降りたところで戻ってきた。工事を行っており通って良いのか判らないとのこと。話をすると関西から来たとのこと。スバルラインからで八合目までとのこと。先に進むと黙々とルートのメンテをしている人達。大声で「通っていいですか?」と聞く。OKとのこと。星観荘には中に管理の二人の女性。佐藤小屋に着き下の道路に下りる。林道に入り広場で最後の食事&休憩。

日没前に舗装道に着いたので一件落着と思っていたが、やっぱりこの林道は長い。途中車が一台通過。関係車両か。夕闇が訪れたころ車のところに到着。車が一台停まっている。一人で食事を摂っている。明日挑戦のようす。

山を降りまずは温泉探し。忍野温泉を目指す。地図の掲載地に行くがない。しかたが無いので車を走らせ昨日の石割温泉まで行く。ユックリ温泉に浸る。石割山登山口まで移動して車中泊。

翌日は朝から雨模様になった。台風が近づき関東地方の予報も芳しくないので今回の山旅はここまでとする。須走の道の駅に立ち寄るが店はまだ閉まっていた。来た道を帰る。富士市に出るがR1への出るのに迷う。旭化成とイーオン発見。雨が降ってきた。お土産を買う。R1に入り道の駅でもお土産。三保の松原には寄らず。由比の海岸線では台風の高波で波がR1に掛って来た。バイパスを繋ぎ掛川道の駅で昼食。リーズナブルな値段。浜名湖道の駅では交通キャンペーングッズ。ここも波高し。大あんまきは工事中。名古屋・四日市はなんとか渋滞時間帯をパス。19時頃家に到着。荷物を降ろし温泉に浸る。一日掛っての移動になった。


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